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北海道の絶景ランキング!春夏秋冬のおすすめ穴場スポットを厳選

北海道の絶景ランキング!春夏秋冬のおすすめ穴場スポットを厳選
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北海道の絶景を巡る旅を計画する際、多くの人が移動手段に頭を悩ませます。

広大な大地が広がる北海道では、移動ばかりで疲れてしまうという声も少なくありません。

特に、北海道を車なしで巡るのはきついと感じる方も多く、効率的な移動手段のおすすめは何か、安い方法はあるのかといった疑問が浮かびます。

また、電車の移動時間はどのくらいか、2泊3日や3泊4日の電車旅、あるいは日帰りでの観光は可能なのか、具体的な車なしモデルコースを探している方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、そうした悩みを解決するため、北海道のモデルコースを電車移動も考慮しつつ、四季折々の美しい絶景スポットを余すところなくご紹介します。

あなたの旅が、忘れられない素晴らしい体験になるよう、全力でサポートします。

記事のポイント

  • 季節ごとのおすすめ絶景スポット
  • ドライブや公共交通機関でのアクセス方法
  • 旅行計画に役立つエリア別の見どころ
  • まだ知られていない穴場スポットの情報 
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必見の北海道絶景スポットをランキングで紹介

北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】・イメージ
  • 人気の絶景をランキング形式でチェック
  • 北海道の雄大な自然の魅力に迫る
  • 爽快な絶景ドライブコースを巡る
  • 積丹ブルーなど美しい海が見える場所
  • とっておきの穴場スポット

人気の絶景をランキング形式でチェック

北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】・イメージ

どこまでも広がる大地に、数えきれないほどの魅力的なスポットが点在する北海道。

限られた時間の中で最高の体験をするためには、まず「絶対に外せない場所」を知ることが重要です。

ここでは、数多くの旅行者を魅了し続け、各種メディアでも常に高い人気を誇る定番の絶景スポットを、ランキング形式でご紹介します。

旅の計画を立てる際の、最初の羅針盤としてご活用ください。

特に人気の高い絶景スポット

このランキングは、特定の季節に偏らず、一年を通して多くの観光客が訪れる普遍的な人気と知名度を基準に選定しました。

初めて北海道を訪れる方はもちろん、再訪の方も、改めてその魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

これらのスポットを巡ることで、北海道が持つ自然の雄大さから、歴史が育んだ街並みの美しさまで、その多様な魅力に触れることができるはずです。

順位スポット名エリア特徴ベストシーズン
1位函館山函館・函館近郊「100万ドルの夜景」と称され、ナポリ、香港と並び世界三大夜景にも数えられる場所。市街地の灯りと漆黒の海が織りなす独特なくびれのある地形は、まさに宝石箱のようです。通年(空気が澄む秋~冬は特におすすめ)
2位白金青い池富良野・美瑛近郊立ち枯れたカラマツと、アルミニウムを含んだ水質が生み出す神秘的なコバルトブルーのコントラストが幻想的。季節や天候によって青の色合いが微妙に変化します。初夏~夏(冬のライトアップも人気)
3位ファーム富田富良野・美瑛近郊夏には約5ヘクタールのラベンダー畑が広がり、紫色の絨毯のような景色と心地よい香りに包まれます。ラベンダー以外にも多彩な花畑があります。7月中旬~下旬
4位知床五湖知床・網走・紋別世界自然遺産の原生林に囲まれた5つの湖。湖面に映り込む知床連山の姿は圧巻で、手つかずの自然の雄大さを感じさせます。ヒグマの生息地でもあります。初夏~秋
5位小樽運河小樽・ニセコ近郊ノスタルジックな石造倉庫群と、夕暮れ時に灯る63基のガス灯がロマンチックな雰囲気を醸し出します。冬の「雪あかりの路」は特に幻想的です。通年(特に夕暮れ~夜、冬)
旅の計画のヒント

ランキング上位のスポットは、観光シーズンになると国内外から多くの観光客が訪れ、大変混雑します。

特に夏の富良野・美瑛エリアでは、白金青い池やファーム富田の駐車場に入るまでに数時間の待ち時間が発生することも珍しくありません。

貴重な旅行時間を有効に使うためにも、時間に余裕を持った計画を立てるか、比較的空いている平日の早朝などを狙うのが賢明です。

公共交通機関を利用したツアーに参加するのも一つの手です。

北海道の雄大な自然の魅力に迫る

北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】・イメージ

北海道の絶景を語る上で、その根幹にあるのは雄大な自然の存在です。

日本の総面積の約22%を占める広大な大地には、本州では決して見ることのできないスケール感の景観と、厳しい環境の中で育まれた多様な生態系が息づいています。

ここでは、ただ美しいだけではない、地球の営みそのものを感じさせる北海道の自然が持つ、本質的な魅力に深く迫ります。

原始の自然が息づく6つの国立公園

北海道には、知床、大雪山、釧路湿原、阿寒摩周、利尻礼文サロベツ、支笏洞爺という6つの国立公園が点在し、その合計面積は北海道全体の約10%にも及びます。

環境省のウェブサイトによると、これらの公園内では、人の手がほとんど加えられていない原生的な自然環境が厳重に保護されており、日本に残された貴重な原風景が広がっています。

