北海道でワカサギ釣りを無料で楽しむ!場所・時期からコツまで解説

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北海道でワカサギ釣りを無料で楽しむ!場所・時期からコツまで解説

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冬の北海道の風物詩といえば、氷上で行うワカサギ釣りです。この記事では、「北海道でワカサギ釣りを無料で楽しみたい!」と考えているあなたのために、具体的な場所や適切な時期、そして釣果を上げるコツまで、必要な情報を網羅的に解説します。

札幌近郊で安い料金で楽しめるスポットや、旭川周辺のおすすめ釣り場も紹介します。

手ぶらで参加できる便利なツアー情報から、かなやま湖のような魅力的なフィールド、さらには「1番釣れる餌は何?」や「釣れる人と釣れない人の違いは何?」といった、誰もが抱く疑問にもお答えします。3月まで楽しめる氷上ワカサギ釣りの世界へ、さあ一歩踏出してみましょう。

記事のポイント

  • 無料でワカサギ釣りができる場所と注意点
  • 手ぶらで参加できるおすすめの釣り場やツアー
  • 釣果を格段にアップさせる餌やテクニック
  • 札幌や旭川などエリア別の人気スポット情報 

北海道でワカサギ釣りを無料で楽しむ方法

北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】・イメージ
  • 無料でワカサギ釣りができる場所とは?
  • ワカサギ釣りの時期と3月の楽しみ方
  • 氷上ワカサギ釣りを楽しむためのコツ
  • 札幌で安い料金で楽しむスポット
  • 旭川近郊のおすすめ釣り場ガイド

無料でワカサギ釣りができる場所とは?

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北海道の広大な自然の中には、遊漁料や施設利用料を支払うことなく、ワカサギ釣りを楽しめる場所が点在しています。主にダム湖や一部の公園、公共の河川などがこれに該当しますが、場所ごとにルールや条件が定められているため、事前の情報収集が絶対に欠かせません。

無料で楽しめるという大きなメリットがある一方で、道具のレンタルサービスや常駐の管理人がいないケースがほとんどです。そのため、氷の厚さの確認からゴミの処理まで、すべて自己責任で安全管理とマナー遵守を徹底する必要があります。

主な無料スポット

道内で知られている代表的な無料スポットには、以下のような場所が挙げられます。

  • 錦大沼公園(苫小牧市)
    雄大な樽前山を望む絶景の中で、無料でワカサギ釣りが体験できる貴重な公園です。管理事務所があり、湖面に穴を開けるためのアイスドリルを借りることもできます。ただし、苫小牧市の公式サイトで定められている通り、テントの使用や撒き餌は禁止されています。釣り具は各自で持参する必要があるため、準備を整えてから訪れましょう。
  • かなやま湖(南富良野町)
    広大なダム湖で、ワカサギの魚影が濃いことで知られています。時には幻の魚と称されるイトウがかかることもあり、本格的な釣りを楽しみたい方から人気を集めています。完全に非管理のフィールドなので、氷の状況判断や安全確保はすべて自己責任。経験者向けの場所と言えるでしょう。
  • その他のダム湖など
    置戸町のおけと湖(鹿ノ子ダム)のように協力金という形で料金が必要な場所もありますが、道内には完全に無料で開放されているダム湖も存在します。これらの場所に関する情報は、各ダムの管理事務所や自治体の公式ホームページで確認するのが最も確実です。

無料スポットで釣りをする際の最重要注意点

無料の釣り場は、言い換えれば「誰も安全を保証してくれない場所」です。氷の厚さを最低でも15cm以上あることを確認するため、アイスドリルやピッケルを持参し、複数の地点で穴を開けて確認する作業を怠らないでください。単独での行動は絶対に避け、必ず複数人で行動しましょう。

また、ゴミはどんなに小さくても必ず全て持ち帰り、自然環境への配慮を忘れないでください。山の天気は急変しやすいため、完璧な防寒対策と、緊急時に備えた連絡手段(携帯電話の予備バッテリーなど)の確保は必須です。

