北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】運営者Yoyoです。
北海道への旅が決まると、現地のグルメや観光スポットのリサーチに夢中になってワクワクしますよね。
でも、意外と見落としがちなのが「飛行機の座席指定」ではないでしょうか?
「どうせ寝るだけだし…」なんて思っていませんか?
実は、北海道便において座席選びは旅の質を左右する重要なカギを握っています。
せっかく北海道へ行くなら、窓から雄大な富士山が見える側を選んで旅のテンションを上げたいですし、帰りの便で函館の夜景が綺麗に見える席があれば最高ですよね。
逆に、「窓側をとったのに日差しが眩しすぎてカーテンを開けられなかった」という失敗は避けたいですし、LCCを利用する場合でも、足元が広くて快適な機材があるなら知っておきたいところです。
なんとなく空いている席を適当に選ぶよりも、明確な目的を持って座席を選ぶだけで、約1時間半の移動時間が「単なる移動」から「極上のエンターテインメント」に変わります。
この記事では、私が実際に何度も北海道と本州を往復して確認した情報を基に、失敗しない座席選びのノウハウを余すところなくお伝えします。
記事のポイント
- 富士山やディズニーリゾート、函館の夜景が一番綺麗に見える座席位置の法則
- 強烈な日差しの眩しさを避けて、景色をクリアに楽しむための「太陽の位置」の考え方
- LCCでも大手並みに足元が広くて電源がある「狙い目」の最新機材と座席
- 揺れにくい席や静かな席など、体調やビジネスなどの目的に合わせた座席選びのコツ
景色で選ぶ北海道の飛行機座席おすすめガイド

- 富士山はどっち側に見える?左右選びの決定版
- 羽田発着便で見えるディズニーや都心の絶景
- 函館空港の夜景を見るなら「右側(K席)」がベストな理由
- 日差しの眩しさを避ける座席選びのコツ:太陽の位置を読む
- 翼と「窓なし席」のトラップを回避するテクニック
北海道へのフライト時間は、羽田からだと約1時間30分から1時間45分。
この時間は「短すぎず長すぎない」絶妙な長さで、ただスマホを見て時間を潰すにはもったいないくらい、窓からの景色が素晴らしいんです。
本州の山々を縦断し、津軽海峡を越えて北の大地へ至るルートは、まさに絶景の連続。
特に「富士山」や「都心の街並み」、そして着陸直前に広がる「北海道のパノラマ」は、座席の左右どちらを選ぶかで体験がガラリと変わります。
ここでは、座席指定の際に役立つ「景色の法則」を詳しく解説します。
富士山はどっち側に見える?左右選びの決定版

北海道旅行のスタートを切るなら、やっぱり日本一の山、富士山を見て気分を上げたいですよね。
雲の上に頭を出した富士山を見られた日は、それだけで「今回の旅は成功する!」という予感がするものです。
この「富士山ガチャ」を確実に制するには、運ではなく地理的なルールを知っておく必要があります。
羽田発・北海道行き(北行便)の場合
結論から言うと、羽田から新千歳や旭川、函館などへ向かう北行便では、「進行方向左側(A席)」が富士山ビューの特等席になります。
飛行機は羽田空港を離陸すると、東京湾や関東平野の上空を上昇しながら北上していきます。
このとき、富士山は関東平野の西側(進行方向の左手)に位置するため、A席側の窓からその雄大な姿をはっきりと望むことができるのです。
特に冬の北海道旅行シーズン(12月〜3月)は、太平洋側の空気が乾燥して澄み渡っており、真っ白に雪化粧した富士山が青空にくっきりと映える確率が格段に上がります。
逆に夏場は湿気が多く、靄(もや)がかかって輪郭がぼやけることが多いので、「見えたらラッキー」くらいの気楽な気持ちで探してみてください。
ちなみに、冬の北海道は機内と外の気温差が激しいので、到着後に慌てないよう北海道旅行で快適に過ごせる服装を事前にイメージして、脱ぎ着しやすい格好で搭乗することをおすすめします。
北海道から羽田へ戻る(南行便)の場合
旅の終わり、北海道から東京へ戻る復路においては、往路とは逆に「進行方向右側(K席)」を選びましょう。
東北地方を南下して関東に近づくと、富士山は機体の右手前方に現れます。
夕方のフライトであれば、西の空に沈む夕日と、その逆光に浮かび上がる富士山のシルエットが見えたりして、旅の締めくくりにふさわしい感動的な景色に出会えますよ。
