北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】 運営者Yoyoです。
家族と愛犬と北海道の四季を楽しみながら、はじめてでも迷わない旅づくりをお手伝いしています。
さて、冬の北海道旅行を計画中の皆さん、足元の準備は進んでいますか?
「雪国なんだから、ムートンブーツがあれば大丈夫でしょ?」なんて思っているとしたら、ちょっと待ってくださいね。
北海道の冬道って、本州の雪道とは別次元の「スケートリンク状態」になっちゃうことが日常茶飯事なんですよ。
現地の冬を知らないと、どの靴を選べばいいのか本当に悩みますよね。
特に「スノーブーツ 滑らない 北海道 レディース」といったキーワードで検索して、おしゃれで安い、そして何より転ばない最強の一足を探している方も多いんじゃないでしょうか。
ネットで話題のワークマンや、道民支持率No.1とも言われるコロンビアなど、気になるブランドの評判もチェックしておきたいところですよね。
この記事では、私が実際に北海道で生活し、転んだり滑ったりしながらたどり着いた「本当に頼れるスノーブーツ」の情報を、余すところなくお伝えしちゃいます。
記事のポイント
- 北海道のツルツル路面でも転ばない最強の防滑素材「アークティックグリップ」などの仕組みがわかりますよ
- コロンビアやノースフェイスといった人気ブランドから、コスパ重視のワークマンまで自分に合う一足が見つかります
- 現地で浮かないおしゃれで暖かいレディースコーデのコツや、室内での蒸れ対策をつかめちゃいます
- 長く愛用するための正しいサイズ選びや、塩カルから靴を守るメンテナンス方法を学べますよ
北海道で滑らないレディーススノーブーツの選び方

冬の北海道の道って、ただ雪が積もっているだけじゃないんです。
多くの人が歩いて踏み固められた圧雪(あっせつ)や、日中の日差しで表面が溶けて夜間に再凍結した「ブラックアイスバーン」、そして交差点付近でタイヤに磨かれて鏡のようになった「ミラーバーン」など、時間帯や場所によって表情を変える危険なリンクのようなものなんですよね。
ここでは、そんな過酷な環境でも安心して歩くために、私が実際に試したり調べたりしてわかった「絶対に失敗しない選び方の基準」を詳しくお話ししていきますね。
氷道でも最強に滑らない機能の基本

北海道の冬道で「滑る」というのは、単にバランスを崩して恥ずかしい思いをするだけじゃなくて、骨折や打撲などの大怪我に直結しちゃう、本当に切実で怖い問題なんです。
私たちが普段おしゃれのために選ぶスニーカーや本州仕様のブーツとは違って、北海道仕様の「ガチ」なスノーブーツには、科学的に摩擦係数を高める明確な「ハイテク技術」が搭載されています。
デザインだけで選んで後悔しないように、まずは一番大切な靴底(ソール)のスペックをしっかりチェックしていきましょう。
世界を変えた技術「アークティックグリップ」
まず絶対に知っておいてほしいのが、イタリアのソール専門メーカー「ヴィブラム(Vibram)社」が開発した「アークティックグリップ(Arctic Grip)」という技術です。
これ、現在「世界で最も滑らないソールの一つ」って言われてるんですよ。
最大の特徴は、北海道の冬道で一番厄介な「濡れた氷(ウェットアイス)」の上でも、驚異的なグリップ力を発揮すること。
靴底をよーく見てみると、一部に触るとザラザラしたサンドペーパーのような特殊素材が埋め込まれています。
これが目に見えないミクロレベルで氷の表面をガッチリと捉えてくれるんです。青い粒などが目印になっていることも多いですね。
日本の技術力が光る「ガラス繊維配合ラバー」
もう一つの主流が、日本のメーカーが得意とする「ガラス繊維配合ラバー」です。
「ハイドロストッパー」などの名称で呼ばれることもあります。
これはゴムの中に、目に見えないほど微細なガラス繊維やセラミックが、まるで剣山のように垂直に練り込まれているソールなんです。
歩くたびにゴムがわずかに削れて、常に新しいガラス繊維が表面に出てくる仕組みになっています。
この無数の微細な突起が、氷の表面にある「水膜(滑りの原因)」を突き破って氷に直接引っかかるため、特にカチカチに凍ってツルツルになった「ミラーバーン」では、金属スパイクに近い強力な制動力を発揮してくれますよ。
