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北海道の冬釣りの服装は命を守る装備!極寒を制するレイヤリング術

北海道の冬釣りの服装は命を守る装備!極寒を制するレイヤリング術
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北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】 運営者Yoyoです。

北海道の冬釣りは、一面の銀世界の中で魚と対峙する幻想的でエキサイティングな体験ですが、同時に「ただ立っているだけで体温を奪われる過酷な環境」との戦いでもあります。

気温がマイナス10度を下回ることも珍しくないこの地では、服装選びのミスが、釣果どころか命の危険に直結することさえあるのです。

「寒すぎて指先が動かず、仕掛けが結べなかった」「足の感覚がなくなって、釣りを続けるどころではなかった」……そんな失敗をしてほしくありません。

実は私自身、「とにかくたくさん着込めば暖かいはず」と単純に考えていて、歩いてかいた汗が冷える「汗冷え」でガタガタ震える辛い経験をしました。

この記事では、そんな失敗を経て学んだ、プロのアングラーや地元のベテラン勢も実践している「理にかなった防寒術」を余すところなくシェアします。

しっかりとした装備さえ整えれば、北海道の冬は恐れるに足りません。

むしろ、凛とした空気の中で熱いファイトを楽しめる最高のフィールドになりますよ。

記事のポイント

  • 汗冷えを防いで体温を維持する「レイヤリング(重ね着)」の具体的なシステム
  • ユニクロやワークマンなど、身近な高コスパブランドの実践的な活用術
  • ワカサギ釣り、船釣り、投げ釣りなど、シーン別に最適な服装の組み合わせ
  • 指先の感覚と暖かさを両立する手袋や、凍結路面でも滑らない靴の選び方 
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北海道の冬釣りの服装で失敗しない基本

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  • レイヤリングで汗冷えを防ぐコツ
  • ユニクロのヒートテックは使えるか
  • ワークマンの防寒着が人気の理由
  • 手袋は防寒と操作性のバランス重視
  • 防寒靴は滑らないソールを選ぶ

北海道の冬釣りにおいて、服装は単なるファッションではなく、低体温症(ハイポサーミア)や凍傷から身を守るための「ギア(装備)」そのものです。

厳寒期にはマイナス20度〜30度にも達するフィールド。

そこでじっとアタリを待つ「静」の時間と、重い荷物を背負って雪道をポイントまで移動する「動」の時間。この激しい運動量の変化に対応するためには、「厚着」という単純な足し算では不十分です。

ここでは、暖かさをキープしつつ、一日中快適に釣りを楽しむための基礎知識を深掘りして解説します。

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レイヤリングで汗冷えを防ぐコツ

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北海道の冬釣りで最も恐ろしい敵は、実は外気ではなく、自分の体から出る「汗」です。

ポイントに着くまでに雪道を歩くと、氷点下であっても体は意外と汗をかいています。

その汗が肌に残ったまま冷えると、水分が蒸発する際の「気化熱」で体温を一気に奪ってしまいます。

これが「汗冷え」の正体であり、低体温症の入り口です。

これを防ぐための絶対的な正解が、「ベースレイヤー(肌着)」「ミドルレイヤー(中間着)」「アウターシェル(外被)」の3層構造をシステムとして構築する「レイヤリング」です。

ベースレイヤー:水分管理の最前線

肌に直接触れるベースレイヤーに求められる役割は、「保温」以上に「吸汗速乾(汗を吸ってすぐに乾くこと)」が重要です。

肌から素早く水分を引き剥がし、肌をドライに保つことが暖かさへの第一歩です。

最大の鉄則:肌着に「綿(コットン)」は絶対NG!

綿素材は汗をよく吸いますが、乾くのが非常に遅いという特性があります。

濡れた綿肌着は、冷たい雑巾を肌に貼り付けているのと同じ状態。

水は空気の約25倍も熱を伝えやすいため、濡れた肌着を着ていると体温はどんどん奪われていきます。

冬の釣りにおいて、綿の肌着は「死の装束」とも呼ばれるほど危険です。

必ずポリエステルなどの化学繊維か、メリノウールを選んでください。

ミドルレイヤー:デッドエア(空気の層)を確保

ベースレイヤーの上に着るミドルレイヤーは、体温で温められた空気を繊維の隙間に溜め込む「断熱材」の役割を果たします。

この空気の層を「デッドエア」と呼びます。

  • フリース
    通気性が良く、運動時の蒸れを逃がしやすい。
  • インナーダウン
    保温力が高いが、濡れると保温性が落ちるため、汗をかかない状況向き。
  • 電熱ベスト
    最近のトレンド。モバイルバッテリーで発熱するため、着ぶくれせずに熱源を確保できます。
アウターシェル:冷気を遮断し湿気を逃す