関西や九州方面からのフライトは要注意
西日本(伊丹・関西・福岡など)発のフライトの場合、飛行ルートによっては富士山の見え方が複雑です。
例えば関西発の場合、日本海側(北陸・新潟上空)を経由するルートだと富士山がかなり遠くなることもあります。
確実に見たい場合は、各航空会社の公式サイトにある「富士山どっち側?」のようなシミュレーションツールで、当日の予定ルートを事前に確認するのが最も確実です。
羽田発着便で見えるディズニーや都心の絶景

富士山と並んで機窓からの景色として人気なのが、東京ディズニーリゾート(TDR)や東京スカイツリー、お台場などのランドマークです。
これらは富士山とは異なり、離着陸直後の低い高度でしか見られないため、その日の風向きによる「滑走路運用」が運命を分けます。
「南風運用」が生み出す夏の絶景
春から夏にかけて多く見られる「南風運用」のとき、羽田発の飛行機は南に向かって離陸した後、東京湾上で大きく左へ旋回(Uターン)して北へ向かいます。
この旋回のタイミングで、右側(K席)の窓からは、眼下に東京ディズニーランドのシンデレラ城、ディズニーシーのプロメテウス火山、そして幕張メッセなどの千葉湾岸エリアが、まるで精巧なジオラマのように広がります。
特に夜間のフライトなら、パークのきらびやかなライトアップや、タイミングが合えば花火を上空から見下ろすという、地上では絶対に味わえない貴重な体験ができることもあります。
この「空からのディズニー」を見るためだけに、あえて右側を指定するファンもいるほどなんですよ。
「北風運用」時の冬の景色
冬場を中心に行われる「北風運用」の場合は、離陸してすぐに雲の上に行ってしまうことが多いため、離陸時の景色は南風運用ほどダイナミックではありません。
しかし、逆に帰りの着陸時(南行便)には千葉側から東京湾へアプローチするため、やはり右側にディズニーリゾートが大きく見えます。
一方、左側からは東京の工業地帯や東京湾アクアライン「海ほたる」が見えるので、工場夜景が好きな方には左側も捨てがたい魅力があります。
函館空港の夜景を見るなら「右側(K席)」がベストな理由
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函館への空の旅において、着陸直前の数分間は単なる移動時間ではありません。
それは、まるで遊覧飛行のような感動的な「アトラクション」です。
特に日没後のフライトで函館空港へ向かう場合、座席選びで勝敗が決まると言っても過言ではありません。
結論から申し上げますと、進行方向「右側(K席)」の窓側を確保することを強くおすすめします。
ここでは、その理由と窓の外に広がるドラマチックな光景について詳しく解説します。
市街地を低空で通過する「RWY12アプローチ」の絶景
函館空港への着陸ルートには大きく分けて2つのパターンがありますが、旅行者が最も期待する「100万ドルの夜景」を堪能できるのが、函館市の北西側から市街地の上空を通過して滑走路へ降りる「RWY12(ランウェイワンツー)」と呼ばれる進入ルートです。
このルートで進入する場合、飛行機は着陸直前に函館山や市街地のすぐ近くをかすめるように低空飛行を行います。
この時、パイロットが機体を調整しながらアプローチするため、右側の窓からは以下のような絶景が手に届きそうな距離で迫ってきます。
- 函館山のシルエットと「くびれ」
函館特有の地形である、両側を海に挟まれた街の「くびれ」部分と、その先に鎮座する函館山の重厚なシルエットがはっきりと確認できます。 - 特別史跡・五稜郭の星型
五稜郭タワーや五稜郭公園のすぐ北側を通過するため、ライトアップされた五稜郭の美しい星型(五角形)を真横あるいは眼下に見下ろすことができます。 - 扇形に広がる街の灯り
着陸の瞬間まで、宝石箱をひっくり返したような煌びやかな街の灯りが視界いっぱいに広がり続けます。
左側(A席)との景色の違い
もちろん左側(A席)の景色が悪いわけではありません。
左側の窓からは、津軽海峡の漆黒の海原や、海岸沿いに立ち並ぶ湯の川温泉街のホテル群、そして漁り火(季節による)を見ることができます。
海沿いの風情を感じるには良い席ですが、ガイドブックやポスターで見るような「THE・函館」という象徴的な夜景のインパクトを求めるのであれば、やはり右側に軍配が上がります。