コロンビアなど人気ブランドの評判

レディースのスノーブーツ市場で、今まさに「一人勝ち」とも言えちゃう圧倒的な人気を誇っているのがColumbia(コロンビア)の「SAPLAND(サップランド)」シリーズです。
この名前、実はコロンビアの本拠地であるアメリカの「ポートランド」と、その姉妹都市である私たちの「札幌(Sapporo)」を掛け合わせて名付けられたものなんですよ。
つまり、気候や風土が似ている北海道の路面のために開発された、まさに道民のための靴と言えちゃいます。
氷上性能No.1!サップランドの凄さ
なぜここまで道民に支持されているのか、その理由は明確です。
先ほど紹介した「世界で最も滑らない」と言われる最強ソール「ヴィブラム・アークティックグリップ」を全モデルに標準装備しているからです。
特に北海道で一番怖い「濡れた氷(ウェットアイス)」の上でも、驚くほどグリップしてくれます。
まるで氷に吸い付くような感覚は、他のブーツとは一線を画しますね。
さらに、裏地には「オムニヒートインフィニティ」という最新技術が搭載されています。
これ、裏地を見ると金色のドット柄になっていて最初は驚くかもしれません。
でもこれが自分の体温を反射して、まるで魔法瓶のように保温してくれるんです。
だから、真冬の長時間観光でも指先が冷たくならず、ポカポカ快適なんですよ。
実際に札幌の街を歩いていても、サップランドを履いている女性とすれ違う確率はすっごく高いです。
「みんな履いてるから安心」という信頼感がありますよね。
おしゃれ番長!ノースフェイスのヌプシ
また、ファッションアイコンとしても絶大な人気を誇るのがTHE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)の「ヌプシブーティー」シリーズです。
ダウンジャケットをそのまま靴にしたようなモコモコのデザインと、大きなブランドロゴが可愛くて、写真映えもバッチリですよね。
以前は「軽くて暖かいけど、氷の上では滑る」なんて言われることもありましたが、それはもう過去の話です。
最新モデルの多くには「Vibram ICE TREK」などの防滑ソールが採用されるようになり、北海道の冬道でも安心して履けるスペックに進化しました。
「機能も大事だけど、やっぱりおしゃれも譲れない!」という方には、ヌプシが最強のパートナーになってくれるかなと思います。
(出典:Columbia『SAPLAND』)
サップランドシリーズに搭載されているヴィブラム・アークティックグリップの防滑実験映像や、オムニヒートの保温メカニズムについては、メーカーの特設ページで詳しく解説されています。
(出典:Columbia Sportswear Japan『SAPLAND 驚きの滑らなさと暖かさ』)
ワークマンは安いのに高機能でお得

「北海道旅行のためだけに、1万円も2万円もする高いブーツを買うのはちょっとお財布が…」と悩んでいる方、正直多いんじゃないでしょうか?そんな方に、私が全力でおすすめしたい救世主がWORKMAN(ワークマン)です。
最近の「ワークマン女子」ブームはここ北海道でもものすごく熱くて、雪が降り始めると店舗から冬用ブーツが姿を消すほど売れまくっているんですよ。
価格破壊の2,900円!「ケベック」の実力
特に毎年完売必至の人気モデルが「防寒ブーツ ケベック」シリーズです。
驚くべきはその価格で、なんと税込2,900円程度から購入できちゃいます。
ランチ2回分くらいでスノーブーツが手に入るなんて、信じられませんよね。
「安かろう悪かろうじゃないの?」と思うかもしれませんが、スペックは完全に雪国仕様です。
ワークマンが独自開発した「WMアイスソール」には、ゴムの中にガラス繊維がしっかりと配合されています。
私も実際に履いて雪道を歩いてみましたが、圧雪された雪の上や、多少の凍結路面ならキュッと止まって、全く問題なく歩けました。
さらに、高機能な中綿素材(XEROGELなど)を使用しているモデルもあり、保温性に関しても「熱すぎて蒸れる」という口コミがあるほど優秀なんです。
高級ブランド vs ワークマン!どっちを選ぶ?