北海道に広がる6つの国立公園
公園名主な特徴見どころ
利尻礼文サロベツ国立公園日本最北の国立公園。高山植物と湿原が広がる。花の浮島・礼文島、利尻富士、サロベツ湿原
大雪山国立公園日本最大の国立公園。「神々の遊ぶ庭」と称される。旭岳、層雲峡、高山植物のお花畑、日本一早い紅葉
阿寒摩周国立公園火山と森と湖が織りなす神秘的な景観。摩周湖、屈斜路湖、阿寒湖とマリモ、硫黄山
知床国立公園世界自然遺産。海と陸の生態系が密接に繋がる。知床五湖、カムイワッカ湯の滝、流氷、ヒグマなどの野生動物
釧路湿原国立公園日本最大の湿原。タンチョウの生息地。果てしなく広がる湿原の展望、釧路川のカヌー
支笏洞爺国立公園火山活動が生んだカルデラ湖と温泉。支笏湖、洞爺湖、有珠山、昭和新山、登別地獄谷

例えば、世界自然遺産に登録されている知床の価値は、単に手つかずの自然が残っているだけではありません。

冬に到来する流氷が育む豊かな海の生態系と、それを糧とするヒグマやオオワシといった陸の生態系が密接に結びついている点が高く評価されています。

ここは、食物連鎖の頂点に立つヒグマが、海岸線でサケを捕食し、森で植物を食べるという、本来の姿で暮らすことができる世界でも稀有な場所なのです。

また、北海道の屋根と呼ばれる大雪山国立公園は、アイヌ語で「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と敬われてきました。

夏には、緯度が高い北海道ならではの環境で、チングルマやコマクサといった多種多様な高山植物が一斉に咲き乱れるお花畑が広がり、まさに天上の楽園のようです。

そして秋には、日本で最も早く、そして最も鮮やかな紅葉が見られる場所として、多くの登山者を魅了します。

火山活動が生んだ神秘のカルデラ湖

北海道は、現在も活動を続ける火山が点在する、地球のエネルギーを感じられる地域です。

その火山活動の恩恵として、数多くの美しいカルデラ湖や、全国的に有名な温泉地が形成されました。

摩周湖、洞爺湖、支笏湖、阿寒湖などがその代表例であり、それぞれが異なる魅力と独特の景観を生み出しています。

中でも「神の湖」と畏れられる摩周湖の存在感は格別です。

不純物をほとんど含まないその水質は、1931年に41.6mという驚異的な透明度を記録したほどで、(参照:摩周湖観光協会)光の選択的な吸収によって生まれる「摩周ブルー」は、吸い込まれそうなほどに深く、蒼い色合いで見る者を圧倒します。

流入・流出する川が一切ないにもかかわらず水位が常に一定という謎も、その神秘性を高めています。

「霧の摩主湖」と歌われるほど霧が発生しやすいことでも知られ、晴天の青い湖面とは対照的な、全てを白く包み込む幻想的な姿もまた、多くの人々を惹きつけてやみません。

一方で、札幌近郊に位置する支笏湖は、その水質の良さで知られています。

環境省が実施する公共用水域水質測定において、過去に何度も日本一に輝いており、その透明度の高さから生まれる青色は「支笏湖ブルー」と称されています。

水深が深いため冬でも完全に凍結することがなく、年間を通してカヌーやダイビングなどのアクティビティが楽しめます。

野生動物との正しい付き合い方

北海道の自然を旅する上で、野生動物との出会いは大きな魅力ですが、正しい知識を持つことが非常に重要です。

「かわいいから」とキタキツネやエゾシカに餌を与える行為は、動物たちの生態系を破壊し、疥癬(かいせん)症などの病気を蔓延させる原因となります。

絶対に餌を与えないでください。また、ヒグマの生息地であることを常に忘れず、食べ物の管理を徹底し、単独での早朝・夕方の行動は避けるなど、賢明な行動を心がけましょう。

北海道の自然は、ただ美しいだけでなく、地球のダイナミックな活動や、厳しい環境で繰り広げられる生命の循環を、五感で感じさせてくれる「生きた博物館」です。

訪れる際は、自然への敬意を払い、決められたルールを守りながら、その偉大さを心ゆくまで体感してください。

爽快な絶景ドライブコースを巡る

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どこまでも広がる大地を持つ北海道の魅力を最大限に味わうなら、絶景ドライブは欠かせません。

地平線の彼方まで続くように見える一本道や、息をのむような大パノラマが広がる峠道など、車だからこそ出会える、自由で開放的な感動が待っています。

ここでは、数あるルートの中でも特に心に残る、ドライバーなら一度は走ってみたいドライブコースを厳選してご紹介します。

天に続く道

世界自然遺産・知床への玄関口、斜里町にある全長約28.1kmにも及ぶ直線道路は、北海道のスケールを象徴する景色として絶大な人気を誇ります。

緩やかな丘陵地帯を貫く国道334号・244号は、高低差によって道の先がまるで空へ向かって続いているように見えることから「天に続く道」と名付けられました。

道の頂上付近に設けられた展望台からの眺めは、まさに圧巻の一言。

視界を遮るものが何もない開放感は、日々の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。

特に9月下旬から10月上旬にかけては、道の真正面に夕日が沈むという奇跡的な光景に出会える可能性があります。

天に続く道 基本情報
項目詳細
所在地北海道斜里郡斜里町峰浜
全長約28.1km
アクセスJR知床斜里駅から車で約15分、女満別空港から約1時間30分
ベストシーズン夏(緑が美しい)、秋(夕日が正面に沈む時期)