風向きによるルート変更の可能性について
ひとつだけ注意点があります。
航空機の着陸方向は「風向き」によって決定されます。
西風や北風が強い日などは、海側(南東側)から着陸する「RWY30」ルートになることがあり、その場合は右側に座っていても市街地の夜景は着陸寸前まで見えにくくなります。
しかし、市街地上空を通るルート(RWY12)になった場合の感動は計り知れません。
「もしこのルートを通ったらラッキー」という期待を込めて、まずは迷わず右側(K席)を指定するのが、函館旅行のスタートを成功させる鉄則です。
日差しの眩しさを避ける座席選びのコツ:太陽の位置を読む

「せっかく窓側を予約したのに、直射日光が暑くて眩しすぎた…」「シェード(日よけ)を下げざるを得ず、外の景色が全く見えなかった」
このような失敗を防ぐためには、飛行ルートと太陽の位置関係を計算に入れた座席選びが重要です。
特に羽田から北海道へ向かう「北行きのフライト」では、太陽の位置が明確であるため、事前の予測で快適さが劇的に変わります。
「午前は左、午後は右」が鉄則
北海道へ向かう飛行機は、基本的に日本列島に沿って「北」へ向かって飛びます。
そのため、太陽の動きに合わせて以下のように「太陽と反対側の席」を選ぶのが正解です。
太陽を背にする側(順光)を選ぶことで、眩しさを避けるだけでなく、地上の景色がくっきりと鮮やかに見えるという大きなメリットがあります。
| 時間帯 | 太陽の位置 | おすすめの座席(順光) | 注意点(逆光側) |
|---|---|---|---|
| 午前 (羽田発→北海道着) | 東(進行方向の右) | 左側(A席) | 右側(K席)は強烈な朝日が差し込み、機内モニターも見えにくくなる。 |
| 午後 (羽田発→北海道着) | 西(進行方向の左) | 右側(K席) | 左側(A席)は西日が強く、機内温度も上がりやすい。 |
なぜ「順光(太陽を背にする側)」が良いのか?
単に「眩しくない」というだけではありません。
写真撮影や景観鑑賞において、順光側には以下の圧倒的なメリットがあります。
- 本来の色が楽しめる
太陽の光が風景に正面から当たるため、海岸線の青さ、山の緑、紅葉の色などが、人間の目で見たままの鮮やかさで楽しめます。 - 写真がクリアに撮れる
逆光側(太陽側の席)だと、窓の傷や汚れに光が反射して白っぽくなったり、スマホのカメラで撮影しても景色が暗く写ったりしがちですが、順光側ならクリアな写真が撮れます。 - 機内での過ごしやすさ
直射日光が入らないため、窓際の温度上昇が抑えられ、パソコンやスマホの画面も光の反射を気にせず快適に操作できます。
北海道行きのフライト予約時は、出発時刻を確認し「午前ならA(左)、午後ならK(右)」と覚えておきましょう。
これだけで、空の旅の充実度が大きく向上します。
翼と「窓なし席」のトラップを回避するテクニック

「窓側席(A席・K席)を予約したから安心」と思っていませんか?実は窓側席の中には、構造上の理由で外の景色が楽しみにくい「ハズレ席」が存在します。
北海道へのフライトは、眼下に広がる雄大な自然も見どころの一つ。
「思ったような景色が見えなかった」という失敗を防ぐために、予約画面で必ずチェックすべき2つのポイントを解説します。
1. 景色重視なら「翼の上」は避けるのが無難
飛行機の主翼は想像以上に大きく、座席の位置によっては視界の下半分、あるいは大部分を翼が覆ってしまうことがあります。
特に北海道の地方路線(函館、旭川、女満別など)や、スカイマーク、AIRDOなどで主力として使われている小型機「ボーイング737-800型機」では注意が必要です。
- 翼にかかるエリア(目安)
B737-800の場合、おおよそ12列目から20列目付近が翼の上になります。 - 視界への影響
このエリアに座ると、真下の景色はほぼ見えません。「メカニカルな翼の動きやエンジンの裏側を見るのが好き」という航空ファンには特等席ですが、地上のパノラマを楽しみたい方は避けるべきです。 - 狙い目の席
視界を確保するなら、翼の影響を受けない「前方(10列目以前)」か、翼が視界の後ろに回る「後方(25列目以降)」を指定しましょう。
2. 最大の落とし穴「窓なし席」に注意!
