北海道旅行を計画していて、「函館から小樽まで車で観光」を検討している方も多いのではないでしょうか。函館と小樽は、どちらも魅力あふれる観光地ですが、移動距離が長いため、あらかじめルートや所要時間を把握しておくことが大切です。
このページでは、函館から小樽までの車移動について、一般道と高速道路の違いやそれぞれの注意点をわかりやすく解説しています。あわせて、電車での移動手段や、小樽から函館への行き方についても触れており、自分に合った移動スタイルを見つけたい方に役立つ内容となっています。
さらに、札幌・小樽・函館を組み合わせた「3泊4日モデルコース」や「2泊3日モデルコース(車あり)」など、旅行日程に応じたプランも紹介。札幌から函館まで車で行く場合の注意点や、小樽に行ったら訪れたいおすすめスポットもまとめています。
「函館と小樽、どっちに行こうか迷っている」「車と電車、どちらが便利か知りたい」そんな方にも参考になる内容です。北海道らしい景色やグルメを楽しみながら、スムーズに旅を楽しめるよう、ぜひ本記事を活用してください。
記事のポイント
- 一般道と高速道路、それぞれの移動時間やルートの違いがわかる
- 季節ごとの道路状況や運転時の注意点を確認できる
- 車・電車・バスなど、移動手段ごとのメリットとデメリットを比較できる
- モデルコースやおすすめの立ち寄りスポットが具体的にイメージできる
函館から小樽まで車で観光するなら知っておきたいこと

- 一般道で函館から小樽へ行く場合の所要時間とルート
- 高速道路を使った函館〜小樽間のアクセス方法
- 電車で移動する場合との違いやメリットは?
- 小樽から函館への行き方を分かりやすく解説
- 観光で迷う「函館と小樽どっち?」の判断ポイント
一般道で函館から小樽へ行く場合の所要時間とルート
函館から小樽まで車で一般道を使って移動する場合、所要時間は約7〜9時間かかるのが一般的です。距離にして約250km以上となり、道中には信号や交通量の多い区間もあるため、スムーズに進むとは限りません。
一般道ルートの概要と主な通過ポイント
一般道で函館から小樽へ向かう場合の代表的なルートは、国道5号線を利用するものです。このルートは、道南から道央にかけて北海道の内陸を縦断するように設計されており、歴史ある街や観光地を経由できるのが特徴です。
区間 | 主な通過地 | 特徴 |
---|---|---|
函館〜森町 | 七飯町、大沼公園 | 湖と山の景色が美しい |
森町〜長万部 | 八雲町 | 道の駅や温泉地が点在 |
長万部〜ニセコ | 黒松内、蘭越町 | 交通量少なめ・峠あり |
ニセコ〜小樽 | 倶知安、余市 | ワインディングあり・景観良好 |
このように、途中で観光スポットや道の駅に立ち寄れる点は大きなメリットです。ただし、峠道が多く、冬季は雪による通行止めやスリップのリスクが高まるため、季節によって所要時間に差が出ることもあります。
メリットと注意点を整理する
一般道の魅力は、何といっても北海道らしい自然や景色を楽しめることです。例えば、途中にあるニセコでは羊蹄山を望む風景や、地元のグルメにも触れることができます。観光を楽しみながらゆったりとした移動を望む方には適しています。
一方で、注意すべき点も少なくありません。特に時間に制限がある旅行や、悪天候の日には長距離の一般道走行は疲れやすく、非効率になることがあります。また、トイレや給油ポイントの間隔が開く区間もあり、事前の計画が必要です。
高速道路を使った函館〜小樽間のアクセス方法
高速道路を利用して函館から小樽へ向かう場合、全体の所要時間は約4時間30分〜5時間ほどが目安です。これは一般道に比べて約半分の時間で到着できる計算になり、効率的な移動を望む方には大きな利点があります。
高速道路のルートとインターチェンジ情報
高速を利用する代表的なルートは、以下のとおりです。
