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函館から電車で行ける観光地!分かりやすい市内・近郊ガイド

函館から電車で行ける観光地!分かりやすい市内・近郊ガイド
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こんにちは。北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】 運営者Yoyoです。

函館旅行を計画するとき、「函館から電車で行ける観光地って、どんな場所があるんだろう?」「車なしの旅行でも十分楽しめるかな?」と気になる方も多いと思います。免許がなかったり、雪道の運転が不安だったり、あるいは環境負荷を考えて公共交通機関を選んだりと、理由は様々ですよね。

特に、日帰りで気軽に足を延ばせる範囲や、五稜郭や大沼公園といった定番スポットへの具体的な行き方、さらには電車で行ける温泉があるのかどうかも、事前にしっかり押さえておきたいポイントだと思います。限られた旅行日程の中で、いかに効率よく、そして深く函館を楽しむかが鍵になります。

函館は、実は「電車」が観光の強い味方になる街なんです。ノスタルジックな路面電車(市電)が市内の主要スポットを網羅していますし、JRを使えば雄大な自然が広がる近郊へも簡単にアクセスできます。そして、もう一つ、海岸線の絶景を楽しめるローカル線も見逃せません。

今回は、車がなくても函館観光を思いっきり楽しむための「3つの電車」を使い分けるコツを、地元目線も交えながら、より詳しく、やさしく解説していきますね。それぞれの電車の特徴を掴んで、あなただけの特別な旅のプランを組み立ててみてください。

記事のポイント

  • 函館市電(路面電車)
    市内の主要観光地(五稜郭・ベイエリア・温泉など)を巡る旅の主役。お得な「1日乗車券」の活用法も深掘り
  • JR函館本線
    日帰りOK!大沼公園の雄大な自然や、「いかめし」で有名な森町など、函館とは一味違う近郊スポットへのアクセス手段
  • 道南いさりび鉄道
    海岸線の絶景車窓を堪能。「いさりび1日きっぷ」を使った、のんびりローカル線の旅の魅力をご紹介
  • お得なきっぷ情報
    電車旅に必須!知らなきゃ損するお得なきっぷ情報と、その賢い使いこなし術を徹底解説

この記事が、あなたの函館旅行の計画に役立てば幸いです。

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函館から電車で行ける観光地(市内編)

北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】・イメージ

函館市内の観光スポット巡りは、JR函館駅前から乗れる「函館市電(路面電車)」が主役です。この市電を使いこなせば、車なしでも函館観光のハイライトはほぼ完璧に押さえられますよ。

五稜郭、ベイエリア(金森赤レンガ倉庫)、元町(教会群や坂道)、そして湯の川温泉まで、観光客が行きたい場所のほとんどをカバーしてくれています。ガタンゴトンとゆっくり走るレトロな車両(最新の超低床車両「らっくる号」もありますが)に乗っている時間そのものも、旅の気分を盛り上げてくれる素敵な体験になるかなと思います。車窓から見える函館の日常の風景も、旅の良い思い出になりますよ。

市電1日乗車券でお得に観光

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函館市電で観光するなら、「市電1日乗車券」(または24時間券)の利用が断然おすすめです。これがあるだけで、乗り降りのたびに小銭を用意する手間も省けますし、何より交通費をぐっと節約できます。

料金は大人が600円、小児が300円。市電の運賃は乗車区間によって変わりますが(210円〜260円)、だいたい1日に3回以上乗り降りする予定があるなら、この1日乗車券を買った方がお得になります。

例えば、「函館駅前」→「五稜郭公園前」(観光)→「十字街」(ベイエリア散策)→「湯の川温泉」(日帰り入浴)→「函館駅前」と移動するだけでも、通常なら4回乗車。これだけで元が取れてしまいますね。観光スポット間の移動は意外と頻繁になるので、迷わず購入を検討してみてください。

市電1日乗車券はどこで買える?

