北海道旅行の電車移動パーフェクトガイド!失敗しない計画の立て方

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北海道旅行の電車移動パーフェクトガイド!失敗しない計画の立て方

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北海道旅行の計画で、電車移動を検討していませんか。広大な北海道では車なしでの移動はきついというイメージがあり、移動ばかりの旅になってしまわないか心配ですよね。

この記事では、北海道旅行におすすめの移動手段として電車に焦点を当て、安い移動手段や具体的な移動時間を詳細に解説します。

さらに、日帰りから2泊3日、3泊4日といった期間別の電車旅のモデルコースや、車なしで楽しめるモデルコースも具体的にご紹介。あなたの旅がより充実したものになるよう、計画のポイントを深く掘り下げてお伝えします。

記事のポイント

  • 北海道の電車移動におけるメリットとデメリット
  • レンタカーやバスなど他の移動手段との比較ポイント
  • 滞在日数別のおすすめ電車旅モデルコース
  • 費用を抑えて賢く北海道を旅するコツ
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北海道旅行の電車移動は計画が重要

  • 北海道は車なしだと移動がきつい?
  • 北海道旅行のおすすめ移動手段を比較
  • コストを抑える安い移動手段とは?
  • 電車での移動時間と注意点
  • 移動ばかりの旅にしないコツ

北海道は車なしだと移動がきつい?

結論から言うと、北海道旅行は行き先と計画次第で、車なしでも十分に楽しむことが可能です。ただし、「車なしではきつい」と感じるエリアがあるのも事実。エリアごとの交通事情を深く理解することが、快適な旅を実現するための最初のステップになります。

例えば、札幌や函館、小樽といった主要な都市部とその近郊は、JR、地下鉄、市電(路面電車)、路線バスなどの公共交通機関が網の目のように発達しています。

これらの都市を中心に観光する場合、レンタカーはむしろ駐車場所を探す手間や、中心部の渋滞リスクを考えると、公共交通機関を駆使する方が時間的にも精神的にもスムーズで効率的と言えるでしょう。

特に札幌では地下街も発達しており、天候に左右されずに移動できる強みもあります。

一方で、美しい丘の風景がどこまでも広がる美瑛・富良野エリアや、手つかずの雄大な自然が最大の魅力である道東エリア(知床・釧路・網走など)は、観光スポットが広範囲に点在しており、公共交通機関の本数が限られているのが現状です。

主要駅間を結ぶ路線はあっても、そこから個々の目的地へのアクセスが難しいケースが多く見られます。特にローカル線は1時間に1本以下ということも珍しくなく、バス路線も同様です。

このようなエリアを自分のペースで自由に巡りたい場合は、やはりレンタカーの方が便利な場面が多いと言わざるを得ません。

車なしで地方部を巡る際の注意点

美瑛や道東などのエリアを電車やバスだけで周遊する場合、時刻表の入念な事前確認は必須です。

乗り継ぎ時間が非常に長くなることや、最寄りのバス停から目的地までかなりの距離を歩く可能性も十分に考慮し、時間に余裕を持った、決して無理のない現実的なスケジュールを立てる必要があります。

時間を有効活用したい場合は、駅から目的地までタクシーを利用したり、半日単位で利用できる観光タクシーや、主要スポットを巡る定期観光バスを計画に組み込んだりするのも非常に有効な手段です。

このように、訪れたい場所によって最適な移動手段は大きく異なります。

「北海道は車がないときつい」という固定観念で判断するのではなく、旅の目的やスタイルに合わせて移動手段を賢く選択し、時には柔軟に組み合わせることが、北海道を車なしで満喫するための最も重要な鍵となります。

北海道旅行のおすすめ移動手段を比較

北海道内での移動手段は、電車(JR)の他にもバス、レンタカー、飛行機など、それぞれに明確な特徴があります。

あなたの旅のスタイル、予算、そして最も重視するポイント(時間、費用、自由度)に合った最適な手段を見つけるために、それぞれのメリット・デメリットを詳しく比較検討してみましょう。

移動手段自由度費用速度こんな旅におすすめ!
電車 (JR)都市間移動が中心、車窓からの景色を楽しみたい、雪道の運転が不安な方
バス◎ (安い)費用を最優先したい、主要観光地へピンポイントで安く移動したい方
レンタカー◎ (高い)公共交通機関が少ないエリアを巡りたい、時間を気にせず自由に旅したい方
飛行機 (道内便)×◎ (速い)道東や道北など遠隔地へ短時間で移動したい、時間を最大限有効活用したい方