最も注意したいのが、シートマップ上では窓側として配置されているにもかかわらず、実際には窓がない「窓なし席(Windowless Seat)」の存在です。
これは機内の空調用配管ダクトを通すスペースを確保するために、壁の一部に窓が開けられていない構造上の仕様です。
ここに注意!(B737-800の例)
多くのボーイング737-800型機では、「11A席」付近が窓なし席に該当します。
※航空会社の座席配列によって10Aや12Aになる場合もあります。
「A席を予約したのに、目の前が真っ白な壁だった…」という悲劇を避ける方法は一つだけです。
航空会社のWebサイトで座席指定をする際、シートマップ(座席表)を拡大してよく見ることです。
多くの予約システムでは、窓なし席の箇所だけ「窓のイラスト」や「窓マーク」が欠落して描かれています。
なんとなく列を選ぶのではなく、壁のマークになっていないかを入念に確認してから確定ボタンを押しましょう。
目的別で探す北海道の飛行機座席おすすめ戦略

- JALやANAの「足元が広い座席」で移動疲れを劇的に軽減する
- 狭いLCCの常識を覆す!「エアバスA321LR」なら大手並みに快適
- 揺れが怖い・酔いやすいなら「主翼の上」が物理的に最強の安定ポジション
- 「静かさ」と「自由」を手に入れる座席選びの戦略
- スマホの充電切れを防ぐ!コンセント・電源付き座席の完全ガイド
- 総括:北海道の飛行機座席おすすめの選び方
ここまでは「景色」を最優先にした選び方でしたが、「景色よりも、とにかく疲れずに移動したい」「機内で集中して仕事をしたい」という方も多いはず。
ここからは、機材のスペックや座席の特性に注目した、旅慣れた人の「通な選び方」をご紹介します。
JALやANAの「足元が広い座席」で移動疲れを劇的に軽減する

北海道へのフライトは約1時間半〜2時間。
決して長い時間ではありませんが、狭い座席で縮こまっていると、到着後の観光や帰宅後の疲労感に大きな差が出ます。
大手航空会社(FSC)を利用するなら、知っておくべき「快適な座席」の選択肢が2つあります。
ひとつは「わずかな課金で得られる贅沢」、もうひとつは「条件付きの広大なスペース」です。
コスパ最強!JAL「クラスJ」の圧倒的な快適さ
JALを利用する場合、真っ先に空席を確認すべきなのが「クラスJ」です。
普通席運賃に、当日アップグレードなら距離に応じて1,000円〜3,000円程度を追加するだけで利用できるこのシートは、まさに「価格破壊レベル」の快適さを誇ります。
- 足元が約18cmも広い
普通席のシートピッチ(前後間隔)が約79cmであるのに対し、クラスJは約97cm。この「18cmの差」は劇的で、大人の男性でも膝前に拳2つ分以上の余裕ができ、足を組んでリラックスできます。 - レッグレストでむくみ防止
北海道旅行ではたくさん歩くため、帰りのフライトでは足がパンパンにむくみがちです。クラスJにはふくらはぎを支えるレッグレストが付いており、靴を脱いで足を休めることができるため、疲れの取れ方が全く違います。 - 広めの肘掛けとテーブル
隣の人と肘がぶつからないゆとりある設計や、PC作業も可能な大きめのテーブルなど、ビジネスユースにも最適です。
「見つけたら即予約」が鉄則の人気席ですが、当日空港で空きがあればアップグレードも可能です。
追加料金なし!「非常口座席」の広さと制約
JAL・ANA共に、普通席の料金のままで足元が広々としているのが「非常口座席」です。
ここは緊急脱出時の通路となるため、前の座席との間隔が非常に広く取られており、足を前方に投げ出して座ることができます。
ただし、この席を選ぶには「緊急時の援助義務」を負う必要があり、以下の条件とデメリットを事前に理解しておく必要があります。
非常口座席の利用条件と注意点
- 利用条件
満15歳以上で、緊急時に乗務員の指示に従い、他乗客の脱出を援助できる体力と能力(日本語・英語の理解含む)があること。 - 荷物の制限