ジェットコースターの路

ラベンダー畑で有名な富良野と、パッチワークの丘が広がる美瑛の間に位置する上富良野町には、「かみふらの八景」にも選ばれている名物道路があります。

その名の通り、激しいアップダウンが約2.5kmにわたって続く直線道路で、アクセルを踏み込むと、まるでジェットコースターに乗っているかのような浮遊感を味わえます。

丘陵地帯を駆け抜けるこの道は、坂の頂上に達するたびに、目の前に雄大な十勝岳連峰とパッチワークのような田園風景が広がり、その爽快感は格別です。

美しい景色ですが、急な坂道が続く農道でもあるため、スピードの出しすぎには注意し、安全運転を心がけてください。

オロロンライン

小樽から最北端の稚内まで、日本海の海岸線をなぞるように走る国道231号・232号線、通称「オロロンライン」。

特に天塩町から稚内市へと至る区間は、北海道らしい雄大な景色が連続するハイライトです。

左手には広大な日本海、そして天気が良ければ水平線の向こうに秀峰・利尻富士の美しいシルエットを望むことができます。

右手にはサロベツ原野が広がり、整然と並ぶオトンルイ風力発電所の巨大な風車群は、非日常的な光景を作り出しています。

海と原野に挟まれた道を、潮風を感じながら走る体験は、何物にも代えがたいものがあります。

北海道ドライブの注意点とマナー

絶景に心を奪われがちですが、安全で楽しいドライブのためにはいくつか注意点があります。

  • 野生動物との遭遇:
    北海道ではエゾシカやキタキツネが頻繁に道路へ飛び出してきます。特にエゾシカは大型で、衝突すると重大な事故につながります。国土交通省北海道開発局のデータによると、エゾシカとの交通事故は年間2,000件以上発生しています。特に夜間や早朝は活動が活発になるため、スピードを控えめにし、常に周囲への注意を怠らないようにしましょう。
  • 農作業車への配慮:
    多くの絶景ロードは、農家の方々が日常的に利用する大切な生活道路・農道です。トラクターなどの農作業車がゆっくりと通行することもありますので、決して煽ったりせず、安全な場所で待機しましょう。
  • 駐停車マナー:
    道路上での駐停車は交通の妨げとなり大変危険です。写真撮影などの際は、必ず指定の駐車スペースや待避所を利用してください。
  • 給油は計画的に:
    北海道は都市間の距離が長く、ガソリンスタンドが少ない区間も珍しくありません。燃料計の残量には常に気を配り、早め早めの給油を心がけましょう。

これらのルート以外にも、大雪山の広大な樹海を見下ろす三国峠や、美瑛の美しい丘陵地帯を心ゆくまで巡るパッチワークの路など、北海道にはドライバーの心を掴んで離さない魅力的なルートが満載です。

レンタカーを借りて、地図に載っていない自分だけの絶景を探す旅もまた一興です。

積丹ブルーなど美しい海が見える場所

北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】・イメージ

四方を太平洋、日本海、オホーツク海という三つの異なる海に囲まれた北海道は、海岸線にも素晴らしい絶景が数多く広がっています。

中でも、積丹(しゃこたん)半島周辺で見られる海の圧倒的な青さは「積丹ブルー」と称され、その類まれなる美しさは訪れるすべての人々を魅了してやみません。

ここでは、北海道が誇る珠玉の海の景色をご紹介します。

神威岬(かむいみさき)

積丹半島の先端から日本海へと鋭く突き出た神威岬は、積丹ブルーを最も象徴する絶景スポットです。

駐車場から岬の先端までは「チャレンカの道」と呼ばれる約770mの遊歩道が整備されており、尾根伝いの道からは、左右に広がる息をのむほど青く、そしてどこまでも透き通った海を眺めながらの散策が楽しめます。

ここはかつて女人禁制とされた場所で、源義経を追ってきた首長の娘チャレンカの悲恋伝説が残る神聖な場所でもあります。

風が強い日が多いですが、先端から見る300度の水平線は、地球の丸さを実感させてくれるほどの感動的なパノロラマです。

地球岬(ちきゅうみさき)

室蘭市にある絵鞆(えとも)半島の最南端に位置する地球岬も、北海道を代表する海の絶景スポットとして外せません。

高さ100メートル前後の断崖絶壁が連なり、広大な太平洋を一望できます。

展望台から見える水平線は、その名の通り緩やかにカーブしており、雄大な景色の中で地球の丸さを感じることができます。

元日には初日の出を拝むために多くの人が訪れる道内屈指の名所としても知られています。

春から秋にかけては、イルカやクジラの群れが回遊する姿が見られることもあります。

島武意海岸(しまむいかいがん)

「日本の渚百選」にも選ばれた、積丹町にある美しい海岸です。この海岸の魅力は、そのアプローチにあります。

駐車場から海岸へは、明治時代にニシン漁のために手掘りされたという、狭く暗いトンネルを抜けていきます。

そのトンネルを抜けた瞬間に、目の前に広がるのは、まるで宝石のようなエメラルドグリーンとコバルトブルーが混ざり合った海の色。

暗闇からの劇的な展開に、思わず声が漏れるほどの感動を覚えるでしょう。

断崖の上にある展望台からの眺めも絶景ですが、急な階段を下りて波打ち際まで行くこともでき、間近でその水の透明度を実感できます。

積丹半島を訪れる際の注意点

神威岬の先端へと続く遊歩道のゲートは、安全確保のため、強風や大雨、積雪などの悪天候時には予告なく閉鎖されることがあります。

また、遊歩道はアップダウンがあり、風も強いため、歩きやすいスニーカーと、風で飛ばされない帽子が必須です。

夏の最盛期は駐車場が大変混雑し、待ち時間が発生することもあります。

訪れる前には、積丹観光協会のウェブサイトなどで最新の開門状況や情報を確認することをおすすめします。

これらの岬や海岸以外にも、夕日の名所として知られる黄金岬など、積丹半島には美しい海岸線が続きます。

夏の晴れた日には、その唯一無二の青さを堪能するために、多くの観光客や写真愛好家で賑わいます。

とっておきの穴場スポット

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ガイドブックの常連である有名な観光地を巡るのも素晴らしい旅ですが、北海道の真の魅力は、まだあまり知られていない場所にこそ隠されているのかもしれません。