各移動手段の深掘りポイント

  • 電車(JR):特急列車を使えば主要都市間を快適かつ比較的速く移動できます。何より、冬の旅行では雪道運転の心配が一切ないという大きな安心感があります。ただし、前述の通り、幹線から外れたローカル線の本数が少ないエリアも存在するため、行き先の選定が重要になります。
  • バス:都市間高速バスは非常にリーズナブルで、学生や費用を抑えたい旅行者にとって強い味方です。札幌と道内主要都市を結ぶ路線が多く、観光バスツアーを利用すれば自分で計画を立てる手間なく効率的に名所を巡ることも可能です。ただし、移動時間は他の手段より長くなる傾向があり、渋滞のリスクも考慮する必要があります。
  • レンタカー:最大の魅力は、時間やルートに一切縛られない圧倒的な自由度の高さです。公共交通機関ではアクセスしにくい絶景スポットや、道中で見つけた気になるカフェにも気軽に立ち寄れます。しかし、費用は高めになり、特に冬期はスタッドレスタイヤが必須で、雪道やアイスバーンでの運転には細心の注意が必要です。
  • 飛行機:広大な北海道を効率よく周遊したい場合に非常に有効な手段です。例えば、札幌(新千歳・丘珠)から釧路や女満別、稚内へ飛行機で移動することで、半日以上かかる陸路の移動時間をわずか1時間弱に短縮できます。ただし、空港と市街地間の移動時間と費用が別途必要になります。

これらの特徴を深く理解し、例えば「札幌から函館までは特急列車で移動し、函館市内は市電で観光する」といったように、旅行プランに合わせて複数の移動手段を柔軟に組み合わせることで、より快適で満足度の高い北海道旅行が実現します。

コストを抑える安い移動手段とは?

北海道旅行の総費用を少しでも抑えたい場合、移動手段の選択が非常に大きなポイントになります。コストパフォーマンスに最も優れているのは「都市間高速バス」「JRのお得なきっぷ」を計画的に活用する方法です。

これらを使いこなせば、浮いた予算を食事やお土産に回すことができます。

レンタカーは複数人での利用なら一人当たりの費用を抑えられますが、レンタル料金の他にガソリン代、状況によっては高速道路料金、保険料などがかさみます。

一方、バスや電車は、これらの追加費用を心配することなく、あらかじめ決められた料金で明朗会計に移動できるのが大きなメリットです。

都市間高速バスの活用

札幌をハブとして、函館、旭川、帯広、釧路、網走といった道内主要都市へ向かうバス路線が非常に充実しています。JRの特急列車と比較すると移動時間は1.5倍から2倍程度かかりますが、運賃は半額近くになることも珍しくなく、交通費を劇的に節約できます。

例えば、札幌-函館間では5時間半ほどかかりますが、料金はJR特急の約半額です。また、夜行便が運行されている路線を利用すれば、眠っている間に移動できるため、宿泊費を1泊分浮かせながら時間を最大限に有効活用できるという大きな利点もあります。

JRのお得なきっぷを使いこなす

JR北海道では、旅行者向けに様々な割引切符を企画・販売しています。これらを旅の計画に合わせて利用することで、通常の運賃よりもずっと安く、快適な電車旅を楽しむことが可能です。

代表的なお得なきっぷの例(2025年10月時点)
  • 北海道フリーパス:連続する7日間、JR北海道の在来線特急・普通列車の普通車自由席が乗り放題になるきっぷ。広範囲を長期間かけて周遊するアクティブな旅行者には非常にお得です。指定席も4回まで利用可能です。
  • はこだて旅するパスポート:函館エリアのJR、函館市電、函館バスなどが1日または2日間乗り放題になります。五稜郭や元町、湯の川温泉など、函館の主要観光地を巡るなら必須のアイテムと言えるでしょう。
  • 札幌・小樽ウェルカムパス:外国人観光客向けですが、新千歳空港から札幌・小樽間のJR自由席と、札幌市営地下鉄全線が1日乗り放題になる便利なパスです。
  • ドニチカキップ:土曜・日曜・祝日と年末年始限定で、札幌市営地下textoが1日乗り放題になるお得なきっぷ。札幌市内の観光には絶大な効果を発揮します。