一番外側に着るアウターは、雪、風、雨、波しぶきを完全にシャットアウトする「殻」の役割です。

同時に、内側の湿気を外に逃がす「透湿防水素材(ゴアテックスなど)」を選ぶことが重要です。

いくら中で温めても、風が通り抜けてしまっては意味がありませんし、湿気が逃げなければ結露で濡れてしまいます。

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ユニクロのヒートテックは使えるか

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「冬のインナーといえばヒートテック」という方も多いと思います。

安価でどこでも手に入る素晴らしい商品ですが、釣りのスタイルによっては向き不向きがはっきりと分かれるアイテムであることを知っておいてください。

ヒートテック、特に「超極暖」シリーズは保温性が非常に高い優秀なアイテムです。

しかし、体が発する水蒸気を熱に変える「吸湿発熱」という性質上、生地が吸いきれないほどの大量の汗をかくと、吸湿発熱の機能が飽和し、逆に水分で冷えて乾きにくいという弱点があります。

シーンによる使い分けが正解

  • ヒートテックが向いているシーン
    ワカサギ釣り、車横付けの投げ釣り、漁港でのサビキ釣りなど、運動量が少なく「じっとしている時間」が圧倒的に長い場合。この場合はヒートテックの発熱効果が最大限に活かされます。
  • 注意が必要なシーン
    ルアーフィッシング(ランガン)、磯釣り、重い荷物を持って長い雪道を歩く場合。汗をかく可能性が高いアクティブな釣りでは、汗冷えのリスクが高まります。

アクティブな釣りの場合は、スポーツブランドのコンプレッションインナーや、登山用のベースレイヤー(モンベルのジオラインやメリノウールなど)を選ぶのがベターです。

これらは「汗を肌に残さない」能力に特化しているため、汗をかいた後の冷え方が全く違い、快適性が段違いですよ。

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ワークマンの防寒着が人気の理由

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かつて、北海道の冬に耐えうる防寒着といえば、ゴアテックスなどを搭載した数万円する釣りメーカー製が常識でした。

しかし、その常識を覆し、北海道の釣り場で爆発的に増えているのがワークマンのウェアです。

特に「イージス(AEGIS)」シリーズは、防水性と防寒性を兼ね備えているのに、上下セットでも約5,000円〜7,000円という驚異的な価格設定。

「魚の血やヌメリ、撒き餌で汚れても気にならない」「毎シーズン新しいものに買い換えられる」というコストパフォーマンスの良さが、多くの釣り人に支持されています。

イージスオーシャンの実力

中でも釣り人向けに開発された「イージスオーシャン」シリーズは、ストレッチ性が高くてキャスト(竿を振る動作)がしやすく、袖口からの冷気や水の侵入を防ぐリストガード、カイロポケットなどの機能も充実しています。

初めての冬釣り用ウェアとしては十分すぎる性能を持っています。

透湿性には差があることも

ただし、数万円する専門ブランド(シマノやダイワなど)のハイエンドモデルに比べると、「透湿性(蒸れにくさ)」や「数年単位での耐久性」は劣る場合があります。汗かきの方や、より過酷な環境での快適性を求める方は、予算に応じて釣り専門メーカー製を検討するのも良いでしょう。

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手袋は防寒と操作性のバランス重視

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手先の冷えは、釣りの集中力を最も削ぐ原因になります。

かじかんで指が動かないと、ルアー交換もノット(糸結び)もできず、釣りになりません。

かといって、分厚すぎるスキー用手袋では細かい作業が不可能です。「暖かさ」をとるか「操作性」をとるか、このトレードオフを解消する選び方が重要です。

タイプ特徴とメリットデメリット・おすすめのシーン
3本指カット親指・人差し指・中指の先端が出るタイプ。細かい作業がそのままできる。露出した指先が痛くなるほど冷える。ルアー釣りや餌付けが多い時に。
フルフィンガー5本指すべてを覆う。保温性は高い。細かい作業時は脱ぐ必要がある。移動中や、じっと待つ釣りに。
タイタニュームα薄手でも抜群に暖かい高機能素材。チタン合金コーティングで熱を逃さない。価格は高めだが、感度と保温を両立できるためプロの愛用者が多い。