区間 | 利用する高速道路 | 主なIC |
---|---|---|
函館〜大沼 | 函館新道・道央道 | 函館IC〜大沼公園IC |
大沼〜長万部 | 国道5号(非高速区間) | 長万部ICまで一般道 |
長万部〜小樽 | 道央自動車道 | 長万部IC〜小樽IC |
このように、現状では函館〜長万部の一部区間が高速道路でつながっておらず、一度一般道に降りる必要があります。ただし、今後の整備によって完全に高速道路で接続される可能性もあります。
高速道路利用のメリットと留意点
高速道路の最大の利点は、時間の短縮と疲労の軽減です。移動にかかる時間が大幅に減ることで、観光に費やせる時間を確保しやすくなります。また、走行中の信号や渋滞が少ないため、集中力を持続しやすい点もポイントです。
ただし、デメリットもあります。高速料金が発生することに加え、単調な景色が続くため、ドライバーによっては眠気や集中力の低下を感じやすくなります。特に深夜や悪天候時は、トンネルや橋の連続もあり、安全運転が求められます。
高速道路利用の特徴 | 内容 |
---|---|
所要時間 | 約4.5〜5時間 |
距離 | 約270km |
料金(普通車) | 約5,500円前後(時期により変動) |
注意点 | 一部区間が一般道、眠気に注意 |
また、SA(サービスエリア)の数も本州に比べて少ないため、立ち寄るタイミングには注意が必要です。飲食や給油は計画的に行うと安心です。
電車で移動する場合との違いやメリットは?
函館から小樽までの移動手段として、電車を利用する選択肢もあります。車と比べて、電車ならではの利点がいくつかありますが、一方で注意すべき点も存在します。目的やスケジュールに応じて、どちらの交通手段が自分に適しているかを見極めることが重要です。
車移動と電車移動の違いとは
車と電車、それぞれの特徴を比較すると、以下のようになります。
比較項目 | 車移動 | 電車移動 |
---|---|---|
所要時間 | 約4〜5時間(高速) | 約6時間前後 |
運転の負担 | あり(疲労、注意力) | なし(座って移動可) |
自由度 | 高い(途中下車、寄り道可能) | 低い(駅以外の立ち寄り不可) |
交通費 | 高速代・ガソリン代などが必要 | 特急利用で約9,000〜11,000円(片道) |
景色の楽しみ方 | 運転中は制限あり | 車窓から北海道の景色を満喫可能 |
電車を使えば、自分で運転する必要がなく、特に長距離移動に慣れていない方や運転免許がない方にとっては非常に安心できる手段です。移動中に読書や仮眠をとることもでき、効率よく体力を温存できます。
鉄道移動のメリットと利用時の注意点
特に「特急北斗」などを利用することで、函館から札幌経由で小樽へアクセスできます。指定席を取れば快適な空間での移動が可能で、途中の駅でも北海道らしい風景を堪能できます。
路線名 | 区間 | 所要時間 | 特徴 |
---|---|---|---|
特急北斗 | 函館〜札幌 | 約3.5〜4時間 | 座席指定あり、快適な車内 |
快速エアポート・普通列車 | 札幌〜小樽 | 約30〜40分 | 本数が多くアクセスしやすい |
ただし、列車の本数が少ない時間帯や、天候不良によるダイヤの乱れが発生する可能性もあります。特に冬季は雪による遅延や運休が起こりやすいため、事前に運行情報を確認しておくと安心です。
また、荷物が多い場合には移動が煩雑になることがあります。車内スペースの都合もあり、大型スーツケースなどの持ち込みには制限があることも覚えておきましょう。
小樽から函館への行き方を分かりやすく解説
小樽から函館へ向かう場合、いくつかの移動手段があります。旅行の目的や移動時間、予算に応じて適切なルートを選ぶことが大切です。ここでは、主な3つの移動方法を紹介し、それぞれの特徴を比較していきます。