足元(前の座席の下)に荷物を置くことは一切禁止されています。小さなハンドバッグやポーチも含め、離着陸時はすべて上の棚に収納しなければなりません。 - 寒さ対策
ドアの隙間風により、他の席よりも足元が冷えることがあります。 - テーブルの仕様
多くの場合、テーブルは前の座席の背もたれではなく「肘掛け収納タイプ」になります。そのため、肘掛けが上がらず、座席の横幅が少し狭く感じることがあります。
「荷物は棚に上げて、とにかく足を伸ばして寝たい」という方には非常口座席がベストですが、「スマホや本、飲み物を手元に置いておきたい」という方には不便に感じるかもしれません。
ご自身の過ごし方に合わせて選んでみてください。
狭いLCCの常識を覆す!「エアバスA321LR」なら大手並みに快適

「北海道への旅費は安く済ませたいけれど、LCCのあの窮屈な座席だけは我慢できない…」
もしそう思ってLCCを避けているなら、それは非常にもったいないことです。
現在、Peach(ピーチ)やJetstar(ジェットスター)が導入を進めている最新鋭機材「エアバスA321LR」を選べば、これまでのLCCの常識が完全に覆ります。
1. 大手キャリアと変わらない!?驚きの「足元の広さ」
従来のLCC主力機材(A320ceoなど)は、シートピッチ(座席の前後間隔)が約71cm(28インチ)と狭く、大柄な男性だと膝が前の座席に当たってしまうことがありました。
しかし、この新型機「A321LR」は設計段階から居住性が大幅に見直されています。
- シートピッチの拡大
航空会社や座席位置にもよりますが、最大で約79cm〜81cm(30〜32インチ)もの広さが確保されています。これはJALやANAなどの大手航空会社(FSC)の普通席と同等の数値です。 - 人間工学に基づいたシート形状
背もたれが薄型化されており、数値上のピッチ以上に足元の空間が広く感じられます。圧迫感が劇的に軽減されているため、新千歳空港までの約1時間半が全く苦になりません。
「充電切れ」の心配無用!全席USB電源完備
これまでのLCCにおける最大のウィークポイントの一つが「電源がないこと」でしたしかし、A321LRでは全座席にUSB電源ポートが完備されています。
機内でスマホで動画を見たり、旅の計画を立てたりしても、到着時にはバッテリーが満タン。
モバイルバッテリーを持ち歩く必要がなくなり、荷物を減らせるのも嬉しいポイントです。
3. 予約時に「321LR」を見分ける方法
すべてのLCCの便がこの機材というわけではありません。
快適な空の旅を確約するために、予約画面での確認は必須です。
同じ料金、あるいは数百円の差であれば、絶対にこのA321LRを選ぶべきです。
「LCC=我慢」という時代は、機材選びで終わらせることができます。
揺れが怖い・酔いやすいなら「主翼の上」が物理的に最強の安定ポジション

冬の北海道へのフライトは、発達した低気圧や強い偏西風(ジェット気流)の影響を受けやすく、夏場に比べてどうしても揺れが発生しやすい傾向にあります。
「飛行機が揺れるのが怖くて冷や汗が出る」「乗り物酔いが心配でトイレに行けるか不安」という方は、景色を犠牲にしてでも「主翼の上(機体中央付近)」の座席を確保してください。
これは気休めではなく、航空力学に基づいた最も合理的な選択です。
「シーソーの支点」だから揺れない
なぜ主翼の上が揺れにくいのでしょうか。
それは、飛行機の重心(Center of Gravity)が構造上、主翼の付け根付近にあるからです。
公園のシーソーをイメージしてみてください。
両端に乗っている人は上下に大きく動きますが、中心の「支点」に座っている人はほとんど位置が変わりません。
飛行機もこれと同じ原理です。
- ピッチング(縦揺れ)
機首の上げ下げによる揺れ。重心付近なら上下動の幅が最小限で済みます。 - ローリング(横揺れ)
左右の傾き。翼の付け根は回転の中心軸に近いため、振り回される感覚が少なくなります。