私のおすすめは、「レイヤリング」

薄手のインナーグローブの上に、指先が出るタイプのアウターグローブや、カイロが入るハンドウォーマーを重ねるスタイル。

これなら状況に合わせて着脱や調整が可能です。

また、見た目を気にしない実用派には、作業用ゴム手袋の「防寒テムレス」も絶大な人気があります。

裏起毛で暖かく完全防水なので、雪かきや魚を掴む際、あるいは水を扱う作業時に最強のコスパアイテムとして活躍します。

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防寒靴は「命を乗せる台座」!滑らないソールとサイズ選びの鉄則

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北海道の冬釣りにおいて、足元の装備は「冷えないこと」と同じくらい、あるいはそれ以上に「滑らないこと」が最重要課題です。

凍結した堤防や雪が積もったテトラポッドの上は、一歩間違えれば海へ転落する危険地帯。

夏場のスニーカーやホームセンターの安価な長靴で挑むのは、自殺行為と言っても過言ではありません。

釣り場に合わせた「ソール(靴底)」の厳密な使い分け

「防寒ブーツなら何でもいい」わけではありません。行く場所によって、機能するソールと逆に危険なソールがはっきりと分かれます。

自分のフィールドに最適なタイプを選んでください。

3大ソールの特徴と適正フィールド
  • 【船釣り・雪道】ラジアルソール(ゴム底)
    船釣りではデッキを傷つけないラジアルソールが必須です(スパイクは原則禁止)。深い溝が刻まれたスノー用ラジアルなら、駐車場から釣り場までの雪道歩行も快適です。ただし、ツルツルの氷の上ではグリップ力が弱まるため過信は禁物です。
  • 【凍結堤防・漁港】スパイクソール
    ゴム底に金属のピンが埋め込まれたタイプ。北海道の漁港で頻発する「ブラックアイスバーン(黒く見える氷の膜)」の上でも、ピンが氷にガッチリと食い込み、抜群の安定感を誇ります。氷上ワカサギ釣りにも最適です。
  • 【磯・テトラ】フェルトスパイク
    繊維を圧縮したフェルト底にピンを加えたハイブリッド型。海苔や海藻が付着した滑りやすいテトラポッドや磯場では、ラジアルや純粋なスパイクよりもフェルトの摩擦力が効果を発揮します。

サイズ選びは「+1cm」が絶対!血流を止めるな

防寒靴を選ぶ際、多くの人が陥る失敗が「ピッタリサイズを選んでしまう」こと、あるいは「普通の靴に靴下を何枚も重ね履きしてしまう」ことです。

これらは凍傷リスクを劇的に高めます。

きつい靴=足が凍る理由

足先が冷える最大の原因は、圧迫による「血行不良」です。

靴下を重ね履きして靴の中で足がパンパンになると、血管が圧迫されて温かい血液が指先まで届かなくなります。

正解は、「厚手の靴下1枚を履いた状態で、指先が自由に動かせる程度の余裕(普段より0.5〜1.0cm大きめ)」を選ぶこと。

靴の中に空気の層(デッドエア)を作ることが、魔法瓶のような保温効果を生み出します。

釣り場までの移動や、平坦な雪上での活動がメインなら、ソレル(SOREL)などの本格的なスノーブーツが暖かくて優秀です。

しかし、氷の上で釣りをする場合は、状況に応じて後付けの「簡易スパイク(チェーンスパイク)」を装着するなどして、転倒対策を万全にしてください。

北海道旅行にはどんなブーツが必要?おすすめ冬靴と購入時期を解説

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北海道の冬釣りの服装をシーン別に解説

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  • ワカサギ釣りは脱ぎ着しやすい服で
  • 船釣りは防水性が高いアウター必須
  • おしゃれで機能的なレディースウェア
  • 子供の防寒はスキーウェアで代用
  • 北海道の冬釣りの服装まとめ