主なアクセス手段とその特徴
移動手段 | 所要時間 | 目安費用 | 備考 |
---|---|---|---|
車(高速利用) | 約4〜5時間 | 約6,000〜8,000円 | 最も柔軟に動ける |
電車(特急+快速) | 約6時間 | 約10,000円 | 札幌で乗り換えが必要 |
高速バス | 約6.5〜7時間 | 約6,000円 | 予約制・トイレ休憩あり |
このように、小樽から函館へ向かうには車・電車・バスの3択があります。どれも一長一短があるため、旅行のスタイルや荷物の量によって最適な選択が変わってきます。
小樽→函館のルート例(車・鉄道・バス)
1. 車で移動する場合
小樽から道央自動車道に乗り、長万部や森町を経由して函館へ向かいます。途中にはサービスエリアもあり、休憩や食事をとりながら移動できます。寄り道をしながら自由にスケジュールを組みたい人に適しています。
2. 電車を利用する場合
小樽から札幌へは快速エアポートで約30分、そこから「特急北斗」で函館まで約4時間。乗り換え1回でアクセスでき、快適に長距離を移動できるのがポイントです。ただし、混雑期は指定席が取りづらくなることがあります。
3. 高速バスを利用する場合
小樽から函館直通の高速バスはありませんが、札幌から出ている便を利用する方法があります。小樽→札幌→函館という流れになり、コストは抑えやすい反面、所要時間は最長になります。車内で寝られる夜行便もあり、宿泊代わりに使う人もいます。
このように、どの手段にも特性があり、時間を優先するなら車または電車、費用を抑えるなら高速バスが候補に挙がります。旅行日程と相談しながら、無理のない移動計画を立てましょう。
観光で迷う「函館と小樽どっち?」の判断ポイント
北海道旅行を計画していると、「函館と小樽、どちらを訪れるべきか?」という疑問に直面する方は少なくありません。どちらも人気の観光地ですが、それぞれに異なる魅力や旅の楽しみ方があるため、目的や好みによって選び方が変わります。
ここでは、初めての北海道旅行でも選びやすくなるように、具体的なポイントを比較して紹介します。
函館と小樽の特徴を比較する
比較項目 | 函館 | 小樽 |
---|---|---|
観光の雰囲気 | 異国情緒・港町・歴史的 | ノスタルジック・運河・ガラス工芸 |
主な観光地 | 五稜郭、函館山夜景、赤レンガ倉庫群 | 小樽運河、堺町通り、オルゴール堂 |
所要観光時間 | 半日〜1.5日ほど | 半日〜1日ほど |
グルメ | 海鮮丼、ラーメン、洋食文化 | 海鮮、スイーツ、寿司通り |
アクセス | 函館空港あり(道南) | 札幌から電車で約30分(道央) |
このように、函館は港町らしいスケールの大きな景観や歴史的建造物が多く、特に夜景や教会群など「異国感のある街並み」を楽しみたい方に向いています。一方で小樽は、レトロな街並みと職人文化が色濃く、ガラス工芸やオルゴールの店が立ち並ぶ「情緒ある散策」が魅力です。
旅行スタイル別に選び方を見直す
1. ゆったり滞在型 or 日帰り観光型?
函館は見どころがやや広範囲に点在しており、夜景や温泉も含めてじっくり楽しむなら1泊以上の滞在が理想です。逆に小樽は、コンパクトなエリアに観光地がまとまっているため、札幌からの日帰り観光にも向いています。
旅行タイプ | 向いている都市 |
---|---|
観光+夜景+温泉 | 函館 |
日帰り散策・雑貨巡り | 小樽 |
2. 季節・天候・移動時間をどう考えるか?
冬場の函館は雪が深くなる地域で、移動に時間がかかることがあります。一方、小樽は札幌とのアクセスが良いため、天候の影響を受けにくく、柔軟に予定を組みやすいのがメリットです。
特に冬の小樽は運河がライトアップされるなど、幻想的な景色が楽しめるため、カメラ好きにも好評です。
両方行きたいときはどうするか?