前述の通り、このエリアは翼に視界を遮られて地上の景色はほとんど見えませんが、体調管理と安心感を最優先するなら、ここが間違いなく「特等席」です。
逆に「最後尾」は酔いやすい鬼門エリア
揺れが苦手な方が絶対に避けるべきなのが、機体の「最後尾(後方席)」です。
- 揺れが増幅される
重心から最も離れているため、テコの原理で揺れの振幅(動きの大きさ)が最大になります。少しの気流の乱れでも、後方席では大きな上下動として感じられます。 - 独特の横揺れ(ヨーイング)
飛行機が方向修正をする際、垂直尾翼(ラダー)を動かして機体のお尻を左右に振る動きをします。後方席はこの「お尻を振る動き」をダイレクトに受けるため、独特のねじれるような不快な揺れを感じやすく、酔いの原因になりがちです。
座席指定の目安
機種によって多少前後しますが、揺れ対策を優先するなら以下の列を目安に指定しましょう。
- 推奨エリア(主翼の上付近):おおよそ 15列目 〜 25列目 付近
※B737などの小型機では12列〜20列付近、B777などの大型機では20列〜30列付近が目安です。
シートマップで翼の位置を確認してください。
「静かさ」と「自由」を手に入れる座席選びの戦略

飛行機での移動時間を「ただの移動」にするか、「貴重な休息・仕事時間」にするかは、座席の位置で決まります。
もしあなたが、窓からの景色よりも「機内での集中」や「気兼ねない快適さ」を優先したいのであれば、狙うべきは「前方エリア」かつ「通路側」です。
ここではその科学的な理由と、精神衛生上のメリットを解説します。
なぜファーストクラスは「最前方」にあるのか?
機内で仕事を片付けたいビジネスパーソンや、到着後の活動に備えて少しでも体力を温存したい方には、迷わず「主翼よりも前方」のエリアをおすすめします。
これには明確な理由があります。
- エンジン音の指向性
飛行機の主な騒音源であるジェットエンジンの排気音(轟音)は、物理的に後方へと拡散します。エンジンよりも前に座ることで、この最大の騒音源を背にすることになり、後方席とは比べ物にならないほど静粛性が高まります。 - 風切り音の蓄積
機体が時速800km以上で空気を切り裂く「風切り音」も、機体の表面を流れるにつれて後方ほど大きくなる傾向があります。
航空会社がファーストクラスやプレミアムクラスを必ず機首(最前方)に配置しているのは、単に乗り降りが早いからだけではありません。
そこが「機内で最も静かな特等席」だからです。
ノイズキャンセリングイヤホンがなくても快適に眠れる環境を求めるなら、前方一択です。
トイレの不安をゼロにする「通路側」の心理的安全性
窓側の席は景色が良い反面、トイレに立つ際に「隣の人に声をかけて立ってもらわなければならない」という大きな心理的ハードルがあります。
特にLCCやB737などの3列シート(ABC / HJK)で窓側(AやK)に入ってしまうと、トイレに行くために通路側と真ん中の2人に退いてもらう必要があり、寝ている人を起こす申し訳なさから水分補給を我慢してしまう…というケースも少なくありません。
通路側(C席・H席)を選ぶべき人
- 頻繁にトイレに行きたい人
誰にも気兼ねせず、自分のタイミングでサッと動ける「心理的安全性」は絶大です。 - 到着後すぐに移動したい人
通路側なら、到着時に上の棚から荷物をすぐ取り出し、降機のアナウンスと同時にスムーズに列に並ぶことができます。 - 圧迫感が苦手な人
片側が開けているため、カートや人が通らないタイミングであれば、少し足を投げ出してストレッチすることも可能です。
「景色は心のアルバムにしまっておく」と割り切れるなら、通路側の利便性と快適さは、窓側の感動を上回ることが多々あります。
スマホの充電切れを防ぐ!コンセント・電源付き座席の完全ガイド

北海道に到着した瞬間、スマホのバッテリーが赤色になっていたら旅行の楽しさは半減してしまいます。