ここでは、人混みを避けて静かに自然と向き合いたい方や、一歩踏み込んだ旅をしたい方におすすめの、とっておきの穴場スポットをご紹介します。

これらの場所は、訪れるまでの道のりも含めて、忘れられない冒険となるでしょう。

神の子池

道東、清里町の森の奥深くにひっそりと佇むこの小さな池は、まさに「神秘」という言葉がふさわしい場所です。

摩周湖(アイヌ語で「カムイトー=神の湖」)の伏流水からできているという言い伝えから「神の子池」と名付けられました。

その水は驚くほど透明で、晴れた日には吸い込まれそうなほどのコバルトブルーに輝き、見る者の心を奪います。

特筆すべきは、年間を通じて水温が約8℃と低いため、池の底に沈んだ倒木が腐ることなく、まるで化石のように白く横たわっている光景です。

澄み切った青い水の中で時が止まったかのような光景は、非常に幻想的です。

池の周りには遊歩道が整備されており、様々な角度からその美しさを堪能できます。

神の子池 基本情報
項目詳細
所在地北海道斜里郡清里町清泉
アクセスJR緑駅から車で約20分。途中から砂利道の林道となるため、運転には注意が必要です。
見頃新緑が水面に映える初夏や、紅葉とのコントラストが美しい秋が特におすすめです。
注意点冬季(11月頃〜4月頃)は林道が閉鎖され、アクセスできません。

オンネトー

阿寒摩周国立公園の西端に位置するこの湖は、アイヌ語で「年老いた沼」または「大きな沼」を意味します。

訪れる季節やその日の天候、さらには見る角度によって湖水の色がエメラルドグリーン、ダークブルー、ターコイズブルーと様々に変化することから「五色沼」との別名を持つ秘湖です。

この色の変化は、湖水に溶け込んだ鉱物成分や、太陽光の当たり具合によるものと言われています。

特に、背景に活火山である雌阿寒岳と美しい円錐形の阿寒富士という二つの山を望む風景は、まるで一枚の絵画のような完璧な構図を見せてくれます。

風のない早朝には、湖面が鏡のように山々を映し出し、言葉を失うほどの絶景が広がります。

新緑の季節もさることながら、山々が燃えるように色づく紅葉の時期には、湖面に映る色彩豊かな木々が訪れる人々を魅了します。

野付半島・トドワラ

北海道の東端、知床半島と根室半島の中間に位置する野付半島は、全長約26kmにも及ぶ日本最大の砂嘴(さし)です。

この半島の先端近くにある「トドワラ」は、非常にユニークで終末的な美しさを持つ場所として知られています。

かつてここにあったトドマツの原生林が、地盤沈下や海水に浸食されることによって立ち枯れ、白い枯木群が荒涼とした風景を作り出しています。

「この世の果て」とも形容されるその光景は、他のどの絶景スポットとも異なる、静かで物悲しい、しかし強烈な印象を残します。

風化が進み、年々その姿を変えているため、今しか見ることのできない貴重な景色と言えるでしょう。

近くにはミズナラの枯木群である「ナラワラ」もあり、合わせて訪れたいスポットです。

穴場スポットを訪れる際の心構え

これらの穴場スポットは、その多くが公共交通機関でのアクセスが非常に難しい場所にあります。

訪れる際は、時間に融通の利くレンタカーの利用が現実的でしょう。また、いずれの場所もヒグマの生息地であることを決して忘れてはいけません。

特に神の子池やオンネトーの周辺を散策する際は、単独行動を避け、熊鈴を携帯したり、定期的に手を叩いて音を出したりするなど、北海道が推奨するヒグマとの遭遇を避けるための対策を必ず実践してください。

有名な観光地のにぎわいも旅の楽しみですが、少し足を延ばしてこうした静かな場所を訪れることで、北海道の自然の奥深さに、より一層触れることができるはずです。

訪れるまでの道のりも含めて、あなただけの特別な物語を探しに出かけてみませんか。

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季節で巡る北海道絶景の旅プラン

北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】・イメージ
  • 雪解け後の春に訪れたい名所
  • GWにおすすめな5月の景色
  • ラベンダーが咲き誇る夏の景色
  • 紅葉が美しい9月のおすすめスポット
  • 銀世界が広がる冬ならではの体験
  • まとめ:忘れられない北海道 絶景の旅へ

雪解け後の春に訪れたい名所

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半年近く続く長く厳しい冬が終わり、雪解けとともにようやく訪れる北海道の春。