もし日数に余裕があれば、どちらか一方に絞らず「両方訪れる」ことも可能です。その場合、札幌を拠点にして日帰りで小樽、1泊して函館というプランも現実的です。例えば以下のようなスケジュールが組めます。
日程 | プラン例 |
---|---|
1日目 | 新千歳空港 → 札幌 → 小樽(夕方に戻る) |
2日目 | 札幌 → 函館(特急北斗で移動) |
3日目 | 函館観光・夜景 → 函館空港または札幌へ |
もちろん、移動の疲れを考慮する必要はありますが、北海道の異なる文化や雰囲気を一度に楽しみたい方には充実した選択肢になるでしょう。
このように考えると、どちらが「良い」「悪い」ではなく、「どんな旅をしたいのか」によって自然と答えが導き出されます。非日常を求めるなら函館、穏やかな街歩きと買い物を楽しみたいなら小樽。迷ったときは、自分の旅のスタイルと相談しながら決めてみてください。
函館から小樽まで車で観光するモデルコース紹介

- 函館・小樽・札幌を巡るモデルコースの魅力
- 車で巡る3泊4日モデルコースのプラン例
- 2泊3日でまわる札幌・小樽・函館の車旅ルート
- 小樽観光で行っておきたいおすすめスポット
- 札幌から函館まで車で移動する際の注意点
- ドライブ旅行で押さえたい立ち寄りスポットと注意点
- 函館から小樽まで車で観光する前に知っておきたい要点まとめ
函館・小樽・札幌を巡るモデルコースの魅力
北海道を代表する観光地である函館・小樽・札幌を一度の旅で巡るモデルコースは、多彩な景色とグルメ、文化に触れられる点で非常に人気があります。それぞれの都市に異なる個性があり、飽きることなく旅を楽しめる構成となっています。
3都市をめぐる観光のバランスが良い
このルートの最大の魅力は「都市ごとの特色がはっきりしている」という点です。函館は異国情緒漂う街並みと夜景、小樽はレトロな運河と職人文化、札幌は大都市らしい利便性と自然の調和を感じさせてくれます。
都市名 | 主な見どころ | 旅の雰囲気 |
---|---|---|
函館 | 函館山夜景、五稜郭、朝市 | 歴史・夜景・港町 |
小樽 | 小樽運河、ガラス工芸、寿司通り | ノスタルジック・文化体験 |
札幌 | 大通公園、さっぽろ羊ヶ丘展望台、グルメ | モダン都市・食と自然 |
このように、観光テーマが被らないため、短い日程でも変化のある旅程を作ることができます。
季節ごとに楽しみ方が変わるのも魅力
春は桜と新緑、夏は爽やかな気候と海鮮、秋は紅葉、冬は雪景色とイルミネーションなど、季節によって全く違う表情を見せてくれるのも特徴です。特に冬の函館の夜景や、小樽運河のライトアップは、北海道ならではの幻想的な光景として高い評価を受けています。
季節 | 特におすすめの都市 | 見どころ |
---|---|---|
春 | 函館 | 五稜郭の桜、函館公園 |
夏 | 小樽 | 海鮮グルメ、港まつり |
秋 | 札幌 | 大通公園、紅葉の藻岩山 |
冬 | 小樽・函館 | 運河ライトアップ、函館山の雪景色 |
こうした四季の移ろいもまた、何度でも訪れたくなる理由の一つです。旅行の目的が明確な方も、ふらりと出かけたい方も、この3都市を回ることで北海道旅行の良さを総合的に体験できます。
車で巡る3泊4日モデルコースのプラン例
北海道は広大な土地を持つため、車があると自由度が一気に高まります。函館・小樽・札幌を3泊4日で巡る際にも、レンタカーを使えば観光の幅が広がり、自分のペースで旅を楽しめます。ここでは、車で効率よく回るための実用的なプランを紹介します。
実際の3泊4日プラン構成(移動距離も考慮)
日程 | 行き先・内容 | 移動距離の目安 |
---|---|---|
1日目 | 函館着 → 五稜郭・夜景 | 約30km |
2日目 | 函館 → 小樽(途中、ニセコ経由) | 約250km |