もちろん、2万円するブランド靴と全く同じかと言うと、正直なところ違いはあります。
高級ブランドほどの耐久性や、所有するワクワク感(ステータス感)、そして細部の高級感はありません。
また、防水性能も「地面から4cm防水」といった仕様が多く、完全防水ではないモデルもあるので、深い水たまりには注意が必要です。
それでも、「2泊3日の旅行中だけ使えればいい」「子供との雪遊びでドロドロに汚れても笑って許せる靴がいい」という用途なら、これ以上のコスパ最強ブーツはありません。
それぞれの特徴を比較表にまとめましたので、予算と相談して決めてみてくださいね。
| ブランド | 価格帯 | 防滑性能 | おすすめユーザー |
|---|---|---|---|
| コロンビア (SAPLAND) | 高め (約2万円〜) | 最強クラス (アークティックグリップ) | 絶対に転びたくない人 長く愛用したい人 通勤・通学に使う人 |
| ノースフェイス (Nuptse) | 高め (約2万円〜) | 高い (Vibram ICE TREK等) | ファッション性重視の人 軽い靴が好みの人 写真映えを狙う人 |
| ワークマン (Kebec等) | 激安 (約3千円〜) | 十分 (ガラス繊維配合) | コスパ重視の人 旅行限定で使う人 雪遊びで汚す予定の人 |
失敗しないサイズ感と靴下の選び方

スノーブーツを買う時、いつものパンプスやスニーカーと同じ感覚で「ジャストサイズ」を選んでいませんか?
実はそれ、冬の北海道ではNGな選び方なんです。現地のセオリーは、ずばり「普段より0.5cm〜1.0cm大きめ」を選ぶこと。
これには、物理的かつ生理学的なちゃんとした理由があるんですよ。
理由1:「重ね履き」の厚みを計算に入れる
北海道の冬は、薄手の靴下1枚で過ごせるほど甘くありません。
厚手のウールソックスを履いたり、タイツの上に靴下を重ね履き(レイヤリング)したりするのが当たり前です。
この「冬装備」の状態で足を入れようとすると、いつものサイズではキツくて入らないか、パンパンになってしまいます。
試着に行くときは、実際に旅行で履く予定の厚手の靴下を持参するのが鉄則ですよ。
理由2:「空気の層」が天然の断熱材になる
これが意外と知られていない最重要ポイントなんですが、暖かさを保つためには、靴の中で足の指が「グーパー」とジャンケンできるくらいの「空気の層(デッドエア)」が必要なんです。
ダウンジャケットが暖かいのと同じ原理で、体温で暖められた空気を靴の中に溜め込むことで、外気からの寒さを防ぐバリアになります。
もしピッタリすぎると、この空気の層ができず、冷気がダイレクトに伝わってしまいます。
さらに怖いのが「血行不良」です。
靴が窮屈で足が圧迫されると、血の巡りが悪くなります。
血液は熱を運ぶ役割もしているので、血行が止まると足先は急速に冷え、最悪の場合は凍傷のリスクさえ高まってしまうんです。
靴下の素材選びも重要!「綿」は避けて
サイズと同じくらい大切なのが靴下の素材です。
普段履いている「綿(コットン)」の靴下は、汗を吸うと乾きにくく、その水分が冷えて体温を奪う「汗冷え」の原因になります。
おすすめは「ウール(特にメリノウール)」や、アウトドア用の機能性化学繊維のソックスです。
これらは吸湿速乾性に優れ、濡れても保温力が落ちにくいので、ブーツ内の蒸れ対策としても優秀ですよ。
靴選びの基本や、時期による路面状況の違いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
「12月に行くけどスニーカーじゃダメ?」といった疑問をお持ちの方は、ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。
▶ 北海道旅行で12月に選ぶべき靴とは?防寒と安全性のポイント解説
観光におすすめの完全防水の条件

スノーブーツを選ぶ際、カタログやタグに書かれている「防水」と「撥水(はっすい)」という言葉。
この2つの違い、ちゃんと説明できますか?