この便利な1日乗車券は、いくつかの方法で購入できます。ご自身のスタイルに合った方法を選んでみてください。

購入方法購入場所・手段特徴・メリット注意点
デジタル乗車券(スマホ)アプリ「DohNa!!(ドーナ!!)」◎ キャッシュレスで完結
◎ いつでもどこでも購入可能
◎ 「24時間券」も選べる
・スマホの充電切れに注意
・利用開始操作が必要
紙の乗車券(車内)市電の車内(運転士から購入)◎ 乗車時にすぐ買える・停車中に購入する必要がある
・お釣りが出ないよう小銭推奨
紙の乗車券(車外)JR函館駅構内の観光案内所
一部のホテルのフロント
函館駅前バス案内所 など
◎ 事前にゆっくり購入できる
◎ 観光情報と併せて入手可能
・営業時間が限られる場合がある

ワンポイント

デジタル乗車券は、使う直前に「利用開始」ボタンを押すタイプが多いです。紙の乗車券は、スクラッチ式で利用する日付をこすって使います。どちらも便利ですが、個人的には、事前にアプリをダウンロードしておいて、旅行当日にサッと購入できるデジタル乗車券がスムーズかなと思います。

紙の乗車券の場合、利用する「月」と「日」の銀色の部分をコインなどでこすります。間違った日付をこすらないようにだけ注意してくださいね!

五稜郭公園へのアクセスと見どころ

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函館の象徴的なスポット、星形の城郭「五稜郭公園」。幕末の歴史の舞台であり、現在は市民の憩いの場、そして春には桜の名所として愛されています。ここへも市電で行くのが便利です。

最寄りの電停は「五稜郭公園前」。電停を降りてから公園の入口(五稜郭タワー側)までは、まっすぐな道を歩いてだいたい10分から15分ほどかかります。大通りなので迷うことはないと思いますが、「電停の目の前!」という訳ではないので、特に冬場や天気が悪い日は、時間に少し余裕を見ておくと安心かなと思います。

五稜郭タワーからの絶景

五稜郭に来たら、まずは隣接する「五稜郭タワー」に登るのがおすすめです。現在のタワーは2代目で、高さ107m。展望台からは、あの美しい星形の全体像をしっかり見下ろすことができます。「本当に星形なんだ!」と感動すること間違いなしです。

タワー内には五稜郭の歴史を学べる展示スペースや、土方歳三のブロンズ像、そして床がガラス張りになっていて真下が見える「シースルーフロア」もあって楽しめますよ。展望台から星形を眺めた後に歴史展示を見ると、より理解が深まります。

箱館奉行所と園内散策

タワーで全体像を掴んだら、いよいよ公園の中へ。星形の中心には、2010年に復元された「箱館奉行所」があります。ここは江戸幕府の役所であり、箱館戦争の終焉の舞台ともなりました。当時の役所の様子を忠実に再現した建物は、使用されている木材の香りも清々しく、建築好きの方にも見ごたえがあると思います。

園内はとても広いので、のんびり散策するのも気持ちいいです。特に春(4月下旬~5月上旬)の桜の時期は、約1500本ものソメイヨシノなどが咲き誇り、公園全体がピンク色に染まるほどの見事な景色が広がります。この時期は多くの花見客で賑わい、夜桜のライトアップも幻想的です。

また、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の表情を見せてくれるのも五稜郭の魅力。冬には「五稜郭の夢(ほし)★イルミネーション」で、星形の堀がライトアップされるイベントも人気ですよ。

おすすめ散策順

やはり、先にタワーに登って「上から」星形を確認し、歴史の概要を学んでから、実際に公園(奉行所)を「地上で」歩くのがおすすめです。タワーから「あそこが奉行所だな」「あのあたりを土方歳三が戦ったのかな」と想像を膨らませてから歩くと、より理解が深まって面白いかなと思います。

ベイエリア・元町散策のおすすめ電停

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函館らしいレトロな雰囲気と港町の風情を感じられるのが、金森赤レンガ倉庫が並ぶベイエリアや、教会・洋館が点在する元町地区です。この2つのエリアは隣接しており、徒歩でまとめて散策するのが定番です。

このエリアの散策拠点となるのが「十字街(じゅうじがい)」電停です。ここを基点にすれば、両方のエリアを効率よく徒歩で回れますよ。

「十字街」からベイエリアへ

「十字街」電停から海側(函館湾)へ向かって歩けば、ショッピングやグルメが楽しめる「金森赤レンガ倉庫」まで徒歩約5分ほど。倉庫群を眺めながら海沿いを歩くだけでも気持ちいいです。