これらのきっぷは販売期間や利用条件が変更される場合があります。ご旅行前には必ずJR北海道の公式サイトで最新情報をご確認ください。

これらの安い移動手段を計画段階からリサーチし、上手に旅程に組み込むことで、限られた予算の中でも北海道を賢く、そして存分に楽しむことができるでしょう。

電車での移動時間と注意点

北海道で電車移動を計画する際、最も重要なのが「移動時間の正確な把握」と、それに伴う「潜在的なリスクの理解」です。本州の都市部と同じ感覚で地図を眺めていると、その広大さゆえの移動時間に驚くことがよくあります。

事前に主要都市間の所要時間を知り、余裕を持った現実的な計画を立てることが不可欠です。

主要区間の特急列車おおよその所要時間

以下は、札幌駅を起点とした場合の、各方面への特急列車によるおおよその移動時間です。計画の基礎として参考にしてください。

区間所要時間(目安)利用する主な特急列車
札幌 ⇔ 函館約3時間45分特急「北斗」
札幌 ⇔ 旭川約1時間25分特急「カムイ」「ライラック」
札幌 ⇔ 帯広約2時間50分特急「とかち」
札幌 ⇔ 釧路約4時間30分特急「おおぞら」
札幌 ⇔ 網走約5時間30分特急「オホーツク」
札幌 ⇔ 稚内約5時間10分特急「宗谷」

表を見るとわかる通り、札幌から道東の釧路や網走、道北の稚内へは、最速の特急を利用しても半日近くかかることが分かります。東京から新幹線のぞみ号で岡山や広島へ行くのに匹敵する時間です。

この事実を念頭に置き、移動日と観光日をしっかり分けて計画することが、無理のない旅の鍵を握ります。

電車移動における3つの重要注意点

  1. 冬季の遅延・運休リスク
    冬の北海道は、大雪や猛吹雪といった厳しい気象条件により、電車が大幅に遅れたり、時には終日運休したりすることが少なくありません。特に冬場に旅行する際は、スケジュールに半日程度の予備日を設けるくらいの余裕を持たせること、そしてJR北海道の運行情報ページをこまめにチェックし、万が一の際の代替交通手段やプランBを考えておくと安心です。
  2. ローカル線の圧倒的な本数の少なさ
    特急が走る主要な幹線から一歩外れるローカル線では、運行本数が極端に少なくなります。1本乗り過ごすと次の電車が2~3時間後というケースも日常的です。計画段階で利用する全列車の時刻を分単位で確認し、絶対に乗り遅れないように行動することが求められます。
  3. 余裕を持った乗り換え時間
    札幌、旭川、函館といった大きな駅での乗り換えでも、ホームが予想以上に離れていることがあります。切符の購入や、旅の楽しみである駅弁の調達時間なども考慮し、乗り換え時間は最低でも20~30分は確保しておくと、心に余裕を持って行動できます。

これらの注意点を事前に踏まえ、移動時間そのものも旅の楽しみの一部と捉え、時間に追われることのない、ゆったりとしたスケジュールを組むことが、北海道での快適な電車旅を成功させる秘訣です。

移動ばかりの旅にしないコツ

「せっかくの北海道旅行なのに、気づいたら大半を電車の中で過ごしていた…」という、最も避けたい事態を防ぐためには、計画段階での「戦略的な選択と集中」が何よりも重要になります。

日本全体の面積の約22%を占める広大な北海道。そのすべてを短期間で見て回ろうとすると、どうしても移動が中心の慌ただしい「スタンプラリー」のような旅になってしまいがちです。