「どっちも水を防ぐんでしょ?」なんて軽く考えていると、北海道の旅先で足が冷え切って悲惨な目に遭っちゃうかもしれません。
雪国での快適さを大きく左右するこの「性能の差」について、しっかり理解しておきましょう。
「撥水」と「完全防水」の決定的な違い
似ているようで、実は構造が全く異なります。
- 撥水(Water Repellent)
生地の表面にコーティングをして、水を玉のように弾く加工のことです。小雨やパウダースノーなら弾きますが、長時間雪に埋もれて圧力がかかったり、ビシャビシャの水たまりに入ったりすると、繊維の隙間から徐々に水が染み込んできてしまいます。 - 完全防水(Waterproof)
生地の内側に、水を通さない特殊なフィルムや膜(メンブレン)が袋状に内蔵されている構造のことです。代表的な素材に「GORE-TEX(ゴアテックス)」などがあります。これなら、くるぶし以下の深さの水たまりに足を突っ込んでも、理論上は内部まで水が浸入しません。
北海道特有の「グチャグチャ路面」に注意
「真冬の北海道なら、雪もサラサラだし撥水で十分じゃない?」と思うかもしれません。
確かに1月〜2月の極寒期の郊外ならそれでも通用する場合があります。
しかし、札幌の中心部やホテルの玄関前には「ロードヒーティング(道路暖房)」が入っています。
ここでは雪が溶けて、茶色く濁ったシャーベット状の「冷たい泥水」になっていることが多いんです。
また、2月下旬から3月の雪解けシーズンも、街中が巨大な水たまりだらけになります。
こうした状況下では、撥水だけの靴だとジワジワと泥水が染みてきて、靴下が濡れて不快なだけでなく、体温を一気に奪われてしまいます。
だからこそ、観光客の方には環境を選ばない「完全防水」を強くおすすめしているんです。
ムートンブーツ(UGGなど)の悲劇
よく見かける失敗例が、普段履いているクラシックなムートンブーツをそのまま履いてきてしまうこと。
多くのモデルは撥水加工のみ(または非防水)で、北海道の湿った雪ではすぐに濡れてシミになり、一度濡れると分厚いボアが乾かず、翌日冷たいまま履く羽目になります。
もしムートンを履くなら、必ずメーカーから出ている「防水(Waterproof)モデル」を選ぶか、出発前に強力な防水スプレーをたっぷりかけて、事前対策を徹底してくださいね。
おしゃれで暖かいレディース靴の比較

機能性も大事ですが、せっかくの旅行写真、足元だけ作業用の「長靴」みたいになってしまうのは避けたいですよね。
最近のスノーブーツは、雪国仕様のガチ機能を持ちながら、タウンユースでも違和感のないおしゃれなモデルがたくさん登場しています。
選ぶ際の大きな基準となるのがブーツの「丈(高さ)」です。
デザインの好みだけでなく、旅のプランや行動範囲に合わせて選ぶのが、失敗しないコツですよ。
軽快さ重視なら「ショート丈(チャッカタイプ)」
くるぶしが隠れるくらいのショート丈は、なんといっても取り回しの良さが魅力です。
- 脱ぎ履きが楽
居酒屋の小上がりや、デパートでの試着室、ホテルの出入りなど、靴を脱ぐシーンが多い札幌観光では非常に便利です。 - 荷物にならない
飛行機内でも圧迫感が少なく、帰りのパッキングやコインロッカーに入れる際も場所を取りません。 - コーデしやすい
パンツの裾を被せたり、ロールアップしたりと、いつものスニーカー感覚で履けるので、デニムやワイドパンツ派の方に最適です。