「釣り」といっても、暖房の効いたテント内で行うワカサギ釣りと、波しぶきを被る船釣りでは、求められる服装のスペックが全く違います。

ここでは具体的な4つのシーンに合わせて、最適なコーディネート例を紹介します。

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ワカサギ釣りは「温度差30度」の世界!体温調節と底冷え対策が鍵

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北海道の冬の風物詩、氷上ワカサギ釣り。その環境は特殊で、外は吹雪でマイナス10度以下の極寒でも、ストーブを焚いたテント内はプラス20度を超え、汗ばむほどの「常夏」状態になることも珍しくありません。

この30度近い温度差に対応できるかどうかが、快適さの分かれ道です。

上半身は「5秒で脱げる」が合言葉

テントに入った瞬間、熱気で一気に体温が上がります。

この時、モタモタしているとすぐに汗をかいてしまい、その後の「汗冷え」地獄が待っています。

そのため、アウターやミドルレイヤーは、被るタイプ(プルオーバーやパーカー)ではなく、「前開きのフルジップタイプ」を選ぶのが鉄則です。

「暑い」と感じたらファスナーを下ろして即座に排熱し、それでも暑ければサッと脱ぐ。

テント内では薄手のフリースやシャツ一枚でリラックスし、トイレや外の空気吸入に出る時だけアウターを羽織る。

このこまめな調整が、一日中快適に過ごすコツです。

足元は「対氷上決戦兵器」を投入せよ

上半身は薄着になれても、足元だけは絶対に油断してはいけません。

厚さ数十センチの氷の上に座り続けるため、足の裏から骨まで響くような強烈な冷気(底冷え)が襲ってきます。

ここでは「歩きやすさ」よりも「断熱性」が最優先です。

ゴム製の長靴はゴム自体が冷え切って保冷剤のようになるため、氷上では不向きです。

推奨されるのは以下の装備です。

氷上で足を冷やさないための三種の神器
  • EVA防寒ブーツ
    軽くて空気を多く含むEVA素材のブーツは断熱性が抜群です。しかも安価で完全防水。ボアインナー付きなら最強です。
  • 厚手のウールソックス
    靴下の重ね履きは血行を悪くするので逆効果。登山用などの極厚ウールソックスを1枚履くのが正解です。
  • 断熱マット(重要!)
    どれだけ良い靴を履いても、氷に直接触れれば冷えます。足元に銀マットや発泡スチロールの板を一枚敷くだけで、冷気の伝わり方が劇的に変わります。

北海道でワカサギ釣りを無料で楽しむ!場所・時期からコツまで解説

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船釣りは「完全防水」が命綱!最強の選択肢は「漁師カッパ」

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遮るものがなく、常に海風に晒される船上(オフショア)は、陸上よりも体感温度が5〜10度は低くなる「逃げ場のない冷凍庫」です。

移動中や魚の取り込み時に波しぶきを被ることも日常茶飯事で、この環境で服の中まで海水で濡れてしまうことは、そのまま低体温症(死の危険)に直結します。

そのため、船釣りにおいては「多少蒸れても、絶対に水を通さないこと」が最優先事項となります。

高価なアウトドアブランドの透湿防水ウェア(ゴアテックスなど)も素晴らしいですが、メンテナンス性や耐水圧を考慮すると、実はゴム質の素材で作られた、いわゆる「漁師カッパ(PU/PVC素材)」こそが最強の選択肢となります。

なぜ「漁師カッパ」が選ばれるのか

プロの漁師やベテランの釣り人が、一見重くて動きにくそうなゴム製のカッパを愛用するには明確な理由があります。

  • 座っても染みない耐水圧
    濡れた船べりやクーラーボックスに長時間座っていても、圧力がかかったお尻部分から水が染み込むことがありません。
  • 汚れを完全シャットアウト
    魚の血、ヌメリ、イカ墨、撒き餌(コマセ)などが付着しても、繊維に染み込まないため、帰宅後にホースで水をかけるだけで汚れが落ちます。臭いも残りません。
  • 塩害に強い
    透湿防水素材は塩分で目詰まりを起こして機能が低下することがありますが、ゴム素材はその心配が不要です。
「サロペット(胸付きズボン)」が絶対条件