地図アプリや乗換案内はもちろん、美しい雪景色の撮影や、SNSへの投稿など、現代の旅においてスマホのバッテリーは命綱です。
さらに北海道の冬は要注意。気温が低いとリチウムイオン電池の減りが劇的に早くなるため、到着時に100%に近い状態にしておくことは、安全対策としても非常に重要です。
確実に充電できる「電源確保」の戦略を解説します。
意外な「電源最強キャリア」はスカイマーク
多くの人が見落としがちなのが、中堅航空会社であるスカイマークの優秀さです。
通常、国内線の小型機(ボーイング737型機)には電源コンセントが付いていないことがほとんどです。
しかし、スカイマークは保有する全機材の全席に「足元コンセント(AC電源)」を装備しています。
LCCに近いリーズナブルな運賃でありながら、追加料金なしで確実に充電環境が確保できる点は、他の航空会社にはない大きな強みです。
2. 航空会社別:電源確保の確実性リスト
「JALやANAなら絶対にあるはず」という思い込みは危険です。
同じ航空会社でも、乗る飛行機の機種によって電源の有無が異なります。
予約画面の「機材詳細」と照らし合わせて確認しましょう。
| 航空会社 | おすすめ機材 | 電源タイプ | 特徴・注意点 |
|---|---|---|---|
| JAL / ANA (大手FSC) | A350 / B787 (主に中〜大型機) | AC電源 + USB | 最新機材ならほぼ完備。 ※注意:B737-800などの小型機には、原則として電源がない場合が多いです。 |
| スカイマーク | B737-800 (全機材) | AC電源のみ | 全席にコンセント完備。 USBポートはないため、ACアダプタ(充電器本体)の持ち込みが必須です。 |
| Peach / Jetstar (LCC) | A321LR (最新鋭機) | USBポート | 最新の「321LR」なら全席USB完備。 ※従来のA320には電源が一切ないので、予約時の機材確認が必須。 |
「ACコンセント」と「USB」の違いに注意
機材によって「コンセントの穴(AC電源)」がある場合と、「USBポート」しかない場合があります。
- スカイマークの場合
ACコンセントのみです。USBケーブルだけ持って乗り込んでも充電できません。必ず「コンセントに挿す充電器(アダプタ)」を手荷物に入れておきましょう。 - LCC(A321LR)の場合
USBポート(Type-A)が主流です。最近のスマホに多い「Type-C to Type-C」のケーブルしか持っていないと挿さらない場合があるため、Type-Aに変換できるケーブルがあると安心です。
重たいモバイルバッテリーを持ち歩くことなく、機内の時間を有効活用してフル充電で北海道に降り立つ。
これだけで、旅行初日のフットワークが格段に軽くなります。
総括:北海道の飛行機座席おすすめの選び方

最後に、ここまでの話をまとめて、あなたの目的に合った「ベストな座席」を整理しましょう。
- 富士山を見たい(往路):左側の窓側(A席)が鉄板。冬場が特におすすめ。
- 函館の夜景や夕日を見たい(復路):右側の窓側(K席)でドラマチックな着陸を。
- とにかく安く広々過ごしたい:LCCの「A321LR」運航便を探して予約する。
- 揺れ・酔いが心配:主翼の上のエリア(中央付近)で安定感重視。
- 充電が必須条件:JALの最新機材(A350)か、コスパ最強のスカイマーク。
たかが座席、されど座席。わずかな知識と事前の指定の手間だけで、北海道への移動時間が「単なる我慢の時間」から「ワクワクする旅の一部」に変わります。
ぜひ次回の予約では、この記事を参考にあなただけの特等席を確保して、快適で思い出に残る空の旅を楽しんでくださいね。
※本記事の情報は一般的な機材や気象条件に基づいています。当日の天候、使用機材の変更、管制指示などにより、実際の見え方や設備が異なる場合があります。正確な情報は各航空会社の公式サイトにてご確認ください。
参考