札幌駅〜大通〜すすきのエリアを中心とした「街歩き・グルメ・ショッピング」がメインの旅なら、ショート丈で十分に快適に過ごせます。
防寒・防雪の絶対王者「ミドル〜ロング丈」
ふくらはぎの真ん中から膝下まであるタイプです。
「大は小を兼ねる」ではありませんが、冬の北海道において暖かさは段違いです。
- 体感温度が上がる
太い血管が通る足首やふくらはぎを冷気から遮断することで、体全体の冷えを防げます。 - 雪が入ってこない
新雪が積もった公園や、除雪が行き届いていない郊外の道で「ズボッ」と埋まっても、履き口から雪が侵入するのを防げます。
氷点下の中で長時間立ちっぱなしになる「さっぽろ雪まつり」の会場巡りや、屋外展示が多い「旭山動物園」、あるいは「流氷観光・犬ぞり体験」などのアクティビティを予定しているなら、迷わずこちらを選んでください。
おしゃれよりも命(体温)を守る選択が正解です。
デザインと機能を両立したおすすめモデル
「ゴツいのは嫌だけど、寒いのも嫌」というワガママに応えてくれるのが、カナダ生まれのブランドSOREL(ソレル)の人気モデルたちです。
特に「ティボリ(Tivoli)」や「ウィットニー(Whitney)」シリーズは、スニーカーのような軽量感と歩きやすさを持ちながら、ボアやレースアップのデザインが可愛らしく、スカートやニットワンピースにも合わせやすいと評判です。
北海道で滑らないレディーススノーブーツのコーデ術

最強のスノーブーツを手に入れたら、次はそれをどう履きこなすかですよね。
「防寒=着ぶくれしてダサい」というのは過去の話。
ここでは、北海道の街中でも浮かない、おしゃれで実用的なコーディネートのコツや、ブーツを長持ちさせるためのメンテナンス、そして何より大切な「現地の歩き方」について、私の経験をもとにお話ししますね。
冬の服装に合うおしゃれな着こなし

「防滑性重視でスノーブーツを選んだら、足元だけ登山家みたいになっちゃった…」なんて心配は無用です!
実はスノーブーツのボリューム感って、対比効果で足を細く見せたり、コーデのアクセントにしたりと、冬のおしゃれには欠かせない要素なんですよ。
ここでは、暖かさと可愛さを両立させる、北海道流のスタイリング術をご紹介しますね。
【パンツ派】「ブーツイン」で黄金のYラインを作る
スノーブーツ特有のポッテリとしたフォルムを活かすなら、やっぱり王道の「ブーツインスタイル」が最強です。
スキニーデニムや裏起毛のレギンスをブーツに入れ込むことで、上半身にボリュームを持たせつつ足元をシュッと引き締める「Yラインシルエット」が完成します。
スタイルアップして見えるだけでなく、パンツの裾が雪で濡れて冷たくなるのを完全に防げるので、実用面でも理にかなっているんですよね。
最近トレンドのワイドパンツを合わせたい場合は、裾をあえてブーツの外に出すか、少しロールアップしてバランスを取りましょう。
ただし、裾が地面や雪につかないように注意してくださいね。
水分を吸い上げて重くなってしまいますから。
【スカート派】北海道女子の神器「1200デニールタイツ」
「氷点下でもスカートを履きたい!」というおしゃれさんの願いを叶えてくれるのが、私たち北海道女子の神器とも言える「1200デニールタイツ(フェイクタイツ)」です。
これ、パッと見は薄手の黒ストッキングが透けて肌が見えているように感じるんですが、実は内側が極厚のベージュ色の裏起毛(まるで毛布!)になっているんです。
目の錯覚を利用したアイデア商品なんですが、これが本当に暖かい!