ワカサギ釣りの時期と3月の楽しみ方

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北海道でのワカサギ釣りシーズンは、湖が厚い氷に閉ざされる例年1月上旬から3月中旬頃までが一般的です。場所やその年の気候によって変動し、12月下旬から解禁される湖もあれば、氷の融解が早く2月下旬で終了してしまうこともあります。

シーズンの中心となるのは最も冷え込みが厳しい1月から2月ですが、シーズン終盤の3月には、また異なる魅力と楽しみ方が待っています。

シーズン中の時期別特徴と楽しみ方

1月〜2月(最盛期)
氷が最も厚く安定し、安全性が高い時期です。気温は氷点下10度を下回ることも珍しくなく、厳しい寒さとの戦いになりますが、ワカサギの活性は非常に高く、数釣りを最も期待できるのがこの時期です。防寒対策を万全にして臨みましょう。

3月(シーズン終盤)
氷点下まで下がる日が減り、日中は比較的暖かく、穏やかな天候の中で快適に釣りを楽しめる日が増えてきます。この時期は産卵を意識したワカサギが接岸し始めるため、10cmを超えるような大型サイズが釣れる確率が高まるという魅力があります。一方で、気温の上昇は氷の融解を意味します。特に岸辺の氷(岸氷)が緩み、非常に危険な状態になるため、氷上への出入りは細心の注意を払う必要があります。

特に3月に釣行を計画する場合は、必ず釣行予定地の観光協会や漁業協同組合が発信している最新の公式情報を確認してください。わずか数日で状況が変わり、立ち入り禁止になることもあります。

「まだ大丈夫だろう」という安易な判断は絶対にせず、安全が確認されている範囲でのみ楽しむことが、シーズン最後のワカ"サギ釣りを満喫するための絶対条件です。

氷上ワカサギ釣りを楽しむためのコツ

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氷上ワカサギ釣りは、シンプルなように見えて奥が深い釣りです。ただ仕掛けを垂らしているだけでは、なかなか釣果は伸びません。しかし、初心者でも簡単に実践できるいくつかのコツを意識するだけで、釣果は劇的に変わります。

安全管理から装備、そしてテクニックまで、楽しむためのポイントをしっかり押さえましょう。

安全管理がすべての基本

何よりも優先すべきは安全管理です。氷の厚さは最低でも15cmが安全の目安とされています。管理釣り場ではスタッフが日々安全を確認していますが、無料スポットではこの判断を自分自身で行わなければなりません。

氷の色が濃い青や黒に見える場所、雪が積もらずに氷が露出している場所は、氷が薄い可能性が高く危険です。エントリーする前に、岸に近い場所で必ず氷の厚さを確認しましょう。

快適性を左右する服装と装備

氷上では長時間じっとしているため、想像以上に体温を奪われます。防寒対策の成否が、その日の釣りを快適に過ごせるかどうかを決定づけると言っても過言ではありません。

服装は、汗をかいても体を冷やさない「ベースレイヤー(吸湿速乾性の肌着)」、暖かさを保つ「ミドルレイヤー(フリースやダウン)」、そして風や雪から体を守る「アウターレイヤー(スキーウェアなど防水防寒着)」の3層構造(レイヤリング)が基本です。

特に、体の末端である足元と手先の防寒は極めて重要です。

防水性の高いスノーブーツや長靴を選び、靴下は厚手のものを重ね履きすると良いでしょう。手袋は、餌付けなどの細かい作業がしやすいように指先が出せるタイプが非常に便利です。魔法瓶に入れた温かい飲み物やカイロも、体を内と外から温めるために必ず持参してください。