3日目 | 小樽観光 → 札幌へ移動・宿泊 | 約40km |
4日目 | 札幌観光(大通・羊ヶ丘展望台) → 新千歳空港へ | 約50km |
このプランでは、1日目と3日目に観光時間をしっかり確保しつつ、2日目にドライブを楽しむ流れとなっています。特に2日目は、倶知安・ニセコなど自然豊かなルートを通るため、単なる移動ではなく風景を満喫できる1日になります。
モデルコース利用時のポイントと注意点
1. レンタカーの手配は早めに
函館空港や札幌市内ではレンタカーの需要が高く、特に観光シーズンはすぐに埋まってしまいます。複数都市をまたぐ利用になるため、「乗り捨て可能なプラン」を選ぶと返却場所に困りません。
2. ガソリン代・高速代も予算に入れておく
車移動は自由度が高い一方で、移動距離も長くなるため、予想以上にガソリン代や高速料金がかかることがあります。
項目 | 目安費用(普通車) |
---|---|
レンタカー代(4日間) | 約25,000〜35,000円 |
ガソリン代 | 約8,000〜12,000円 |
高速道路料金 | 約5,000〜7,000円 |
予算管理の参考にしてみてください。
また、冬季は積雪や路面凍結の影響で運転が難しくなるエリアもあります。スタッドレスタイヤの装備が必須となるほか、時間に余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。
このような点を押さえておけば、車を使った3泊4日の旅は非常に充実したものになります。移動そのものが「観光の一部」になるのが北海道旅行の魅力でもあります。
2泊3日でまわる札幌・小樽・函館の車旅ルート
北海道の人気都市「札幌・小樽・函館」を2泊3日で車移動しながらまわる場合、限られた時間の中でも観光を充実させるためには、事前にルートと訪問先をしっかりと計画しておく必要があります。
車旅ならではの柔軟なスケジュール調整が可能になる一方で、長距離の移動に注意が必要です。
2泊3日で巡るおすすめルート例
日程 | 主な移動・観光先 | 宿泊地 | 移動距離の目安 |
---|---|---|---|
1日目 | 札幌 → 小樽観光 | 小樽 | 約50km |
2日目 | 小樽 → 函館(ニセコ経由) | 函館 | 約250km |
3日目 | 函館観光 → 函館空港 or 札幌へ戻る | – | 約5〜250km(帰路) |
このルートでは、初日に札幌入りしてすぐに小樽へ向かい、レトロな街並みを楽しみながら宿泊します。翌日は一気に南下し、風景の良いニセコ・長万部エリアを経由しつつ函館へ。最終日は函館市内の観光に時間を割き、そのまま函館空港から帰るか、札幌に戻るルートを選びます。
運転時間と体力配分に気をつけたいポイント
2泊3日という短期間で3都市を巡る車旅では、1日の走行距離が長くなることがあります。特に小樽〜函館間は距離があるため、途中で休憩を挟むプランが重要です。
区間 | 所要時間(目安) | 特徴 |
---|---|---|
札幌 → 小樽 | 約1時間 | 高速道路利用で快適 |
小樽 → 函館 | 約5時間(休憩含む) | 景観が良く、途中の寄り道も魅力 |
函館 → 札幌 | 約5時間30分 | 高速道路での直通ルートあり |
特に2日目の移動距離が長くなるため、早めに出発し、道の駅やカフェなどで適度に休憩を取りましょう。また、冬季であれば雪道の運転が加わるため、より多くの時間を確保する必要があります。
車旅の魅力は、こうした自由な時間の使い方や、交通の混雑に左右されにくい点にあります。食事のタイミングや立ち寄り先も自由に決められるため、プランを立てる段階で「目的地以外に行きたい場所」を地図に落とし込んでおくと旅がより豊かになります。
小樽観光で行っておきたいおすすめスポット