ボリューミーなスノーブーツに、このタイツとミニスカートやニットワンピースを合わせれば、足の細見え効果も抜群です。
「寒くないの?」って周りに驚かれるかもしれませんが、実はパンツスタイルより暖かいかも…なんてこともザラにありますよ。
北海道あるある「外は極寒、中は常夏」対策
本州から来た方が一番驚くのが、「室内の暑さ」です。
北海道の建物(デパート、地下鉄、ホテル)は断熱性が高く暖房も強力で、室温が25度以上あることも珍しくありません。
そのため、極厚のセーター1枚で防寒を完結させてしまうと、室内に入った瞬間に逃げ場がなくなり、汗だくになってしまいます。
そして外に出た瞬間にその汗が冷えて(汗冷え)、風邪をひく原因にもなりかねません。
足元の蒸れにご用心
完全防水のスノーブーツは気密性が高いため、暖かい室内ではどうしても蒸れやすくなります。
綿(コットン)の靴下は汗を吸うと乾きにくく冷えの原因になるので、吸湿速乾性の高いウールソックスや、アウトドア用の機能性ソックスを選ぶのが、臭い対策と冷え対策のカギになりますよ。
札幌旅行で転ばない歩き方のコツ

いくら最強スペックのスノーブーツを履いていても、歩き方が夏のアスファルトと同じだと、残念ながらツルッと滑っちゃいます。
私たち道民が、冬になると無意識にスイッチを切り替えて実践している歩き方、通称「ペンギン歩き」を、ぜひ旅行前にイメージトレーニングしておいてください。
道民の基本スキル「ペンギン歩き」3つの極意
ペンギン歩きとは、重心を揺らさずにペタペタと歩く方法です。
具体的には次の3つのポイントを意識するだけで、転倒リスクがグッと下がりますよ。
- 歩幅はとにかく小さく(靴のサイズ分くらい)
大股で歩くと、着地する足に角度がついてしまい、カカトから滑って転ぶ原因になります。「チョコチョコ」と小股で歩くのが鉄則です。イメージとしては、自分の靴のサイズ1つ分くらいずつ進む感覚ですね。 - 足の裏全体で「垂直」に着地する
普段のようにカカトから着地してつま先で蹴り出す「ローリング歩行」は厳禁です。足の裏全体を地面と平行にして、「ペタッ、ペタッ」とハンコを押すように垂直に足を置いてください。接地面を最大化することで、摩擦力を稼ぐんです。 - 重心は常に「やや前」にキープ
氷の上では、恐怖心から腰が引けてしまいがち。でも、重心が後ろに残っていると、滑った瞬間に足だけが前に出て、後頭部を強打する一番危険な転び方をしてしまいます。おへその下あたりに力を入れ、気持ち前傾姿勢で、足の指の付け根あたりに体重を乗せる感覚を意識してくださいね。
両手は必ずフリーに!
寒いからといって、ポケットに手を入れたまま歩くのは絶対にNGです。
バランスが取れなくなりますし、万が一転んだ時に手が出ず、顔や頭を怪我してしまいます。
手袋をして、手は外に出しておくか、荷物はリュックやショルダーバッグにして両手を空けておきましょう。
ここが危ない!見落としがちな「隠れ滑りスポット」
道全体が白いと油断しがちですが、特に滑りやすい「魔のゾーン」が存在します。
- 横断歩道の白いペンキの上
塗料の膜で氷ができやすく、アスファルト部分より段差になっていることもあり、非常によく滑ります。できるだけ黒い部分を選んで踏みましょう。 - ロードヒーティングの切れ目
歩道の雪が溶けている場所と、溶けていない場所の境界線には、段差や傾斜ができやすく、不意を突かれてバランスを崩しやすいポイントです。 - コンビニや商業施設の入り口(タイル)
実は屋外より危険かも。靴底についた雪が屋内の暖かさで溶け、タイルの上で潤滑油のようになって滑ります。入店前にしっかり雪を落とすのがマナーであり、自衛策です。 - 車の出入りがある歩道の傾斜
ガソリンスタンドや駐車場の出入り口は、車によって雪が磨かれてツルツルになっており、さらに傾斜がついているので難易度MAXです。