あると格段に快適性がアップする便利な道具

  • パイプ椅子や座布団
    硬く冷たい氷の上に長時間座るため、あると腰や体の負担が大きく軽減されます。
  • ソリ
    テントや椅子、クーラーボックスなど、意外と多くなる荷物を運ぶ際に絶大な威力を発揮します。
  • 釣り用テント
    氷上の冷たい風を遮るだけで、体感温度は劇的に変わります。中でストーブを使えば、まるでリビングのような快適空間になります。
  • 魚群探知機
    ワカサギのいる水深(タナ)を正確に、そして視覚的に把握できるため、釣果に最も直結するアイテムの一つです。
  • アイスドリル(穴あけ機)
    自分で穴を開ける場合は必須です。手動式と電動式があります。

札幌で安い料金で楽しむスポット

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大都市札幌の市内やその近郊には、無料で楽しめる場所から、比較的安い料金で充実したサービスを受けられるワカサギ釣りスポットまで、選択肢が豊富にあります。

都市部からのアクセスの良さが最大の魅力で、「思い立ったらすぐ行ける」手軽さから、多くの市民や観光客に親しまれています。

茨戸川(ばらとがわ)

札幌中心部から車でわずか30分ほどという抜群のアクセスを誇る茨戸川は、無料でワカサギ釣りができる場所として道内でも屈指の人気スポットです。特に「ガトーキングダムサッポロ」の裏手にあたるエリアは、シーズン中の週末になると色とりどりのテントが並び、大変な賑わいを見せます。

ここは非管理釣り場のため、テントや釣り具、餌などは全て自分で用意する必要がありますが、その自由度の高さと費用の安さから、ベテランからファミリーまで幅広い層に愛されています。一部エリアには釣り客用の駐車場も設けられており、手軽に挑戦できるのが最大のメリットと言えるでしょう。

しのつ湖

札幌の隣、新篠津村にある「しのつ湖」は、有料ではありますが、そのサービスの充実度から非常に人気の高い管理釣り場です。「道の駅しんしのつ」に隣接しており、天然温泉「たっぷの湯」とワカサギ釣りがセットになったプランが大きな魅力

料金には、風をしのげる釣り小屋の利用料や、竿、仕掛け、エサ、椅子といった必要装備一式が含まれていることが多く、文字通り手ぶらで訪れても本格的なワカサギ釣りを楽しむことが可能です。

さらに、施設内のレストランに釣ったワカサギを持ち込むと、天ぷらに調理してくれる嬉しいサービス(別途レストランでの注文が必要)もあり、初心者や小さなお子様連れのファミリーには至れり尽くせりの環境が整っています。

「とにかくコストを抑えて、自分の道具で自由に楽しみたい」という方は茨戸川、「温泉や食事も含めて、一日中快適に楽々楽しみたい」という方はしのつ湖、というように、自分のスタイルや目的に合わせて場所を選べるのが札幌近郊の素晴らしい点ですね。

旭川近郊のおすすめ釣り場ガイド

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北海道第2の都市、旭川を中心とした道北エリアにも、ワカサギ釣りの魅力的なスポットが数多く存在します。

大雪山連峰を望む雄大な自然に囲まれた場所で、都市近郊とは一味違う、静かで本格的な釣りを楽しみたい方におすすめのエリアです。

朱鞠内湖(しゅまりないこ)

そばの産地として名高い幌加内町に位置する朱鞠内湖は、ここで釣れるワカサギが「味が格別に良い」と評判で、東京の高級レストランにも卸されるほどの一級品です。貯水量日本一を誇る広大な人造湖であり、その神秘的なロケーションは釣り人を魅了してやみません。

遊漁料は必要ですが、レンタル品も充実しているため、初心者からベテランまで誰もが満足できるフィールドです。

日本最寒記録(-41.2℃)を記録したこともある極寒の地としても知られ、幌加内町の観光情報にもあるように、条件が揃えば太陽が柱状に見えるサンピラーや、空気中の水分が凍って輝くダイヤモンドダストといった、息をのむほど美しい自然現象に出会える可能性も秘めています。