小樽は、歴史ある建造物や職人の町並みが残る情緒豊かな観光地です。札幌から電車や車で1時間ほどというアクセスの良さから、日帰りでも訪れやすく、旅行プランに組み込みやすい都市です。ここでは、小樽での観光でぜひ立ち寄っておきたいスポットを厳選して紹介します。
観光名所ごとの特徴と楽しみ方
観光地名 | 見どころ・特徴 | 所要時間(目安) |
---|---|---|
小樽運河 | レトロな倉庫群と運河沿いの風景 | 30分〜1時間 |
ルタオ本店 | スイーツと展望台カフェ | 約30分 |
北一硝子 | ガラス工芸の体験・買い物 | 30分〜1時間 |
小樽オルゴール堂 | 世界最大級のオルゴール展示販売 | 約45分 |
堺町通り | お土産、雑貨、グルメが集まる通り | 1〜2時間 |
これらはすべて徒歩圏内にあり、天気が良ければ半日ほどで一通り巡ることができます。ゆっくりと散策しながら買い物や食べ歩きを楽しむスタイルがおすすめです。
小樽観光で見落としがちな魅力
1. 小樽芸術村で文化に触れる
「小樽芸術村」は、ニトリが運営する文化施設群で、ステンドグラス美術館や西洋美術館、旧三井銀行などの建築が残されています。芸術や建築に興味がある方には特におすすめのスポットです。
スポット名 | 内容 | 観覧料(目安) |
---|---|---|
ステンドグラス美術館 | 教会のガラス作品を展示 | 約1,000円 |
旧三井銀行 | 昭和初期の銀行建築を体感 | 約500円 |
2. 高台からの景色を楽しめる「旭展望台」
市街地から少し離れた高台にある「旭展望台」は、小樽港や市街を一望できる隠れた絶景スポットです。観光地の中心から車で10分ほどの距離にあり、夜景スポットとしても知られています。静かで落ち着いた空間なので、夕暮れ時や旅の締めくくりにも適しています。
このように、小樽観光は定番の観光地だけでなく、歴史・文化・絶景とさまざまな魅力が詰まっています。時間が許せば日帰りではなく1泊して、夜の運河や地元の居酒屋文化まで体験すると、より深く小樽の良さを味わえるでしょう。
観光の前にマップを片手に歩きたいエリアを絞っておくことで、限られた時間でも充実した滞在が可能になります。
札幌から函館まで車で移動する際の注意点
札幌から函館までを車で移動する場合、走行距離は約310〜330km、所要時間は高速道路を利用してもおよそ4時間30分〜5時間程度が目安です。これは長距離ドライブに該当するため、事前にルートと安全対策を確認しておくことが大切です。
特に土地勘のない方や北海道を初めて運転する方は、見落としがちな注意点がいくつかあります。
高速道路ルートと交通状況の基本情報
一般的に利用されるルートは、札幌から道央自動車道を南下し、長万部〜森町を経由して函館へ至るルートです。途中で一般道に切り替わる区間もあり、完全な高速一本では到達できないのが現状です。
出発地 | 到着地 | 利用道路 | 所要時間(目安) | 距離 |
---|---|---|---|---|
札幌 | 函館 | 道央自動車道+国道5号 | 約4.5〜5時間 | 約320km |
このため、運転に慣れていない方は「高速と一般道の切り替えポイント」を事前にカーナビや地図で把握しておくと安心です。
季節ごとに異なる注意点
1. 冬季の積雪と凍結に注意
北海道の冬は厳しく、特に12月〜3月は路面凍結や吹雪の影響を受けやすくなります。この時期に運転する場合は、スタッドレスタイヤの装着が必須となります。さらに、視界不良になることも多いため、フォグランプや雪用ワイパーなどの装備も確認しておきましょう。
冬の運転チェック項目 | 内容 |
---|---|
スタッドレスタイヤ | 事前装着必須 |
道路情報の確認 | 高速道路の通行止め情報を把握 |
時間配分 | 通常より1〜2時間多めに見積もる |