満足度の高い旅行にするための最大のコツは、「訪れるエリアを絞り、決して欲張らないこと」、これに尽きます。

移動時間を楽しみに変える3つのヒント

  1. 滞在日数に合わせてエリアを厳選する
    旅の期間に応じて、訪れるエリアを明確に絞り込みましょう。例えば、2泊3日なら道央(札幌・小樽)エリア、または道南(函館周辺)エリアのどちらかに集中するといった形です。3泊4日あれば、道央に加えて富良野・美瑛まで足を延ばすことも可能になります。これにより、各観光地での滞在時間を十分に確保でき、その土地の空気を肌で感じながら、ゆったりと旅を味わうことができます。
  2. 移動日と観光日を明確に分ける
    札幌から釧路へ移動するなど、4時間を超えるような長距離を移動する場合は、その日を「移動日」と割り切ってしまうのが賢明です。午前中に移動を済ませ、午後は宿泊先のホテルの近くを散策する程度に留めるなど、無理な計画は立てないことが大切です。逆に「観光日」は、特定のエリアに腰を据えて、朝から晩までじっくり見て回る日に設定します。このメリハリが、体力的にも精神的にも余裕を生みます。
  3. 車窓からの景色や駅弁を全力で楽しむ
    特急列車での長い移動時間も、北海道旅行の醍醐味の一つと捉えましょう。どこまでも続く石狩平野、太平洋や日本海の海岸線ギリギリを走る区間、深い森の中を走り抜ける狩勝峠など、北海道ならではの雄大な自然が移り変わる車窓の風景は、それ自体が素晴らしい観光体験です。また、各地の特色が詰まった駅弁を味わうのも電車旅ならではの楽しみ。移動時間を「耐えるべき退屈な時間」ではなく「風景と食を味わう贅沢な時間」と考えることで、旅の質は格段に向上します。

特急「スーパー北斗」の札幌方面行きに乗る際は、進行方向左側の席に座ると、噴火湾の美しい海岸線を長く楽しめます。逆に特急「スーパーおおぞら」では、旧狩勝峠のダイナミックな山岳風景を堪能できます。

こうした「車窓の見どころ」を事前に調べておくのも、旅を一層豊かにするコツです。

これらのコツを意識して計画を立てることで、「移動ばかり」というネガティブな印象を払拭し、北海道の広大さそのものを全身で満喫する、充実した旅を実現できるはずです。

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北海道旅行を電車移動で楽しむ方法

  • 電車で巡る北海道モデルコース
  • 気軽に楽しむ日帰りの電車旅
  • 札幌・小樽を満喫する2泊3日の電車旅
  • 少し足を延ばす3泊4日の電車旅
  • おすすめの車なしモデルコースを紹介
  • まとめ:北海道旅行の電車移動のコツ

電車で巡る北海道モデルコース

ここからは、実際に電車をメインの移動手段として利用する場合の具体的なモデルコースを、滞在日数別にご紹介していきます。北海道は道央、道南、道東、道北と、エリアごとに全く異なる文化と風景を持っています。

ご自身の興味や旅行日数、そして「どんな体験をしたいか」という目的に合わせて、最適なプランを見つけるための参考にしてください。

ご紹介するどのコースも、電車での移動を前提としているため、主要駅から徒歩や短いバス移動でアクセスできる観光地を中心にプランニングしています。

ここに、ご自身の希望に合わせて観光タクシーや定期観光バスを少し組み合わせるだけで、さらに行動範囲が広がり、旅の満足度も格段にアップします。

もし、あなたが初めての北海道旅行で、どこに行くべきか迷っているなら、まず間違いのない定番は「札幌・小樽」を巡るコースです。

新千歳空港からのアクセスが抜群で、交通の便が良く、見どころや絶品グルメもこのエリアに集中しているため、車なしでも北海道の魅力を存分に、そして効率的に味わうことができますよ。

それでは、日帰り、2泊3日、3泊4日と、それぞれの期間で実現可能な、魅力あふれる電車旅のプランを具体的に見ていきましょう。

気軽に楽しむ日帰りの電車旅

札幌を拠点とすれば、電車を使って想像以上に多彩な日帰り旅行を楽しむことができます。限られた時間でも、北海道の多様な魅力を凝縮して満喫できる、おすすめの王道コースを2つご紹介します。

コース1:ノスタルジックな港町・小樽散策コース

札幌から最も手軽に行ける、それでいて満足度が非常に高い人気の観光地、小樽。歴史的な建造物が今も息づく美しい街並みを、潮風を感じながらのんびり歩く、まさに王道のコースです。

  • 午前 (9:00~):札幌駅からJR函館本線の快速エアポートで小樽へ(約35分)。海沿いを走る区間の景色は必見です。小樽駅に到着後、まずはレトロな雰囲気が漂う旧国鉄手宮線跡をのんびり歩き、メインスポットの小樽運河へ。浅草橋からの眺めは定番の撮影スポットです。
  • 昼食 (12:00~):運河周辺の歴史ある石造り倉庫を改装したレストランや、新鮮なネタが自慢の店が軒を連ねる寿司屋通りで、北海道ならではの海の幸を堪能しましょう。
  • 午後 (13:30~):ガラス細工の工房やオルゴール堂が並ぶメルヘンチックな堺町通りを散策。人気スイーツ店「ルタオ」本店で、絶品チーズケーキと共にひと休みするのもおすすめです。
  • 夕方 (16:30~):お土産を探しながら小樽駅へ。再びJR快速エアポートに乗り、札幌へと戻ります。