本州に比べるとその到来は遅いですが、その分、大地が芽吹き、花々が一斉に咲き始める光景は、生命の力強さに満ち溢れた感動的な季節です。

ここでは、春だからこそ一層輝きを増す、待ちわびた季節の到来を祝うかのような絶景スポットをご紹介します。

五稜郭公園の桜

幕末の歴史の最終章、箱館戦争の舞台として知られる函館の星形の城郭、五稜郭公園は、道内でも屈指の桜の名所として全国的に有名です。

例年4月下旬から5月上旬にかけて、約1,500本ものソメイヨシノが一斉に咲き誇り、星形の堀を縁取るように美しいピンク色の帯を作り出します。

隣接する高さ107mの五稜郭タワーから見下ろす景色は、まさに圧巻の一言。

眼下に広がる桜の絨毯の上に、巨大なピンク色の星形がくっきりと浮かび上がる姿は、この時期、この場所でしか見ることのできない特別な絶景です。

夜には桜がライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気に包まれます。

五稜郭公園 基本情報
項目詳細
所在地北海道函館市五稜郭町44
アクセス市電「五稜郭公園前」電停から徒歩約15分。JR函館駅からバスも運行。
桜の見頃例年4月下旬~5月上旬
公式サイト函館市公式観光情報サイト「はこぶら」

芝ざくら滝上公園

オホーツク海にほど近い滝上町(たきのうえちょう)にあるこの公園は、5月中旬から6月上旬にかけて、訪れる人々の視界を鮮やかなピンク一色に染め上げます。

その始まりは、戦後間もない頃に植えられた、みかん箱一つ分の苗だったと言われています。

それが今では、町民の丹精込めて手入れによって丘の斜面一面、甲子園球場の約7倍にも及ぶ10ヘクタールの広さを誇る大群落となりました。

期間中は「芝ざくらまつり」が開催され、ヘリコプターによる遊覧飛行で空からピンクの絨毯を眺めることもできます。

丘全体が芝桜特有の甘い香りに包まれ、視覚だけでなく嗅覚でも春の訪れを満喫できる、幸福感に満ちたスポットです。

東藻琴芝桜公園

滝上町と並び称されるもうひとつの芝桜の名所が、大空町東藻琴(ひがしもこと)にある「東藻琴芝桜公園」です。

こちらも広大な丘陵地がピンクに染まる絶景スポットですが、公園内に設置されたピンク色の鳥居がある「山津見神社」や、花の中を走り抜けるゴーカートなど、ユニークな楽しみ方ができるのが特徴です。

展望台からは、眼下に広がる芝桜のアートと、遠くに広がる北海道らしい雄大な景色を同時に楽しむことができます。

春の服装には特に注意を

北海道の春の気候を表現する「リラ冷え」という言葉をご存知でしょうか。

これはライラックが咲く5月下旬から6月頃に、急に気温が下がり肌寒くなる現象を指します。春とはいえ、日中は暖かくても朝晩はぐっと冷え込むことが日常的です。

また、天候が変わりやすく、急に風が強くなることも少なくありません。

桜や芝桜を見に行く際は、薄手のダウンやフリース、そして風を通さないウィンドブレーカーなど、脱ぎ着しやすく温度調整が可能な服装が非常に重宝します。

特に、朝早くから活動する場合や、夜桜を楽しむ予定がある場合は、冬物に近いアウターを準備しておくと安心です。

快適に絶景を楽しむためにも、服装の準備は万全にしていきましょう。

GWにおすすめな5月の景色

北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】・イメージ

ゴールデンウィーク(GW)期間を含む5月は、気候が安定し始め、北海道旅行に最適なシーズンの始まりです。

本州では初夏の陽気となるこの時期、北海道では本格的な春が到来し、各地で待ってましたとばかりに美しい花々が咲き始めます。

雪解け水がきらめき、木々が芽吹く生命力あふれるこの季節は、夏の観光シーズン本番前の、比較的落ち着いた雰囲気の中で絶景を楽しめる貴重な時期でもあります。

GWの旅行計画にぜひ加えたい、5月ならではの絶景をご紹介します。

松前公園の桜

前述の五稜郭公園も5月が見頃の中心ですが、「さくらの名所100選」にも選ばれている松前町の松前公園も絶対に見逃せません。

北海道で唯一の日本式城郭である松前城(福山城)が復元されており、城と桜という、北海道では非常に珍しい組み合わせの風景を楽しめるのが最大の魅力です。

園内には約250種1万本もの桜が植えられており、その種類の多さは圧巻です。

特筆すべきは、早咲き、中咲き、遅咲きと開花時期の異なる多種多様な品種がリレーのように咲き誇るため、約1ヶ月もの長期間にわたってお花見を楽しめる点です。

GW期間中はまさに見頃のピークを迎え、「松前さくらまつり」も開催され、多くの花見客で賑わいます。

松前公園 基本情報
項目詳細
所在地北海道松前郡松前町松城
アクセスJR木古内駅から函館バスで約1時間30分、「松城」下車徒歩約7分。函館市内から車で約2時間。
桜の見頃例年4月下旬~5月中旬
公式サイト松前観光協会「さくらまつり」

たきかわ菜の花畑

札幌と旭川の中間に位置する滝川市では、5月中旬から下旬にかけて、息をのむような黄色の世界が広がります。

作付面積日本一を誇る広大な菜の花畑が、丘陵地帯を覆い尽くし、地平線の先まで続くかのような黄色の絨毯と化します。

突き抜けるような青空と、鮮やかな菜の花の黄色のコントラストは、北海道ならではの開放的な景色そのものです。

この時期には「たきかわ菜の花まつり」も開催され、菜の花畑の中を周遊する「菜の花タクシー」が運行されたり、地元の特産品を使ったグルメイベントが行われたりと、町全体が活気に包まれます。