倉庫内には雑貨屋さんやスイーツ店、ビアホールなどが入っています。函館のご当地バーガー「ラッキーピエロ」のベイエリア本店や、焼き鳥弁当で有名な「ハセガワストア」もあり、食べ歩きにも困りません。

「十字街」から元町へ

「十字街」電停から山側(函館山)へ向かって歩けば、そこはもう元町地区。CMや映画のロケ地として有名な「八幡坂(はちまんざか)」もこの電停からアクセスしやすいです。坂の上からまっすぐ海(と停泊中の摩周丸)を見下ろす景色は、函館を代表する風景の一つですね。

そのまま元町公園や、水色の外観が美しい「旧函館区公会堂」、そして「カトリック元町教会」「函館ハリストス正教会」「函館聖ヨハネ教会」といった教会群を巡る散策コースのスタート地点としても最適です。

「十字街」電停での乗り間違いに注意!

「十字街」電停は、市電の2系統(谷地頭方面)と5系統(函館どつく前方面)が分岐する重要なポイントです。函館駅前から乗る場合は、「函館どつく前」行きまたは「谷地頭」行きのどちらに乗っても「十字街」に到着します。

しかし、例えば「湯の川温泉」方面から「十字街」に向かう際は、行き先表示をしっかり確認してください。「十字街」を過ぎると、一方は「函館どつく前」へ、もう一方は「谷地頭」へと分かれていきます。もし間違えても、次の電停(「末広町」や「宝来町」)で降りれば徒歩圏内ですが、焦らないように注意しましょう。

電車で行ける湯の川温泉と谷地頭温泉

「旅行に来たら、やっぱり温泉に入りたい!」という希望も、函館なら市電が叶えてくれます。市電路線内には、空港にも近いリゾート温泉地と、地元民に愛される公衆浴場の、特徴の異なる2つの温泉地があるんです。

湯の川温泉(リゾート地)

函館を代表する温泉地で、北海道三大温泉郷のひとつにも数えられています。市電の終点エリアにあり、「湯の川温泉」または「湯の川」電停で降りれば、そこはもう温泉街。JR函館駅からは市電でのんびり揺られて約30分ほどの距離です。

海沿いに大規模なホテルや旅館が立ち並ぶ「温泉リゾート地」で、多くの施設が日帰り入浴を受け入れています。宿泊しなくても、津軽海峡を望むオーシャンビューの露天風呂などを気軽に楽しめるのが最大の魅力ですね。

泉質は主にナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、湯冷めしにくいのが特徴です。電停「湯の川温泉」の目の前には無料の足湯「湯巡り舞台」もあり、気軽に温泉気分を味わえます。

<日帰り入浴の例>
  • 湯の川温泉 花びしホテル
    庭園露天風呂などが楽しめる老舗ホテル。
  • 湯元 漁火館
    海に一番近い露天風呂が自慢の宿(※「十字街」から少し離れますが、市電終点「湯の川」からタクシーまたはバス利用)。
  • HAKODATE 海峡(うみ)の風
    大浴場や露天風呂の種類が豊富な大型リゾート。

(参考:函館観光で行きたい穴場スポットと冬限定のイベント紹介

谷地頭温泉(公衆浴場)

もうひとつ、市電のもう一方の系統(2系統)の終点「谷地頭(やちがしら)」電停から徒歩約5分ほどの場所にあるのが「谷地頭温泉」です。

こちらはリゾートホテルが並ぶ湯の川とは全く趣が異なり、地元の方の利用が非常に多い、大規模な公衆浴場(日帰り入浴施設)です。茶褐色ににごったナトリウム-塩化物泉の源泉かけ流し(高温のため一部加水)のパワフルなお湯が自慢で、泉質にこだわる方にも人気があります。

五稜郭と同じ星形の浴槽や露天風呂もあり、入浴料もリーズナブル(大人490円 ※2025年11月時点)。函館山ロープウェイの山麓駅からも比較的近いので、登山(夜景)の前にひと風呂浴びていく、なんていうのも乙かもしれません。

2つの温泉、どう選ぶ?