コース2:大人気!旭山動物園満喫コース

動物本来の能力や行動を引き出す「行動展示」で全国的に有名になった旭山動物園も、札幌から特急を利用すれば十分に日帰りで訪れることが可能です。

  • 午前 (8:30~):札幌駅から特急「カムイ」または「ライラック」で旭川へ(約1時間25分)。旭川駅前に到着後、駅前のバス乗り場から旭山動物園行きの路線バスに乗車します(約40分)。
  • 昼食 (12:00~):園内のレストランや休憩所で。ご当地グルメも楽しめます。
  • 午後 (13:00~):動物たちがエサを食べる様子を解説付きで見られる「もぐもぐタイム」などのイベント時間に合わせ、水中トンネルを泳ぐペンギンや、ダイナミックなホッキョクグマなど、人気の動物たちを効率よく見学します。
  • 夕方 (16:00~):閉園時間に合わせてバスで旭川駅へ戻り、特急で札幌へと帰ります。

旭山動物園コースは移動時間が長くなるため、往復の特急と路線バスの接続時間を事前にしっかり確認しておくことが成功の鍵です。

JR北海道の公式サイトでは、往復のJR券とバス券、そして動物園の入園利用券がセットになったお得なきっぷも販売されていますので、利用しない手はありません。

札幌・小樽を満喫する2泊3日の電車旅

初めての北海道旅行や、週末を利用した短い休暇で訪れる方に最適なのが、道央の二大都市、札幌と小樽をじっくりと巡る2泊3日の王道モデルコースです。

新千歳空港からのアクセスも良く、北海道のグルメ、ショッピング、観光の魅力すべてがコンパクトに詰まった、満足度の高い充実のプランです。

1日目:新千歳空港から札幌へ!大都市の魅力を満喫

  • 午後 (14:00):新千歳空港に到着後、JR快速エアポートで札幌駅へ直行(約40分)。札幌駅直結のホテルや、地下鉄でアクセスしやすい大通・すすきのエリアのホテルにチェックインし、荷物を置いたら早速市内散策へ出発します。
  • 夕方 (16:00):まずは札幌のシンボルである札幌市時計台や、アメリカ風ネオ・バロック様式の美しい北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)を見学。その後、市民の憩いの場である大通公園を散策。公園の東端に立つさっぽろテレビ塔の展望台から、碁盤の目状に広がる札幌の市街を一望するのもおすすめです。
  • 夜 (19:00):北海道最大の繁華街・すすきので夕食。本場の札幌味噌ラーメンや、スパイスの効いたスープカレー、あるいは新鮮な海産物を扱う居酒屋など、選択肢は無限大です。食後の「シメパフェ」も、今や札幌ならではの食文化として定着しています。

2日目:電車で小樽へ!ノスタルジックな港町を一日散策

  • 午前 (9:00):札幌駅からJR快速エアポートで小樽へ(約35分)。駅を出て坂道を下り、小樽運河へ。石造倉庫群が並ぶ美しい景色を背景に記念撮影を楽しみましょう。時間に余裕があれば、運河クルーズで水上からのユニークな眺めを体験するのも一興です。
  • 昼食 (12:00):小樽駅からすぐの三角市場は、新鮮な魚介が並ぶ活気あふれる市場。場内の食堂で、とれたてのネタが乗った海鮮丼に舌鼓を打ちます。
  • 午後 (13:30):メルヘン交差点から続く堺町通りを散策。北一硝子で繊細なガラス製品を見たり、小樽オルゴール堂で数万点のオルゴールが奏でる心癒される音色に耳を傾けたり。小樽を代表するスイーツ店、ルタオ本店などの人気店もこの通りに集まっています。
  • 夕方 (17:00):ガス灯が灯り始め、幻想的な雰囲気に包まれる夕暮れの運河をもう一度眺めた後、電車で札幌のホテルへ戻ります。