どんなに急いでいても、冬道では「急がない」ことが一番の安全対策になります。
「スマホを見ながら」や「写真を撮りながら」のながら歩きも、冬の北海道では命取りになりかねないので注意してくださいね。
ブーツの寿命と正しい手入れ方法

せっかくお気に入りの最強スノーブーツを手に入れても、ケアを怠るとあっという間にダメになってしまうことがあるんです。
特に北海道の冬道には、本州ではあまり馴染みのない「靴の天敵」が潜んでいます。
ここでは、大切なブーツを長く、安全に履き続けるためのメンテナンス術と、買い替え時期の見極め方について詳しくお話ししますね。
北海道の冬道は「塩」だらけ!融雪剤の落とし穴
北海道の道路には、凍結防止のために「融雪剤(主に塩化カルシウムや塩化ナトリウム)」が驚くほど大量に散布されています。
雪が溶けて茶色くなったシャーベット状の路面、あれはただの水じゃなくて「塩水」なんですよ。
これが革やゴムにとっては大敵なんです。
塩分が付着したまま乾燥させると、革の水分を奪って脱脂させ、カチカチに硬化させたり、表面に白い粉が浮き出る「塩吹き(塩スピュー)」の原因になったりします。
さらに、ジッパーやハトメなどの金属パーツがあっという間に錆びて動かなくなっちゃうトラブルも多いんです。
買い替えのサインは「溝」より「ゴムの硬さ」
「靴底の溝がまだ残っているから大丈夫」と思っていませんか?実はこれ、スノーブーツでは危険な判断ミスになっちゃうかも。
スノーブーツの命であるゴム底は、輪ゴムと同じで経年劣化により硬くなります。
硬くなったゴムはスタッドレスタイヤと同じで、路面の微細な凹凸への食いつきが悪くなり、グリップ力が劇的に低下しちゃいます。
保管状況にもよりますが、防滑性能の寿命はだいたい3年から5年くらいと考えておきましょう。
寿命のセルフチェック方法
シーズン始めに、靴底のゴムを爪でグッと押してみてください。
ゴム特有の弾力がなく、プラスチックのようにカチカチに硬化している場合は、たとえ溝が残っていても寿命です。
安全のために買い替えを強くおすすめします。
やってはいけない「ストーブ乾燥」の悲劇
雪遊びをしてブーツの中まで濡れてしまった時、早く乾かしたいからといって、ストーブやヒーターの目の前に置いて乾かすのは絶対にやめてください!
これは北海道の「あるある失敗談」なんですが、高温の熱を当て続けると、ソールを接着している糊が溶けて剥がれてしまったり、ゴム自体が変形して履けなくなったりするトラブルが多発しています。
最悪の場合、変形した靴で歩いて怪我をする原因にもなりかねません。
濡れてしまった時は、新聞紙を中に詰めて水分を吸わせるか、靴用乾燥機(低温モード・革靴モード)を使用してくださいね。
オフシーズンに保管する際も、湿気の多い下駄箱に詰め込まず、風通しの良い場所で休ませてあげると、加水分解(ウレタンの劣化)を防いで長持ちしますよ。
北海道で滑らないレディーススノーブーツのまとめ

今回は「スノーブーツ 滑らない 北海道 レディース」をテーマに、失敗しない選び方からおすすめブランド、そして安全な歩き方のコツまでをご紹介しました。
コロンビアのサップランドのような最新技術が詰まった高機能モデルを選ぶか、ワークマンなどでコスパ良く賢く揃えるか、それは皆さんの旅のスタイルや予算次第です。
でも、共通して言えるのは「冬の北海道の路面を甘く見てはいけない」ということ。
おしゃれを楽しむのも大切ですが、転んで怪我をしてしまっては、せっかくの楽しい旅行が台無しになっちゃいますから。
「アークティックグリップ」や「ガラス繊維入り」のソールを選び、サイズは少し大きめ、そして防水性能をチェックする。
この3つのポイントをしっかり押さえておけば、きっと快適で安全な北海道旅行になるはずです。
万全の準備をして、美しい白銀の世界を思いっきり楽しんでくださいね。
皆さんの旅が素晴らしいものになりますように!
参考