あなたの目的に合わせて選んでみてください。

湯の川温泉谷地頭温泉
タイプ温泉リゾート地地域密着型の公衆浴場
雰囲気ホテル・旅館が立ち並ぶ。
観光客向け。
大規模な入浴施設が1軒。
地元客が多い。
アクセス電停「湯の川温泉」下車すぐ電停「谷地頭」から徒歩約5分
お湯透明(主にナ・Ca-塩化物泉)茶褐色のにごり湯(ナ-塩化物泉)
料金目安日帰り入浴 1,000円~2,000円程度大人 490円(※2025年11月時点)
おすすめな人・海の見える露天風呂に入りたい
・手ぶらで日帰り入浴したい
・リゾート気分を味わいたい
・源泉かけ流しの泉質重視
・ローカルな雰囲気が好き
・リーズナブルに入りたい

函館山ロープウェイへの行き方

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函館観光のハイライト、「100万ドルの夜景」で知られる函館山。山頂へ登る「函館山ロープウェイ」へのアクセスも市電が便利です。(参考:函館観光は車が必要?市電と徒歩で楽しむ1泊2日モデルプラン

最寄りの電停は「末広町(すえひろちょう)」または「宝来町(ほうらいちょう)」です。「十字街」電停から函館どつく前方面へ1〜2駅ですね。どちらの電停からも、ロープウェイの山麓(さんろく)駅までは徒歩で約5分から10分ほど

ただし、ご存知のとおり函館は坂の街。電停から山麓駅までも「南部坂」や「常盤坂」といった名前のついた登り坂になっています。特に冬場は路面が凍結することもあるため、ヒールなどは避けて、歩きやすい靴(できれば滑り止め付き)で行くのが絶対におすすめです。夜景鑑賞後はかなり冷え込むので、夏場でも羽織るものを一枚持っていくと安心です。

ロープウェイ利用時の注意点

函館山ロープウェイは、安全運行のため、秋に法定点検整備のための運休期間が設けられるのが通例です(例年10月~11月頃に数週間)。この期間は山頂へ行く手段がバスやタクシーに限られます。

また、夜景の時間帯(例:4月〜9月は17〜22時)は、マイカーやレンタカーでの登山が規制されます(バス・タクシーは可)。

せっかく行ったのに動いてなかった…とならないよう、お出かけ前には、必ず「函館山ロープウェイ公式サイト」で最新の運行状況や交通規制情報を確認するようにしてくださいね。

ワンポイント:夜景鑑賞のコツ

夜景鑑賞は、日没の30分ほど前に山頂に到着するのがベストです。空が暗転し、街の灯りがポツポツと灯り始める「トワイライトタイム」の美しさは格別ですよ。ただし、この時間帯はロープウェイも展望台も最も混雑します。帰りのロープウェイも長蛇の列になることがあるので、時間に余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

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函館から電車で行ける観光地(近郊編)

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函館観光の2日目や、時間に余裕がある日には、JRやローカル線を使ってちょっと足を延ばしてみませんか?函館駅からはJR函館本線や、ローカル線の「道南いさりび鉄道」が延びており、函館市外の近郊エリアへ日帰りで出かけることができます。市内とはまた違った、北海道の雄大な自然やローカルな雰囲気を楽しむ旅もおすすめですよ。

JRで日帰り、大沼公園の自然を満喫

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函館からの日帰り電車旅として、私が特におすすめしたいのが「大沼国定公園」です。活火山の「駒ケ岳」と、噴火によって堰き止められてできた湖(大沼・小沼)に浮かぶ126の小島が織りなす美しい景色が楽しめる場所です。

最大のポイントは、「大沼公園」駅が公園の入口のすぐ目の前にあること。電車を降りたらすぐに観光をスタートできる、車なし派にとても優しい観光地なんです。(参考:函館観光で楽しむ大沼国定公園の魅力的なスポットと絶景ルート

アクセスはJR函館本線を利用します。行き方は2パターンあって、時間と予算に合わせて選ぶのがポイントです。

移動手段所要時間(片道)料金目安(片道)メリット・デメリット
特急「北斗」約30分約1,800円(運賃+自由席特急料金)◎ 速くて快適、座席も広い
◎ 本数も比較的多い(1時間に1本程度)
△ 料金は高め
普通列車約50分約680円(運賃のみ)◎ 料金が圧倒的に安い
◎ ローカル線の雰囲気を味わえる
△ 時間がかかる、本数が少ない