展望台から見下ろすパノラマビューは、一生の思い出になることでしょう。

5月の気候と旅行計画の重要注意点

5月の北海道は日中は過ごしやすい日が多くなりますが、気候はまだ不安定な面もあります。

服装と旅行計画については、以下の点に十分注意してください。

道路状況の確認:
5月上旬は、標高の高い峠道(三国峠、知床峠など)がまだ冬季通行止めのままになっている可能性があります。ドライブを計画する際は、事前に日本道路交通情報センター(JARTIC)などで最新の道路情報を確認することをおすすめします。

服装の準備:
日中は長袖シャツ一枚で快適な日もありますが、オホーツク海側など地域によってはまだ肌寒い日も珍しくありません。特に朝晩は気温が大きく下がるため、フリースや薄手のダウンジャケット、風を通さないウィンドブレーカーなど、温度調整しやすい服装を準備しておくことが万全の対策です。

GW期間の混雑:
ゴールデンウィーク期間中は、言うまでもなく人気の観光地、交通機関、宿泊施設が大変混雑します。特にレンタカーは数ヶ月前から予約が埋まり始めることもあります。計画を立てる際は、できる限り早めに航空券、宿泊施設、レンタカーなどの予約を済ませることが、ストレスなく旅行を楽しむための最大の鍵となります。

ラベンダーが咲き誇る夏の景色

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北海道の夏を最も象徴する風景といえば、疑いようもなくラベンダー畑でしょう。

7月中旬に見頃のピークを迎える紫色の絨毯は、その鮮やかな色彩と、風に乗って運ばれる心地よい香りで、訪れるすべての人々を魅了します。

短い夏を謳歌するかのように咲き誇る花々の競演は、この季節にしか出会えない感動を与えてくれます。

夏に北海道を訪れるなら絶対に外せない、代表的なスポットをご紹介します。

富良野・美瑛エリア

ラベンダー観光の中心地は、何といっても富良野市と美瑛町です。

なだらかな丘陵地帯が広がるこのエリアには、個性豊かなフラワーガーデンが点在し、それぞれが異なる魅力で観光客を惹きつけています。

ファーム富田

中でも中富良野町にある「ファーム富田」は、日本のラベンダー栽培の歴史そのものと言える、最も有名で規模の大きなラベンダー園の一つでしょう。

緩やかな斜面に広がる「トラディショナルラベンダー畑」はもちろんのこと、ポピーやカスミソウなど7色の花々が虹のように連なる「彩りの畑」も絶大な人気を誇ります。

園内にはカフェやギフトショップも充実しており、ここでしか味わえないラベンダーエキス入りのソフトクリームは、訪れたら必ず食べたい名物です。

ファーム富田 基本情報
項目詳細
所在地北海道空知郡中富良野町基線北15号
アクセスJR富良野線「ラベンダー畑駅」(夏季臨時駅)から徒歩約7分。旭川空港から車で約45分。
ラベンダーの見頃例年7月上旬~7月下旬(ピークは中旬)
公式サイトファーム富田公式サイト
四季彩の丘

隣接する美瑛町にある「四季彩の丘」も、約15ヘクタールの広大な敷地に花畑が広がる絶景スポットです。

ラベンダーだけでなく、サルビア、ひまわり、ダリアなど数十種類の花々が、丘のキャンバスにカラフルなストライプ模様を描き出します。

園内を周遊するトラクターバス「ノロッコ号」に乗って、丘の上からパノラマの景色をのんびりと眺める時間は、至福のひととき。

アルパカ牧場も併設されており、家族連れにも人気のスポットです。

北竜町ひまわりの里

ラベンダーの季節が終盤に差しかかる7月下旬から8月にかけては、太陽の花、ひまわりの季節がやってきます。

空知地方の北竜町にある「ひまわりの里」は、日本最大級の規模を誇り、北竜町ポータルによると、約23ヘクタールの敷地に約200万本ものひまわりが太陽に向かって一斉に咲き誇ります。

広大な敷地にどこまでも広がる黄金色の景色は、見る者に夏のエネルギッシュなパワーを与えてくれます。

毎年開催される「ひまわりまつり」の期間中は、巨大な「ひまわり迷路」や世界のひまわりコーナーなど、様々なアトラクションも楽しめます。

夏の富良野・美瑛エリア観光の注意点

夏の富良野・美瑛エリアは、国内外から最も多くの観光客が訪れる一年で最高のハイシーズンです。

そのため、いくつかの注意点があります。

  • 大渋滞の覚悟を:
    特に週末やお盆期間のピーク時は、主要な道路で深刻な渋滞が発生することも日常茶飯事です。人気スポット間の移動に予想以上の時間がかかることを想定し、時間に余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
  • 早めの行動が鍵:
    渋滞や混雑を避ける最も効果的な方法は、朝早く活動を開始することです。多くの観光農園は朝8時半~9時には開園します。開園直後であれば、比較的スムーズに駐車場に入り、人も少ない中でゆっくりと景色を楽しめます。
  • 公共交通機関の活用:
    この時期限定で運行されるJR富良野線の観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」を利用するのも賢い選択です。車窓からの景色を楽しみながら、渋滞知らずで移動できます。
  • 予約は数ヶ月前に:
    人気の宿泊施設やレンタカーは、数ヶ月前から予約が埋まり始めます。夏の旅行を決めたら、できるだけ早く手配を済ませることを強くおすすめします。