パンツの形状は、腰までのタイプではなく、胸まである「サロペットタイプ」を選んでください。

船釣りはタナ取りや取り込みでしゃがむ動作が多く、腰タイプだと背中が出て冷気が侵入します。

サロペットならお腹周りの保温性も高く、万が一波を被っても上からの浸水を防げます。

冬のライフジャケットは「肩掛け式」が正解

船釣りでは、国土交通省の安全基準を満たした「桜マーク(Type A)」付きのライフジャケット着用が義務付けられています。

命を守る最後の砦ですが、冬場は選び方にコツがあります。

冬は分厚いアウターを着込むため、腰に巻く「ウエストタイプ」だと、胴回りが太くなりすぎて装着しづらかったり、動いているうちにずり落ちてきたりするストレスがあります。

そのため、冬場は「肩掛け(サスペンダー)タイプ」の自動膨張式が推奨されます。

アウターの厚みに左右されず確実に装着でき、万が一の落水時も顔が水面より上に出る姿勢を保ちやすいため、安全性がより高まります。

船酔い対策としての服装

首元を締め付けすぎると船酔いしやすくなります。ネックウォーマーやハイネックのインナーは、締め付けの少ないゆったりしたものを選ぶのが、快適に船釣りを楽しむ隠れたポイントです。

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「メンズのSサイズ」は卒業!女性専用ウェアが冬釣りを激変させる

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かつて女性アングラーにとって、冬の防寒着選びは「男性用モデルの最小サイズ(SSやS)」や「子供用ウェア」で妥協するのが常識でした。

しかし、肩幅が余って隙間風が入ったり、逆に腰回りが窮屈で動きにくかったりと、体に合わないウェアは保温機能を著しく低下させる原因にもなります。

現在は、女性特有の骨格ライン(バストやヒップの曲線)を考慮した専用設計のウェアが増えています。

体にフィットすることで余分な空間を減らし、体温で温められた空気(デッドエア)を逃さないため、同じ厚さの服でも暖かさが段違いです。

これからは「着られればいい」ではなく、「女性のために作られた機能美」を選ぶ時代です。

冬の最大の悩み「トイレ問題」を解決する革命的機能

女性アングラーから絶大な支持を集めているのが、女性専用フィッシングブランド「ShipsMast(シップスマスト)」です。

デザイン性の高さもさることながら、特筆すべきはサロペット(釣り用オーバーオール)に搭載された「ヒップオープン機能」です。

極寒の船上や釣り場でトイレに行く際、従来はライフジャケットを外し、アウターを脱ぎ、サロペットの肩紐を下ろして……と、ほぼ全ての装備を脱ぐ必要がありました。

これは寒いだけでなく、非常に手間がかかる作業です。

ヒップオープン機能のここが凄い!
  • 着たままトイレが可能
    背面のファスナーを開くだけで、サロペットを着たまま、座る姿勢が取れます。アウターやライフジャケットを脱ぐ必要が一切ありません。
  • 健康管理にも直結
    「トイレが面倒だから水分を控える」という女性アングラーは多いですが、これは脱水症状やエコノミークラス症候群のリスクを高めます。トイレのハードルが下がることで、適切な水分補給ができ、集中力と体調を維持できます。

モチベーションを上げる「本気のウェア」への投資

釣りは自然相手の過酷な遊びですが、だからといって「おしゃれ」を諦める必要はありません。

ピンクやマゼンタといった鮮やかなカラーリングや、細身でスタイリッシュなシルエットのウェアは、どんよりとした冬の空の下でも気分を明るくしてくれます。

「自分専用の勝負服」を持つことは、寒さに負けずに釣り場へ向かうための最強のモチベーションになります。

機能性とデザインを両立したレディースウェアへの投資は、決して高い買い物ではありませんよ。

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子供の防寒は「スキーウェア」で完結!代用テクニックと安全管理

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「子供と一緒に冬釣りに行きたいけれど、すぐにサイズアウトする高価な釣り専用ウェアを買うのはもったいない…」と悩む親御さんは多いはずです。