2. 夏は渋滞や観光シーズンの混雑に注意
一方で、夏場は観光客が増えるため、サービスエリアや観光地周辺では渋滞が起きることもあります。特に土日祝日やお盆期間中は早朝の出発を意識すると、移動がスムーズになります。
長距離ドライブに備えた心構え
この区間はほとんどが一本道であるため、道に迷うリスクは少ないものの、逆に単調な風景が続くことで眠気に襲われる可能性があります。2人以上での旅行であれば交代運転が理想です。また、休憩ポイントは少なくとも2〜3回入れることをおすすめします。
ドライブ旅行で押さえたい立ち寄りスポットと注意点
札幌〜小樽〜函館をドライブで巡るなら、ただ目的地に向かうだけではもったいない道中が広がっています。北海道ならではの自然景観やグルメが楽しめるスポットが数多く点在しており、立ち寄り場所を工夫することで旅の満足度は大きく変わります。
ドライブ中に立ち寄りたいおすすめスポット
エリア | スポット名 | 見どころ |
---|---|---|
中山峠 | 道の駅「望羊中山」 | 羊蹄山の絶景、あげいもが名物 |
ニセコ | ミルク工房、神仙沼 | ソフトクリームと高原風景 |
長万部 | 道の駅「YOU・遊・もり」 | 海の幸、名物かにめし |
八雲 | パノラマパーク | 駐車場完備、子連れにも◎ |
こうしたスポットは、単に休憩として立ち寄るのではなく、その土地の文化や風景に触れられる「観光地の一部」として楽しめます。特に中山峠から見える羊蹄山や、ニセコエリアの空気感は、都市部では味わえない北海道の自然を実感させてくれます。
立ち寄りの際に気をつけたい点
1. 時間配分とスケジュールの柔軟さ
見どころが多い一方で、あれこれ立ち寄ろうとするとスケジュールが詰まりすぎてしまうことがあります。目安としては、片道の走行距離が300kmを超える場合、最大でも3カ所程度の立ち寄りにとどめておくと安心です。
移動距離 | 立ち寄り可能スポット数(目安) |
---|---|
〜200km | 3〜4カ所 |
〜300km | 2〜3カ所 |
300km以上 | 1〜2カ所(観光時間を優先) |
2. ガソリン・トイレ・飲食の確認
北海道の道中は都市間距離が長く、コンビニやガソリンスタンドが少ない区間もあります。燃料の残量やトイレの場所には特に注意しましょう。スマホの電波が届きにくい場所もあるため、事前にオフラインでも使える地図アプリなどを用意しておくと便利です。
このように、長距離ドライブは単なる移動手段ではなく、「旅そのもの」を楽しむ時間でもあります。適切な立ち寄りスポットと安全対策を組み合わせることで、北海道らしさを存分に感じられる快適な旅になるはずです。旅の前日には、ルートと天気の最終確認もお忘れなく。
函館から小樽まで車で観光する前に知っておきたい要点まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 一般道利用時の所要時間は約7〜9時間である
- 一般道ルートは国道5号線を経由するのが一般的
- 森町やニセコなどの観光地を通過できるルート構成
- 景観やグルメなど道中の観光が楽しめるのが魅力
- 峠道が多く、冬季は積雪や凍結のリスクがある
- 高速道路利用時は所要時間が約4.5〜5時間程度
- 函館〜長万部間は一部一般道を通過する必要がある
- 高速道路は渋滞や信号が少なく、疲労が軽減される
- 高速料金は普通車で約5,500円前後が目安
- SAの数が少なく、休憩計画を立てる必要がある
- 車移動は自由度が高く、寄り道しやすいのが利点
- 電車移動は運転の負担がなく、体力温存に向く
- 特急北斗と快速を乗り継げば約6時間で小樽に到着可能
- 電車は座席指定で快適だが、本数や天候に注意が必要
- 旅行スタイルや時間、季節に応じた手段選びが重要