桜岡湖

「絵本の里」として知られる剣淵町にある桜岡湖は、温泉リゾート施設「レークサイド桜岡」に隣接しているのが最大の特徴です。氷上で冷え切った体を、釣りの後すぐに源泉かけ流しの温泉で芯から温められるという、まさに至福の体験ができます。

こちらも有料の管理釣り場で、施設が整っていることから家族連れにも大変人気があります。ただし、ワカサギの孵化状況や湖の結氷状態によって開催期間が大きく変動するため、訪れる前には必ず「レークサイド桜岡」の公式サイトで最新情報を確認することが必須です。

道北エリアの釣り場の特徴

道北エリアの釣り場は、札幌近郊のスポットに比べて、より手付かずの雄大な自然環境が色濃く残っているのが特徴です。アクセスには車が必須となる場所がほとんどですが、その分、喧騒から離れた静かな環境でじっくりと釣りに集中することができます。

ワカサギ以外の魚種も豊富な湖が多く、釣りの奥深さを存分に体験できるでしょう。

北海道のワカサギ釣りは無料以外も魅力的

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  • 初心者におすすめの管理ワカサギ釣り場
  • 手ぶらで参加できるワカサギ釣りツアー
  • 南富良野かなやま湖の魅力とは
  • 1番釣れる餌は何を使えばいい?
  • 釣れる人と釣れない人の違いは何?

初心者におすすめの管理釣り場

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無料の釣り場は、その響きだけで非常に魅力的ですが、道具の準備から場所の選定、そして何より安全管理まで、全てを自分で行う必要があり、初心者にとっては少々ハードルが高いのも事実です。

そこで、「ワカサギ釣りに初めて挑戦する」という方や、「小さなお子様を連れて安全に楽しみたい」というファミリーには、各種サービスが充実した管理釣り場を強くおすすめします。

管理釣り場を選ぶ最大のメリットは、専門のスタッフによって管理された「安全性」と、初心者でも不便なく楽しめる「快適性」、そして準備不要の「手軽さ」にあります。

常駐している管理人が毎朝氷の厚さを計測・公表しているため、利用者は氷が割れる心配をすることなく、釣りに集中することができます。また、多くの施設では初心者や家族連れに嬉しい、以下のような充実したサービスが提供されています。

  • 充実したレンタル品
    竿やリール、仕掛け、エサはもちろん、椅子や穴あけ用のドリルまで、ワカサギ釣りに必要な道具一式をその場で借りることができます。
  • 快適な釣り小屋やテント
    氷上の冷たい風や降雪を完全にシャットアウトできる、暖房付きの釣り小屋やテントが用意されており、厳しい寒さが苦手な方でも快適に過ごせます。
  • 親切なレクチャー
    常駐しているスタッフが、エサの付け方から竿の操作方法、釣果を伸ばすコツまで、初心者にも分かりやすく親切に教えてくれます。
  • 清潔な付帯施設
    暖房の効いた休憩所や、清潔なトイレが完備されているため、女性やお子様連れでも一日中安心して利用できます。
  • その場で味わえる調理サービス
    釣ったばかりの新鮮なワカサギを、その場で天ぷらなどに調理してくれるサービス(有料の場合が多い)は、管理釣り場ならではの最高の楽しみです。

道内各地の代表的な管理釣り場

網走湖(網走市)
道具一式と遊漁料がセットになったリーズナブルなプランが人気で、手ぶらでの釣行に最適。オホーツク海と繋がっているため、10cmを超える大型のワカサギが釣れることで全国的に有名です。

阿寒湖(釧路市)
温泉街の目の前という抜群のロケーション。氷上ではスノーモービルなどのアクティビティも楽しめます。通常の天然ワカサギ釣りの他に、必ず釣れる「ワカサギ釣り堀」も併設されており、小さなお子様でも飽きずに楽しめます。