3日目:札幌でお土産探し&最後までグルメを満喫

  • 午前 (9:30):チェックアウト後、荷物をコインロッカーなどに預け、札幌駅直結のJRタワーや大丸札幌店、さっぽろ地下街でお土産探し。北海道各地の銘菓や特産品がここで一通り揃います。時間に余裕があれば、緑豊かな北海道大学のキャンパスを散策し、ポプラ並木やクラーク博士像を見学するのもおすすめです。
  • 昼食 (12:00):札幌駅周辺や新千歳空港で、食べ逃した北海道グルメを最後に堪能。ジンギスカンや海鮮など、心残りのないように。
  • 午後 (14:00):JR快速エアポートで新千歳空港へ。空港内にも多数のショップやレストラン、温泉施設まであるので、フライト時間まで飽きることなく楽しめます。

少し足を延ばす3泊4日の電車旅

3泊4日の日程が確保できれば、札幌・小樽の道央エリアに加えて、北海道ならではの雄大な自然が感じられる温泉地や、全く異なる歴史文化を持つ道南の港町まで足を延ばすことが可能です。

ここでは、人気の温泉地・登別と、異国情緒あふれる坂の街・函館を巡る、少しアクティブなモデルコースをご紹介します。

このコースは移動距離が非常に長くなるため、特急列車の時間を分単位で正確に把握し、無理のないスケジュールを立てることが成功の鍵です。特に2日目と3日目の長距離移動時間は、休憩時間も兼ねた「旅の一部」として楽しむ心構えが大切になります。

1日目:新千歳空港から温泉地へ直行!登別で自然の驚異を体感

  • 午後 (14:00):新千歳空港到着後、JRで隣の南千歳駅へ移動(約3分)。そこで特急「北斗」に乗り換えて登別駅へ向かいます(乗り換え含め合計約1時間)。登別駅からは路線バスに乗り、湯けむり漂う登別温泉へ。
  • 夕方 (16:30):温泉街の宿にチェックイン後、火山の噴火跡である地獄谷を散策。遊歩道から眺める、谷底から絶えず立ち上る湯気と強い硫黄の香りは、まさに圧巻の一言です。
  • 夜 (19:00):硫黄泉や食塩泉など、9種類もの泉質が楽しめる日本有数の温泉で、長旅の疲れをゆっくりと癒します。

2日目:特急で一気に南下!ロマンチックな街・函館へ

  • 午前 (10:00):登別駅から再び特急「北斗」に乗り、一気に道南の中心都市・函館へ(約2時間40分)。この長時間の移動は、北海道の広大さを実感する絶好の機会。駅で購入した駅弁を用意し、車窓から見える噴火湾の景色を楽しみましょう。
  • 午後 (13:00):函館駅到着後、ホテルにチェックイン。荷物を置いたら市電を利用して五稜郭公園へ。隣接する五稜郭タワーの展望台から、美しい星形の城郭を一望します。
  • 夜 (18:00):日没の時間に合わせてロープウェイで函館山へ。眼下に広がる「100万ドルの夜景」と称される絶景を心ゆくまで堪能します。夕食は、ライトアップされた金森赤レンガ倉庫群が美しいベイエリアで。

3日目:函館の朝市から札幌へ!2つの都市の魅力を比較

  • 早朝 (7:00):函館旅行のハイライトの一つ、活気あふれる函館朝市で朝食。名物のイカ釣りに挑戦したり、新鮮なイカ刺しやウニ・イクラが乗った海鮮丼を味わったりと、朝から五感を満たします。
  • 午前 (9:30):特急「北斗」で札幌へ向けて出発(約3時間45分)。函館から札幌への、この旅最長の電車移動です。
  • 午後 (14:00):札幌到着後、市内中心部を散策。大通公園や時計台など、函館の異国情緒あふれる雰囲気とはまた異なる、整然とした大都市の魅力を楽しみます。
  • 夜 (19:00):最後の夜は、札幌名物のジンギスカンに舌鼓。

4日目:札幌から帰路へ

  • 午前:札幌市内で、買い忘れたお土産のショッピングなどを済ませます。
  • 午後:JR快速エアポートで新千歳空港へ。フライトに備えます。

おすすめの車なしモデルコースを紹介

これまでご紹介した定番コース以外にも、北海道には車なしで楽しめる魅力的な場所や体験が数多く存在します。ここでは、定期観光バスや季節限定の観光列車などを賢く組み合わせることで実現可能となる、少しユニークでテーマ性の高いモデルコースのアイデアをご紹介します。