ワンポイント

時間はかかるけれど片道680円で行ける普通列車は、かなり魅力的ですよね。ただし、本数が1〜2時間に1本程度と少ないので、行きも帰りも必ず事前に時刻表をチェックしておく必要があります。特に帰りの便を逃すと、次の列車までかなり待つことになるかもしれません。

時間を有効に使いたい方、快適に移動したい方は、迷わず特急「北斗」を利用するのが良いかなと思います。車窓から駒ケ岳が見え始めると、旅の気分が一気に高まりますよ。(※料金は2025年11月時点の目安です。ご利用時にご確認ください)

大沼公園での過ごし方

大沼公園に着いたら、まずは湖に浮かぶ島々を橋でつないだ散策路を歩くのが定番。「大島の路」(約15分)や「島巡りの路」(約50分)など、体力や時間に合わせてコースを選べます。整備されているのでスニーカーで気軽に歩けますよ。

また、大沼遊船(遊覧船)に乗って湖上から駒ケ岳を眺めるのも最高です(所要約30分)。冬以外のシーズンは、駅前で自転車を借りて湖畔(約14km)をサイクリングするのも人気です。

そして、グルメも忘れずに!駅前の「沼の家」が販売する「大沼だんご」は、この地を訪れたら絶対に食べたい名物です。串に刺さっていない一口サイズのお団子で、「あん」と「ごま」、または「醤油」と「ごま」の2種類入りの折があります。賞味期限が当日中(!)なので、お土産ではなく「その場で食べる」のが基本ですよ。売り切れることもあるので、早めの時間に購入するのがおすすめです。

特に10月中旬から11月上旬にかけての紅葉シーズンは、公園が一番美しく輝く時期とされています。

特急「北斗」で訪ねる、駅弁の横綱「森のいかめし」と隠れたスイーツ旅

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函館の観光を終え、さらに道南の「食の聖地」へ足を延ばすなら、JR森駅は日帰り圏内の最高の目的地です。函館駅からは特急「北斗」を利用すれば、約40分〜46分という快適な鉄道旅。普通列車(約1時間半)と比較して大幅に時間を節約できるため、グルメ目的の旅では特急利用が断然おすすめです。

このルートの魅力は、道中も尽きません。特に大沼公園を過ぎたあたりから、北海道駒ヶ岳(通称:渡島富士)の荘厳な姿が間近に迫る車窓風景は圧巻です。駅弁グルメの目的地にたどり着く前から、雄大な景色が旅情を掻き立ててくれます。

本場の味に感動!森駅で味わう「いかめし」の真髄

森駅の最大の目的は、間違いなく「いかめし」です。「駅弁の横綱」「国民的駅弁」とも称されるこの名物は、森町の「阿部商店」が製造元であり、まさにこの地が発祥の地です。

【本場ならではの感動体験】

全国の駅弁大会で販売される「いかめし」は、日持ちを考慮して冷えた状態で提供されますが、森駅の売店(キヨスク)や直営店では、運が良ければ**製造ラインから運ばれたばかりの、ほんのり温かい状態のいかめし**を味わえることがあります。イカの胴体に詰められたもち米とウルチ米の絶妙なブレンド、そして秘伝の甘辛いタレが熱でより一層香り立つ「できたて」の味わいは、デパートや他駅で買うものとは一線を画す本場の醍醐味です。

旅の風情を味わうなら、購入後すぐに駅の待合室で、ローカル線の発着を眺めながら食べるのがおすすめ。北海道の静かで素朴な駅の風景が、いかめしをより美味しく感じさせてくれるでしょう。

駒ヶ岳の恵みとスイーツの誘惑:隠れたスイーツの町

森町は「いかめし」の町として有名ですが、実は秀峰・駒ヶ岳の豊かな自然が育んだ乳製品を使ったスイーツの隠れた名所でもあります。「いかめし」で食事を済ませた後、デザート巡りを楽しむのが森町グルメ旅の「通」の楽しみ方です。