大沼国定公園(七飯町)
氷上釣りのほか、全国的にも珍しく、結氷前の12月から桟橋でのワカサギ釣りが解禁されます。なかなか釣れない場合には、スタッフが大型のそりで釣果の期待できるポイントまで案内してくれる嬉しいサービスも人気です。

手ぶらで参加できるワカサギ釣りツアー

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「冬道の運転は不安」「釣り場までの移動手段がない」「道具の準備から後片付けまで、面倒なことは全て専門家にお任せしたい」という方には、手ぶらで気軽に参加できる体験ツアーが最も賢い選択肢です。

特に、札幌や富良野、函館といった主要な観光地を拠点として、近隣の釣り場までの送迎が付いた便利なツアーが数多く催行されています。

体験ツアーに参加する最大のメリットは、その圧倒的な手軽さと安心感にあります。経験豊富な専門のガイドが同行し、その日の気象や湖の状況を判断して最適な釣り場を選定してくれます。

釣り場に到着すれば、テントの設営から氷の穴あけ、エサの付け方、釣果を伸ばすための竿の動かし方(誘い)まで、懇切丁寧にサポートしてくれます。必要な道具は全てツアー料金に含まれているため、参加者は暖かい服装さえ準備していけば、他には何も必要ありません。

ツアーによっては、釣りの後に近くの温泉に立ち寄ったり、地元の美味しいランチを楽しんだりするプランが組まれていることも多く、ワカサギ釣りだけでなく、冬の北海道観光そのものを効率良く満喫できるのが魅力です。

ツアーを探す際は、北海道観光振興機構の公式サイトのような信頼できる情報源から、公認のツアー会社を探すのも良い方法です。以下にツアーの一般的な特徴をまとめました。

ツアーの主な特徴メリットデメリット
ホテルなどへの送迎付き慣れない雪道の運転が不要で、レンタカーがなくてもアクセス困難な釣り場へ行ける集合時間や解散時間が厳密に決まっているため、自由な時間行動はしにくい
専門ガイドの同行釣れるポイントやテクニックを直接教えてもらえるため、初心者でも釣果が格段に期待できる自分のペースで静かに釣りをしたい方には、少し賑やかに感じられる場合がある
全て込みのパッケージ料金遊漁料やレンタル料、交通費など、追加料金の心配がなく、全体の予算が立てやすい自分で道具を揃えて無料スポットへ行く場合に比べると、費用は割高になる

南富良野かなやま湖の魅力とは

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前述の通り、南富良野町に広がる「かなやま湖」は、無料でワカサギ釣りが楽しめる貴重なスポットですが、その真の魅力は単に無料であるという点だけではありません。

北海道を代表する観光地である富良野や、人気リゾートのトマムからもアクセスしやすく、多くの釣り人を惹きつけてやまない、唯一無二の特徴をいくつも持っています。

まず特筆すべきは、その息をのむほど雄大なロケーションです。金山ダムによって生まれたこの人造湖は、深い山々にぐるりと囲まれており、冬には辺り一面が純白の雪と氷の世界に変わります。

都会の喧騒とは無縁の、静寂に包まれた大自然の中で黙々と釣り糸を垂らす時間は、何物にも代えがたい非日常の体験となるでしょう。

また、かなやま湖はワカサギの魚影が非常に濃いことでも知られています。そして、この湖を特別な場所にしているもう一つの理由が、「幻の魚」とも呼ばれる日本最大の淡水魚、イトウが生息していることです。

ワカサギを釣っていると、そのワカサギに大型のイトウやアメマスが食いついてくることが稀にあり、釣り好きにとってはたまらないスリルと興奮を味わうことができます。

かなやま湖で釣りをする上での重要な注意点

かなやま湖は素晴らしいフィールドですが、完全に非管理の釣り場であることを決して忘れてはいけません。安全の確認はすべて自己責任です。特に、ダム湖は水位の変動があり、氷の状態が不安定になりやすい場所もあります。

岸に近い場所や、沢からの水の流れ込みがある場所は氷が薄いことが多いため、絶対に避けてください。また、山間部のため携帯電話の電波が届きにくいエリアも存在します。

万が一の事態に備え、複数人での行動を徹底し、行き先を家族や友人に伝えておくなどの対策を講じましょう。安全に楽しむ自信がない場合は、富良野市街地から出発する送迎付きのツアーを利用するのが賢明です。

1番釣れる餌は何を使えばいい?