夏の北海道の美しさは格別ですが、それだけに多くの人が訪れます。

事前の計画と少しの工夫で、混雑を避けながら快適に絶景を満喫することができます。

最高の夏の思い出を作るために、しっかりと準備をして旅に臨んでくださいね。

紅葉が美しい9月のおすすめスポット

北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】・イメージ

夏の喧騒が過ぎ去り、一年で最も過ごしやすい爽やかな気候となる9月は、北海道で最も早く紅葉が始まる季節でもあります。

本州より一足早く、山々が赤や黄色に鮮やかに染まり始める光景は、秋の訪れを実感させ、落ち着いた雰囲気の中でじっくりと絶景を楽しむことができます。

澄んだ空気の中、どこまでも広がる色彩のグラデーションは、この時期ならではの特別な贈り物です。

大雪山国立公園(旭岳・層雲峡)

「日本で最も早い紅葉」として全国的に知られているのが、雄大な大雪山国立公園です。

その広大なエリアの中でも、特に紅葉の名所として人気が高いのが、北海道最高峰の旭岳と、断崖絶壁が続く層雲峡です。

旭岳エリア

例年9月上旬には標高2,000m級の山々の山頂から色づき始め、中旬には紅葉前線が中腹まで下りてきてピークを迎えます。

北海道最高峰の旭岳では、ロープウェイを利用すれば気軽に標高1,600mの姿見駅までアクセスでき、そこから始まる散策路では、地面を這うように広がるチングルマの真っ赤な草紅葉や、ナナカマドの燃えるような赤色が織りなす見事な景色を堪能できます。

姿見の池に映り込む、冠雪した旭岳と紅葉のコントラストは、まさに神々しいほどの美しさです。

層雲峡エリア

一方、層雲峡エリアでは、切り立った柱状節理の断崖絶壁と紅葉のダイナミックなコントラストが魅力です。

特に「流星の滝・銀河の滝」は、二つの美しい滝と色鮮やかな紅葉を同時に楽しむことができる人気のスポットです。

黒岳ロープウェイに乗って上空から見下ろす、錦の絨毯のような樹海の景色もまた格別です。

大雪山国立公園の紅葉情報

エリア見頃(例年)特徴
旭岳9月上旬~9月下旬日本一早い紅葉。高山植物の草紅葉が美しい。
層雲峡9月下旬~10月中旬渓谷美と紅葉のコントラストがダイナミック。
公式サイト層雲峡観光協会などで最新情報を確認するのがおすすめです。

定山渓

「札幌の奥座敷」として親しまれる定山渓温泉も、9月下旬から10月中旬にかけて紅葉の名所となります。

札幌中心部から車で約1時間というアクセスの良さも魅力で、気軽に秋の絶景を楽しみたい方におすすめです。

温泉街の中心を流れる豊平川沿いの散策路や、渓谷にかかる真っ赤な二見吊橋からの眺めは特に風情があります。

少し足を延ばして豊平峡(ほうへいきょう)ダムを訪れれば、ダム湖の青と燃えるような紅葉のコントラストが美しい、よりダイナミックな景観を楽しむことができます。

ダムサイトまでは環境保護のため電気バスで移動し、紅葉のトンネルを抜けていく体験も格別です。

カヌー体験などで川面からゆったりと紅葉を見上げるのも、また違った趣があります。

9月の気候と服装について

9月に入ると北海道の気温は日を追うごとに下がり、本格的な秋の気配が漂います。

気象庁の平年値データを見ても、札幌の9月の平均気温は18.1℃ですが、朝晩は15℃を下回ることも多くなります。

服装選びには以下の点に注意してください。

  • 重ね着が基本:
    日中は長袖シャツ一枚で快適に過ごせても、朝晩は肌寒く感じることがほとんどです。カーディガンやパーカーなど、すぐに羽織れるものを一枚準備しておくと安心です。
  • 山間部への備え:
    特に大雪山など標高の高い場所へトレッキングに出かける場合は、平地とは気温が全く異なります。フリースや薄手のダウンジャケット、そして風を通さないアウター(ウィンドブレーカーなど)は必須アイテムとなります。
  • 足元:
    紅葉狩りでは散策路を歩くことも多いため、スニーカーなど歩きやすい靴を選びましょう。

快適な気候ですが、寒暖差が大きいのが9月の北海道の特徴です。

服装の準備をしっかりして、美しい紅葉の旅を存分に楽しんでください。

銀世界が広がる冬ならではの体験

北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】・イメージ

すべてが雪と氷に覆われる厳しい寒さの北海道の冬。

しかし、この季節だからこそ出会える、静寂と美しさに満ちた幻想的な絶景と、忘れられない体験があります。寒さを乗り越えた先にある、感動的な冬の世界をご紹介します。

オホーツク海の流氷

冬の北海道を代表する最もダイナミックな自然現象といえば、オホーツク海沿岸に訪れる流氷です。

毎年1月下旬から3月にかけて、遥か北のアムール川から誕生した氷の塊が、海流と風に乗って南下し、網走や紋別、知床ウトロの沿岸を白一色に埋め尽くします。

網走や紋別から出航する砕氷船「おーろら」や「ガリンコ号」に乗れば、ミシリ、ミシリと音を立てて巨大な氷を砕きながら進む大迫力のクルーズを体験できます。

運が良ければ、流氷の上で昼寝をするゴマフアザラシや、天然記念物のオオワシ、オジロワシの勇壮な姿を見ることができるかもしれません。

砕氷船で流氷クルーズを体験

砕氷船出発地特徴
網走流氷観光砕氷船「おーろら」網走市大型船で揺れが少なく安定しているのが特徴。展望デッキも広く、ゆったりと流氷観測ができます。
流氷砕氷船「ガリンコ号」紋別市船首にある巨大なドリルで氷をガリガリと砕きながら進む姿が迫力満点。氷を砕く振動と音がダイレクトに伝わってきます。