  • 絶品!駒ヶ岳牛乳ソフトクリーム
    地元産の新鮮な生乳「駒ヶ岳牛乳」をたっぷりと使ったソフトクリームやアイスは、濃厚なコクがありながらも、後味は驚くほどスッキリ。駅周辺の売店や道の駅などでぜひ探してみてください。
  • 洋菓子「リーヴズ」
    地元で長く愛される洋菓子店。駒ヶ岳牛乳を使った特製シュークリームや、季節のフルーツを活かしたケーキが人気で、日帰り旅のお土産としても大変喜ばれます。
  • 老舗和菓子「永井製菓」
    創業100年を超える老舗の和菓子店。北海道産の豆にこだわった上品な甘さの和菓子や、駒ヶ岳の形を模した名物「駒ヶ岳もなか」など、和の甘味好きにはたまらないラインナップです。

このように、特急「北斗」の快適な移動、本場の「いかめし」の感動、そして「駒ヶ岳牛乳」が支える心温まるスイーツ。森町は、単なる立ち寄り地ではなく、一日かけてじっくりと味わう価値のあるグルメスポットなのです。

車なしで楽しむ道南いさりび鉄道の旅

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函館駅から利用できるもう一つの路線が、第三セクター鉄道の「道南いさりび鉄道」です。これは函館駅のお隣「五稜郭」駅から「木古内(きこない)」駅まで、津軽海峡の海岸線に沿って走るローカル線。

この鉄道の魅力は、目的地に速く行くことではなく、「車窓の景色を楽しむこと」そのものにあります。特に函館湾を過ぎて津軽海峡が広がる「上磯」駅以降の景色は素晴らしく、海沿いをギリギリに走る区間は、まるで海の上を走っているかのような気分を味わえますよ。夕暮れ時に乗ると、海に沈む夕日や、対岸の青森県の灯り、そして函館の夜景(遠景)が楽しめることも。

絶対お得!「いさりび1日きっぷ」

この路線を利用するなら、絶対に知っておきたいのが「いさりび1日きっぷ」(大人1,100円、小人550円)の存在です。

驚くことに、函館(五稜郭)から終点の木古内までの片道普通運賃は1,290円なんです。

つまり、乗り放題の「1日きっぷ」(1,100円)のほうが、片道運賃より安いという、ちょっと不思議な逆転現象が起きています!

木古内まで往復(通常2,580円)する場合、このきっぷを使えば1,480円もお得になる計算です。途中下車を楽しみながら往復するなら、買わない理由は無いですね。(※函館駅-五稜郭駅間はJR線のため別途運賃が必要です)

きっぷは全国のセブンイレブン(マルチコピー機)や、終点の木古内駅前にある「道の駅みそぎの郷きこない」などで購入できます。セブンイレブンで購入した場合、引換券が発券されるので、それを「道南いさりび鉄道」の列車内(運転士)や木古内駅窓口などで1日きっぷ本体と交換する必要があります。

渡島当別駅:祈りの道への玄関口とトラピスト修道院の深遠

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「いさりび1日きっぷ」を利用した途中下車で、最も霊的かつ風光明媚な体験ができるのが、道南いさりび鉄道線の渡島当別(おしまとうべつ)駅です。この無人駅は、日本で最初の男子修道院である「灯台の聖母トラピスト大修道院」の最寄駅であり、俗世から離れた厳かな世界への玄関口となっています。

厳律シトー会(トラピスト)の精神と歴史

この修道院は1896年(明治29年)にフランスから来た修道士たちによって設立されました。彼らはカトリック教会の厳律シトー会に属し、「祈り、そして働け(Ora et Labora)」の戒律を厳格に守り、祈りと労働を通じた自給自足の生活を営んでいます。彼らが作り出す高品質な製品群は、この勤勉で敬虔な「労働」の成果であり、その純粋さと素朴な味わいから高い評価を得ています。

ポプラとスギの並木道:神聖な静寂への25分間

函館駅からローカル列車に揺られること約40〜50分。渡島当別駅に降り立った後、修道院の正門までは約1.7km、徒歩で約25分間の道のりが待っています。この道のりが、この訪問のハイライトの一つです。

  • 景観の美しさ
    道の両側には、樹齢を重ねたポプラとスギの木々がそびえ立ち、天に向かってまっすぐに伸びる壮大な並木道が形成されています。
  • 雰囲気
    並木道は周囲の喧騒を遮断し、一歩ごとに静謐さと荘厳さを増していきます。これは、修道士たちの祈りの生活を垣間見るための精神的な準備の道とも言えます。
  • 服装
    それなりの距離を歩くため、季節を問わず歩きやすい靴を着用し、並木道の美しい景観をゆっくりと味わうことをお勧めします。