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ワカサギ釣りの釣果を大きく左右する、最も重要な要素の一つが「餌」の選択と使い方です。ワカサギは体は小さいですが非常に目が良く、餌の色や形、動き、そして匂いを敏感に感じ取っています。

常に新鮮で魅力的な餌を針に付けることが、釣果を伸ばすための絶対的な近道です。

現在、ワカサギ釣りの餌として主流となっているのは、「サシ」と「赤虫」という2種類の生き餌です。

サシ(主に紅サシ)

キンバエの幼虫で、一般的には食紅で赤く着色された「紅サシ」が使われます。赤虫に比べてサイズが少し大きく、体も硬いため、針に付けやすく餌持ちが良い(針から外れにくい)のが最大の特徴です。

そのため、初心者でも非常に扱いやすい餌と言えます。針には、胴体の硬い部分に少しだけ刺す「チョン掛け」にすると、水中でクネクネとよく動き、ワカサギに強くアピールできます。また、ハサミで半分にカットして、体液の匂いを拡散させて魚を寄せるテクニックも非常に効果的です。

赤虫(アカムシ)

蚊の仲間であるユスリカの幼虫で、その名の通り鮮やかな赤色をしています。非常に小さく、体も極めて柔らかいのが特徴です。ワカサギの食いは抜群に良いとされ、特に食い気が渋い状況や、小型のワカサギが多い釣り場では絶大な効果を発揮します。

しかし、小さく柔らかいために針に付けるのが難しく、すぐに体液が出てしまい餌持ちが悪いというデメリットも併せ持っています。上級者向けの餌とも言えるでしょう。

釣果に差がつく!餌の付け方と管理のコツ

どちらの餌を使う場合でも、「こまめに新しい餌に交換すること」が最も重要です。一度魚が釣れた餌や、水中で長時間経過して白っぽくふやけてしまった餌は、匂いも動きも悪くなり、ワカサギの食いは格段に落ちます。

「アタリが遠のいたな」と感じたら、まずは餌を新鮮なものに交換してみてください。また、1本の針には1匹だけを、なるべく小さく見えるように付けるのが基本です。欲張って大きく付けると、ワカサギが餌の端だけを咥えてしまい、うまく針掛かりしない原因になります。

釣れる人と釣れない人の違いは何?

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隣同士で釣りをしていて、使っている仕掛けも餌もほとんど同じなのに、片方は次々と釣り上げ、もう片方は全く釣れない。ワカサギ釣りでは、そんな光景が日常的に見られます。

その釣果の差を生み出しているのは、才能ではなく、いくつかの基本的なテクニックを実践しているかどうかの違いです。少しの工夫と考え方で釣果は大きく変わりますので、ぜひ以下のポイントを意識してみてください。

1. 誘い(さそい) - 餌を生きているように見せる

釣果を分ける最も大きな違いは、この「誘い」の有無と巧さです。仕掛けをただ氷の穴に垂らして待っているだけでは、よほど活性が高い時でない限りワカサギは食いついてくれません。竿先を細かくリズミカルに揺らしたり、ゆっくりと仕掛けを上下させたりして、餌が水中で活発に動いているように見せかける動作が不可欠です。

基本の誘いは、「仕掛けを底まで落とす → 糸のたるみを取る → 竿先を5〜10回ほどチョンチョンと小刻みに揺らす → ピタッと5秒ほど動きを止めてアタリを待つ」という一連の動作の繰り返しです。ワカサギは、動いていたものが急に止まった瞬間に食いつく習性があるため、この「止め」の時間(食わせの間)を意識することが非常に重要です。