結論から言うと、北海道の冬釣りにおいて子供の服装は「スキーウェア」の代用が最も賢く、機能的にも最強の選択肢です。

スキーウェアは元々、雪山という過酷な環境で、転んだり雪に埋もれたりすることを前提に作られています。

「防水・防風・防寒」の3要素が高いレベルで備わっているため、釣り場での冷たい風や予期せぬ水濡れから子供を鉄壁に守ってくれます。

スキーウェアが釣りにも最適な理由

単に「暖かいから」だけではありません。釣りに適している具体的なメリットがあります。

  • 汚れに強い
    表面が撥水加工されているため、魚のヌメリや撒き餌がついても、タオルでサッと拭き取ればきれいになります。釣行前に市販の防水スプレーをかけておけばさらに完璧です。
  • 背中が出ない
    多くのスキーウェア(特にパンツ)は、胸元まであるサロペット(オーバーオール)タイプです。しゃがんだり座ったりしても背中やお腹が出ないため、冷気の侵入を完全に防げます。
  • 視認性が高い
    スキーウェアはカラフルなデザインが多いため、広大な釣り場や雪景色の中で子供がどこにいるか一目で分かり、迷子防止や安全確保にも役立ちます。

インナーと小物の「予備」が快適さのカギ

子供は大人よりも代謝が良く、寒空の下でも少しはしゃぐだけですぐに汗をかきます。

そして、その直後に急激に冷えてしまうのが一番のリスクです。

子供を冷やさないための鉄則
  1. 背中にタオルを入れる
    昔ながらの知恵ですが、肌着と背中の間にタオルを入れておき、汗をかいたらタオルを引き抜くのが最も効果的な汗冷え対策です。
  2. 手袋は「予備」を必ず持参
    子供は雪玉を作ったり、水たまりを触ったりして、高確率で手袋を濡らします。濡れた手袋は凍傷の原因になるため、必ず交換用の予備(乾いた手袋)を1セット持参してください。

最近ではワークマンのジュニアサイズ(120cm〜150cm)も充実しており、裏アルミプリントで保温性を高めたジャケットや防水パンツが、驚くほど手頃な価格で手に入ります。

汚れても気にならない価格帯なので、釣りのようなアクティブなシーンにうってつけです。

安全管理は「ライフジャケット」と「観察」で

子供の安全管理において、ライフジャケットの着用は絶対条件です。

冬釣りにおいては、膨張式(腰巻きタイプなど)よりも、発泡素材が入った「固型式(ベストタイプ)」を強く推奨します。

固型式のライフジャケットは、万が一の転倒時にクッションとなって体を守ってくれるほか、ベスト自体が断熱材のような役割を果たし、防寒着としての機能も兼ね備えているからです。

必ず股紐(またひも)を通して、すっぽ抜けを防ぐように正しく着用させてください。

「無口になったら」要注意!

子供は遊びに夢中になると、体の冷えに気づかないことがあります。

「寒い」と言葉に出す前に、「口数が減る」「唇が紫色になる」「震え出す」といったサインが見えたら、低体温症の初期症状の可能性があります。

釣れている最中でも即座に中断し、暖かい車内やテントへ避難して、温かい飲み物を与えてください。

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北海道の冬釣りの服装まとめ

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北海道の冬釣りを楽しむための服装選び、イメージできましたか?

最後に、これだけは押さえておきたいポイントを振り返ります。

  • ベースレイヤーは脱コットン! 化学繊維かメリノウールで汗冷えを徹底ガード。
  • シーンに合わせたアウター選び! 船なら完全防水、動き回るなら透湿性重視。
  • 末端の保護が命! 手袋と靴は、暖かさと機能性を妥協せず選ぶ。
  • ワークマンやスキーウェアも活用! コスパ良く賢く装備を整える。

しっかりとした装備があれば、北海道の厳しい冬の寒さは「敵」ではなく、美しい雪景色を際立たせる「演出」に変わります。

寒さを忘れてロッドを振る時間は、何にも代えがたい贅沢なひとときです。

万全の準備を整えて、安全に、そして快適に冬の釣りを楽しんでくださいね!

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  • この記事を書いた人

yoyo

運営者Yoyoです。道南ゆかり、家族と愛犬と北海道の四季を楽しみながら、はじめてでも迷わない旅づくりをお手伝いしています。移動時間の目安、服装・持ち物、子連れの工夫など“現実的でムリのない”コツをやさしく解説。天気・運行・イベントは公式情報への導線で最終確認。地元目線の寄り道スポットや混雑を避ける時間帯も少しずつ更新中。旅の不安が「楽しみ」に変わるよう、ていねいに情報を整えています。

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