網走地方気象台の流氷情報によると、流氷の到来時期は年によって変動するため、旅行計画の際は最新情報のチェックが欠かせません。

ジュエリーアイス

十勝地方の太平洋に面した豊頃町大津海岸では、1月中旬から2月下旬頃の厳寒期に「ジュエリーアイス」という、まるで自然が創り出した芸術品のような現象が見られます。

これは、凍結した十勝川の氷が太平洋へと流れ出し、荒波にもまれることで角が取れて丸みを帯び、透き通ったクリスタルのような姿で海岸に打ち上げられるものです。

朝日や夕日を浴びてオレンジやピンク色にキラキラと輝く様子は、言葉を失うほどの美しさです。(参照:豊頃町観光協会「ジュエリーアイス」

ジュエリーアイス観賞のポイント
  • ベストタイム:
    最も美しく輝くのは、太陽が低い位置にある日の出前後と日没前後の「マジックアワー」です。
  • 気象条件:
    氷の出現は天候や潮の満ち引きに左右されます。前日に時化(しけ)て、翌朝晴れて冷え込むと、多くの美しい氷に出会える可能性が高まります。
  • 服装:
    海岸は遮るものがなく、極寒の風が吹き付けます。観測には万全の防寒対策が必須です。

冬の旅の準備と注意点

冬の北海道旅行を成功させる鍵は、徹底した準備にあります。

美しい銀世界を安全に楽しむために、以下の点に十分注意してください。

服装・装備について
  • 服装の基本は「重ね着」:
    保温性の高いインナー、フリースやダウンなどの中間着、そして防寒・防水・防風機能に優れたアウターの3層で体温調節するのが基本です。
  • 足元の重要性:
    靴は滑りにくいだけでなく、防水性と防寒性を備えたスノーブーツが最適です。靴用の滑り止め(アイスグリッパー)を携帯すると、凍結した路面でも安心です。
  • 小物の活用:
    帽子、耳当て、手袋、ネックウォーマーは必須アイテムです。特に耳や指先は冷えやすいため、しっかりと保護しましょう。
交通・移動について
  • 交通機関の乱れ:
    吹雪など天候によっては飛行機の欠航やJRの運休、高速道路の通行止めなども発生しやすいため、旅行計画には予備日を設けるなど、時間に十分な余裕を持たせることが重要です。
  • 冬道運転の危険性:
    レンタカーを運転する際は、凍結路面に水が乗り、スケートリンクのようになる「ブラックアイスバーン」や、吹雪で視界が真っ白になる「ホワイトアウト」に最大限の注意が必要です。国土交通省北海道開発局も注意を呼びかけているように、急ハンドル・急ブレーキを避け、車間距離を十分にとるなど、慎重な運転が求められます。

このほかにも、世界的に有名な札幌の「さっぽろ雪まつり」や、無数のキャンドルが街を灯す小樽の「雪あかりの路」、凍った湖上に氷の村が出現する「しかりべつ湖コタン」など、冬ならではの魅力的なイベントも北海道の大きな魅力です。

まとめ:忘れられない北海道の絶景旅へ

この記事では、春夏秋冬、季節ごとに異なる表情を見せる北海道の珠玉の絶景スポットを網羅的にご紹介しました。

広大な大地に点在するこれらの場所は、きっとあなたの心に深く刻まれることでしょう。

あなたの次の旅が最高の体験となるよう、最後にこの記事の要点をリスト形式でまとめます。

  • 北海道には世界自然遺産から神秘的な池まで多様な絶景がある
  • 人気の絶景スポットは函館山や白金青い池、ファーム富田など
  • スケールの大きな自然を感じられる国立公園が多数存在する
  • 天に続く道など爽快なドライブコースが旅の醍醐味の一つ
  • 積丹ブルーと称される美しい海は夏の必見スポット
  • 神の子池やオンネトーなど静かに楽しめる穴場も魅力的
  • 春は五稜郭の桜や滝上の芝桜が美しい
  • 5月のGWは松前城の桜や滝川の菜の花畑が見頃
  • 夏は富良野・美瑛のラベンダー畑が最も有名
  • 9月には大雪山で日本一早い紅葉が楽しめる
  • 冬はオホーツク海の流氷やジュエリーアイスが幻想的
  • 季節ごとに気候が大きく異なるため服装には注意が必要
  • 人気スポットは混雑するため早朝の訪問や事前予約がおすすめ
  • ドライブの際は野生動物の飛び出しや路面状況に注意
  • 忘れられない北海道の絶景を巡る旅を計画しよう
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運営者Yoyoです。道南ゆかり、家族と愛犬と北海道の四季を楽しみながら、はじめてでも迷わない旅づくりをお手伝いしています。移動時間の目安、服装・持ち物、子連れの工夫など“現実的でムリのない”コツをやさしく解説。天気・運行・イベントは公式情報への導線で最終確認。地元目線の寄り道スポットや混雑を避ける時間帯も少しずつ更新中。旅の不安が「楽しみ」に変わるよう、ていねいに情報を整えています。

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