訪問計画と見学のルール

【重要】列車の本数と見学制限

道南いさりび鉄道線はローカル線であり、渡島当別駅に停車する列車の本数は1〜2時間に1本程度と非常に限られています。訪問計画を立てる際は、帰りの列車時刻を念入りに確認し、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

また、修道院の内部見学は男性のみで、かつ事前の申込みと許可が必要です。しかし、並木道と歴史を感じさせる正門の外観は誰でも自由に見学・散策することができ、その厳かな雰囲気に触れるだけでも十分な価値があります。

修道院名物!至高のトラピストグルメ

修道院の正門近くにある売店(正式名称:トラピスト大修道院製品展示館・売店)は、見学の有無にかかわらず、すべての方が利用可能です。並木道を歩き終えた後の休憩所としても最適で、修道士たちが作る名産品を堪能できます。

  • トラピストクッキー
    修道院のバターを贅沢に使用したクッキーは、素朴ながらも洗練された、上品な甘さとサクサクとした食感が特徴です。
  • トラピストバター
    濃厚な風味と高い品質で全国的に有名です。その純粋な味わいは、トーストはもちろん、料理の風味付けにも最適で、お土産として最も人気があります。
  • 濃厚ソフトクリーム
    ここでしか味わえない、牛乳のコクが深く、なめらかな口溶けのソフトクリームは、歩いた後の疲れを癒してくれる格別のご褒美スイーツです。

これらの製品を購入し味わうことで、修道士たちの「労働」と「祈り」に支えられた日々の生活の一端を感じ取ることができます。

新函館北斗駅のお土産とグルメを凝縮!旅の玄関口「ほっくる」の魅力

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「北海道新幹線に乗る予定はないけれど、あの雄大な車両を間近で見てみたい」「函館旅行のついでに、在来線でサクッと道南の玄関口に立ち寄りたい」という方に、新函館北斗駅は最適な目的地です。

函館駅からはアクセス専用列車の快速「はこだてライナー」に乗車すれば、わずか約20分(片道440円)という手軽さ。駅に併設された観光交流センター「ほっくる」は、道南エリアの魅力が凝縮された「食」と「観光」のハブとして、新幹線利用客以外も楽しめる充実した施設となっています。

道南の特産品が勢揃い!「ほっとマルシェおがーる」

「ほっくる」施設内で最も賑わうのが、道南各地の特産品を一堂に集めたアンテナショップ「ほっとマルシェおがーる」です。北斗市の新鮮な農産物やホッキ貝の加工品はもちろん、函館・松前・江差など、道南地域全般の選りすぐりのお土産が並びます。

  • 海産物の宝庫
    松前漬け、イカめし、塩辛といった定番の海の幸に加え、季節限定の珍しい海産物加工品が豊富に揃います。
  • 北斗市の恵み
    北斗市で採れた新鮮な野菜や果物、地域の生産者が手塩にかけた乳製品や加工食品が並びます。ここでしか手に入らない限定品を探すのも楽しみの一つです。
  • 伝統工芸品
    食べ物だけでなく、道南の職人技が光る木工品や焼き物、日用品なども販売されており、旅の思い出を形に残すことができます。

旅の始まりと終わりに最適。地元食材の本格グルメ

「ほっくる」には、旅の前後や立ち寄り目的でも利用しやすい魅力的な飲食店が揃っています。中でも「おんじき庭本」などの食事処では、北海道の旬な食材、特に地元・北斗市の恵みを活かした本格的な和食や海鮮料理を堪能できます。

新幹線発着の喧騒を離れた落ち着いた空間で、新鮮な魚介類や道産肉を使用した料理を味わうことができ、移動の疲れを癒やすのに最適です。お食事処の他にも、テイクアウト可能な軽食やスイーツのショップもあり、新幹線内での旅のお供を探すのにも便利です。

北斗市名物「ホッキ貝」と「ずーしーほっきー」をチェック!