これらのコースは、電車とバスなどの接続がより重要になるため、さらに詳細な事前計画が必要となりますが、その分、他の人とは一味違った、記憶に残る深い旅が楽しめるはずです。

テーマ別・車なしモデルコース案

  • 美瑛・富良野 絶景満喫コース (夏期推奨)
    札幌から特急で旭川へ。旭川を拠点に、夏期に運行される窓の大きな観光列車JR富良野・美瑛ノロッコ号や、美瑛の丘の主要スポットを効率よく巡る定期観光バス「ツインクルバス」(要予約)を利用します。広大なラベンダー畑で知られるファーム富田や、神秘的な青い池など、レンタカーがなくても絵画のような風景を存分に堪能できます。
  • 道東・大自然体感コース(長期滞在向け)
    札幌から特急「おおぞら」で釧路へ。釧路を拠点に、夏は「くしろ湿原ノロッコ号」、冬は「SL冬の湿原号」に乗車し、日本最大の湿原である釧路湿原の雄大なパノラマを楽しみます。さらにJR釧網本線で知床斜里駅へ向かい、そこから路線バスで世界自然遺産・知床へ。ウトロの観光船に乗れば、断崖絶壁や野生のヒグマなど、手つかずの大自然に触れることができます。
  • 流氷と冬の動物たちに会うコース(冬期限定)
    札幌から特急「オホーツク」で網走へ。網走で流氷観光砕氷船「おーろら」に乗船し、オホーツク海を埋め尽くす神秘的な流氷の絶景を体験します。その後、JRで旭川へ移動し、雪景色の中の旭山動物園で、ペンギンの散歩など冬ならではの元気な動物たちの姿を見学する、冬の北海道の魅力を凝縮したコースです。

このように、定期観光バスや季節限定の特別な観光列車を旅程に組み込むことで、車がなくても北海道の地方エリアを効率よく、そして楽しく巡ることが可能になります。

各交通機関の公式サイトで運行期間や予約方法を事前にしっかりとチェックして、あなただけのオリジナルプランを組み立ててみてください。

まとめ:北海道旅行の電車移動のコツ

最後に、北海道旅行で電車移動を成功させるための重要なポイントを、これまでの内容の総まとめとしてリストアップします。

この広大な大地を賢く、そして心から快適に旅するために、ぜひこれらのコツを計画段階から役立ててください。

  • 北海道旅行の電車移動を成功させるには事前の綿密な計画が最も重要
  • 札幌や函館などの都市部観光なら車なしでも全く問題なく楽しめる
  • 美瑛や富良野、道東エリアは定期観光バスとの組み合わせが有効
  • 移動手段は電車だけに固執せずバスやタクシーも柔軟に組み合わせる
  • コストを最優先するなら都市間高速バスが非常に安い選択肢となる
  • JRのお得なきっぷは旅行前に必ず公式サイトでチェックする
  • 主要都市間の移動は最速の特急でも数時間かかることを覚悟しておく
  • 本州の都市間の距離感で安易に計画を立てると必ず失敗する
  • 特に冬の旅行は遅延や運休のリスクを常に考慮に入れておくこと
  • ローカル線の時刻表は必ず事前に確認し、1分の乗り遅れが致命的になることを知る
  • 移動ばかりの旅にしないためには訪れるエリアを絞ることが成功の鍵
  • 2泊3日のような短期旅行なら道央か道南に集中するのがおすすめ
  • 長い移動時間も駅弁を味わい車窓の景色を楽しむ旅の一部と考える
  • 観光バスツアーを上手に利用すれば車なしでも行動範囲が格段に広がる
  • 最新の運行情報は各交通機関の公式サイトで出発直前にも確認する
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yoyo

運営者Yoyoです。道南ゆかり、家族と愛犬と北海道の四季を楽しみながら、はじめてでも迷わない旅づくりをお手伝いしています。移動時間の目安、服装・持ち物、子連れの工夫など“現実的でムリのない”コツをやさしく解説。天気・運行・イベントは公式情報への導線で最終確認。地元目線の寄り道スポットや混雑を避ける時間帯も少しずつ更新中。旅の不安が「楽しみ」に変わるよう、ていねいに情報を整えています。

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