2. タナ(魚のいる層)の把握 - ワカサギのいる場所を探す

ワカサギは常に湖の底にいるわけではなく、群れで回遊しながら、その日の水温や光量によって快適な水深(タナ)に集まっています。魚群探知機があればワカサギの群れがいる水深は一目瞭然ですが、なくてもタナを見つけ出すことは可能です。

まずは仕掛けを底まで沈め、そこで誘いをかけてアタリがなければ、リールを1〜2回転巻いて少し上の層を探ります。これをアタリが出るまで繰り返すことで、その日のヒットゾーンを見つけ出すことができます。一度釣れ始めたら、その水深を集中して狙うのが効率的です。

3. アワセ(フッキング)- 小さなアタリを掛ける

ワカサギのアタリは、「ブルブルッ」という明確なものから、竿先が「フッ」とわずかにお辞儀するだけの、非常に繊細なものまで様々です。この小さな変化を見逃さず、瞬時に竿先を軽く持ち上げて針をワカサギの口に掛ける動作が「アワセ」です。

アタリがあった時に大きく竿をあおってしまうと、ワカサギの柔らかい口が切れてバレてしまいます。手首のスナップを効かせて、軽く「クイッ」と合わせるのがコツです。

もし隣でたくさん釣っている人がいたら、その人の竿先の動きをじっくり観察してみるのが一番の上達への近道ですよ。

どんなリズムで誘いをかけて、どんなアタリで合わせているのか。真似できるポイントがきっとたくさん見つかるはずです。

北海道のワカサギ釣りを無料で満喫しよう

記事のポイントをまとめます。

  • 北海道のワカサギ釣りシーズンは、湖が結氷する1月上旬から3月中旬が目安
  • 無料で釣りを楽しめるのは、主に一部のダム湖や公園、公共の河川
  • 無料スポットは管理人がいないため、氷の厚さ確認などの安全管理は全て自己責任
  • 代表的な無料スポットは苫小牧市の「錦大沼公園」や南富良野町の「かなやま湖」
  • シーズン終盤の3月は比較的暖かいが、氷が緩み始めるため安全性に最大限の注意が必要
  • 初心者や家族連れには、安全で快適なサービスが充実した「管理釣り場」が断然おすすめ
  • 管理釣り場では、釣り具一式のレンタルや暖房付きのテント、釣り方の指導などが受けられる
  • 札幌近郊では、無料の「茨戸川」と、温泉もあり施設が充実した「しのつ湖」が人気
  • 旭川近郊では、味が良いと評判の「朱鞠内湖」や温泉付きの「桜岡湖」が有名
  • 車の運転が不安な方や準備を全て任せたい方は、送迎付きの「体験ツアー」が便利
  • 釣果を左右する餌の定番は、扱いやすい「サシ」と食いが良い「赤虫」の2種類
  • 釣れる人と釣れない人の最大の違いは、竿を動かして餌をアピールする「誘い」のテクニック
  • ワカサギのいる水深(タナ)を意識し、アタリがなければこまめに探る層を変えることが重要
  • 竿先の微かな変化を捉え、的確に合わせる(フッキングする)技術も釣果に直結する
  • どのような場所で楽しむにせよ、防寒対策を万全にし、ゴミは必ず持ち帰るマナーを守ることが大切
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yoyo

運営者Yoyoです。道南ゆかり、家族と愛犬と北海道の四季を楽しみながら、はじめてでも迷わない旅づくりをお手伝いしています。移動時間の目安、服装・持ち物、子連れの工夫など“現実的でムリのない”コツをやさしく解説。天気・運行・イベントは公式情報への導線で最終確認。地元目線の寄り道スポットや混雑を避ける時間帯も少しずつ更新中。旅の不安が「楽しみ」に変わるよう、ていねいに情報を整えています。

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