新函館北斗駅を訪れたなら、北斗市を象徴する2つのアイコンは外せません。

1. 肉厚なご当地グルメ:ホッキ貝

北斗市のホッキ貝は、肉厚で甘みが強いことで知られています。「ほっくる」周辺の飲食店では、ホッキ貝をふんだんに使ったご当地メニューが人気です。特に、ホッキの出汁が効いたご飯の上にホッキ貝を乗せた「ホッキ飯」や、ホッキの旨味が溶け込んだ「ホッキカレー」などは、手軽に味わえる北斗市のソウルフードと言えるでしょう。

2. 唯一無二の公式キャラクター:ずーしーほっきー

「ブサかわいい」として全国的に話題となった北斗市公式キャラクター「ずーしーほっきー」。これは、ホッキ貝の握り寿司がモチーフという、強烈なインパクトのルックスが特徴です。駅併設の店舗では、このユニークなキャラクターのグッズが豊富に展開されています。

  • 人気グッズ
    Tシャツ、ぬいぐるみ、キーホルダー、オリジナルパッケージのお菓子など、話のタネになるお土産として大人気です。
  • 楽しみ方
    そのシュールな姿を眺めるだけでも楽しめ、旅の思い出にユニークな彩りを添えてくれます。

迫力満点!新幹線発着ビューポイント

新幹線に乗車予定がない方でも、駅の構造を利用した新幹線発着見学スポットから、北海道新幹線のH5系車両を間近に眺めることができます。ホームの賑わいを上から見下ろす形で、旅立ちや到着の活気に満ちた光景は、鉄道ファンや子供たちにとって格好のフォトスポットです。わずか20分の電車の旅で、新幹線のダイナミズムを体験できるのは、新函館北斗駅ならではの魅力です。

まとめ:函館から電車で行ける観光地の選び方

ここまでご紹介してきたように、函館から電車で行ける観光地は、利用する「電車」によって、楽しみ方が大きく3つのタイプに分けられます。

あなたの旅のスタイルや「これが見たい!」という目的に合わせて、3つの電車を上手に使い分けてみてください。

あなたの旅はどのタイプ? 3つの電車活用術

旅の目的や日数に合わせて、最適な電車を選びましょう。

電車タイプ主な対象エリア特徴・キーワードおすすめな人
1. 函館市電(路面電車)五稜郭、ベイエリア、元町、湯の川温泉など(函館市内)◎ 観光の主軸
◎ 1日乗車券(600円)が必須
◎ レトロな雰囲気
・初めて函館を訪れる人
・王道スポットを効率よく巡りたい人
・街歩きが好きな人
2. JR函館本線大沼公園、森駅、新函館北斗駅など(近郊)◎ 雄大な自然
◎ 特急で時間を短縮
◎ 普通列車で安く
・2日目以降で時間に余裕がある人
・北海道らしい自然を感じたい人
・「いかめし」などグルメ目的の人
3. 道南いさりび鉄道トラピスト修道院、木古内町など(海岸線)◎ 海沿いの絶景車窓
◎ 1日きっぷ(1,100円)が超お得
◎ のんびりローカル線
・リピーターや鉄道ファン
・移動そのものを楽しみたい人
・夕景や海の景色が好きな人

車なしでも、これだけ多彩な観光が楽しめるのが函館の魅力です。市電で市内をくまなく巡るもよし、JRで大自然に触れるもよし、いさりび鉄道で海を眺めながら物思いにふけるもよし。きっと充実した函館旅行になると思いますよ。

最後に

掲載している所要時間や料金、店舗情報などは、あくまで私(Yoyo)が調査した時点での目安となります。ダイヤ改正や料金改定、お店の定休日や営業時間の変更、日帰り入浴の受付時間の変更なども考えられます。

ご旅行の直前には、JR北海道や函館市電、道南いさりび鉄道の公式サイト、各施設の公式サイトなどで最新の情報を必ずご確認くださいますようお願いします。

それでは、安全に気をつけて、素敵な函館の電車旅をお楽しみください!

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yoyo

運営者Yoyoです。道南ゆかり、家族と愛犬と北海道の四季を楽しみながら、はじめてでも迷わない旅づくりをお手伝いしています。移動時間の目安、服装・持ち物、子連れの工夫など“現実的でムリのない”コツをやさしく解説。天気・運行・イベントは公式情報への導線で最終確認。地元目線の寄り道スポットや混雑を避ける時間帯も少しずつ更新中。旅の不安が「楽しみ」に変わるよう、ていねいに情報を整えています。

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