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北海道1月服装レディース版!必須品と失敗しない防寒おしゃれのコツ

2025年11月15日

北海道1月服装レディース版!必須品と失敗しない防寒おしゃれのコツ
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こんにちは。北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】運営者Yoyoです。道南ゆかり、家族と愛犬と北海道の四季を楽しみながら、はじめてでも迷わない旅づくりをお手伝いしています。

私のサイトでは、単なるスポット紹介ではなく、「移動時間の目安、服装・持ち物、子連れの工夫」など、“現実的でムリのない”旅のコツを、やさしく解説することを心がけています。天気・運行・イベントは公式情報への導線で最終確認し、地元目線の寄り道スポットや混雑を避ける時間帯も少しずつ更新中。あなたの旅の不安が「大きな楽しみ」に変わるよう、ていねいに情報を整えています。

さて、1月の北海道旅行、ワクワクしますよね!真っ白な雪景色、美味しい食べ物、冬ならではのイベント…本当に魅力的な季節です。でも、いちばん心配なのが「服装」かなと思います。

「北海道の1月、服装はレディースだと何が必要?」「札幌や旭川、函館で気温は違うの?」「コートはやっぱりダウンじゃないと無理?」「ヒートテックは極暖がいい?それとも超極暖?」「靴は持っているUGGでも大丈夫?」「ジーンズは寒いって本当?」「雪まつりに行くけど、どれだけ着込めばいいんだろう…」など、疑問や不安が次から次へと出てくるかもしれません。

わかります、その気持ち。本当に、よ〜くわかります。1月の北海道は、本州の冬とはまったくの別世界です。私も道南ゆかりですが、この時期の「寒さ」と「雪の対策」は、快適な旅のために本当に、本当に重要なんです。準備を間違えると、「寒い」「痛い」「滑る」の三重苦で、せっかくの旅行が楽しめなくなってしまいますから…。

でも、安心してください。ポイントさえ押さえれば、寒さをしっかり防ぎつつ、おしゃれも楽しむことは可能ですよ。この記事では、1月の北海道を快適に過ごすためのレディースの服装選びについて、必須アイテムから絶対避けるべきNGアイテム、そして賢い重ね着のコツまで、私の経験も踏まえて、以前よりさらに詳しく解説していきますね。

記事のポイント

  • 1月の北海道(札幌・旭川・函館)のリアルな気温と体感、雪質の違い
  • 絶対に失敗しない「滑らない靴」を選ぶための3つの絶対条件とNG例
  • 極寒の屋外と暑い屋内を両立する「重ね着(レイヤリング)」の具体的なコツ
  • 「コート」や「インナー」の最適な選び方と、危険なNGアイテム
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北海道の1月、レディース服装の基本戦略

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1月の北海道は、一年で最も寒い「厳寒期」。

まず大切なのは、この寒さが「想像を超えるレベル」であること、そして「正しい知識で対策可能」であることを知ることです。

中途半端な準備が一番危険なんですね。

ポイントは「防寒・防風・防水」そして「汗の管理」

この4つです。そのための基本戦略が、登山用語でもある「重ね着(レイヤリング)」なんですね。

ただ厚着をするのではなく、機能の違う服を層に分ける、という考え方が重要です。

札幌、旭川、函館の気温と雪質

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ひとくちに「北海道」と言っても、エリアによって気候はかなり違います。

特に1月は、その差が服装選びに直結しますよ。

まずは、主要都市の「数字」と「体感」の違いを見ていきましょう。

1月の主要都市 平均気温目安

  • 札幌(道央)
    平均気温 -3.6℃ (最高 -0.6℃ / 最低 -7.0℃)
  • 旭川(道北)
    平均気温 -7.5℃ (最高 -3.5℃ / 最低 -12.4℃)
  • 函館(道南)
    平均気温 -2.4℃ (最高 0.9℃ / 最低 -6.2℃)

※これらはあくまで平均です。天候や時間帯、特に放射冷却が起こる晴れた朝晩は、これを大きく下回る(札幌で-10℃、旭川で-20℃)ことを前提に準備してくださいね。(出典:気象庁 過去の気象データ

見ての通り、札幌ですら日中の最高気温が氷点下(真冬日)が普通です。

これは「一日中ずっと寒い」ということを意味します。

本州のように「日中は少し暖かい」という時間帯は、ほぼありません。

さらに注目したいのが、数字には表れにくい「雪質」と「風」です。

札幌:大雪と都市型のツルツル路面

札幌はとにかく雪の量が多いです(月間降雪量 約170cm!)。雪質は基本的にはサラサラのパウダースノーが多いですが、大都市なので除雪は比較的されています。ただし、それが落とし穴になることも。

車道はアスファルトが見えていても、歩道は除雪された雪が壁になり、人々が歩く部分は雪が踏み固められてカチカチの「圧雪アイスバーン」になっています。さらに、昼間に少し溶けた雪が夜に凍ることで、表面がツルツルに磨き上げられたスケートリンク状態になることも多いんです。靴は絶対的な滑り止め対策が必要ですね。

旭川:極寒と最高のパウダースノー

ここはもう「極寒」エリアです。平均気温が札幌よりさらに低く、夜間や早朝は-20℃、時には-25℃以下になることも珍しくありません。「寒い」を通り越して「痛い」世界ですね。空気中の水分が凍る「ダイヤモンドダスト」が見られるほどの寒さです。

雪質は最高にサラサラのパウダースノーで、キュッキュッと鳴る「鳴き雪」を楽しめるのもこのエリア。ただし、服装は「防寒性能」を最優先した最強レベルの装備が必須になります。まつ毛や髪の毛が凍りつく体験ができますよ。

函館:湿雪と海風のコンボ

私がゆかりのある道南・函館は、札幌や旭川に比べると気温の数字は少しだけ「マシ」に見えるかもしれません。でも、ここには大きな落とし穴があります。それは「湿った重い雪」と「海からの風」です。

沿岸部なので湿気を含んだ雪が降りやすく、これが防水性のないコートやブーツを容赦なく濡らしてきます。一度濡れた服は、外気で凍りつき、体温を急速に奪う「最悪の冷却材」に変わります。また、坂の多い街に海風が吹き付けるため、体感温度は数字以上に低く感じることが多いです。函館に行く場合は、「保温性」と同じくらい「防水性」と「防風性」を重視してくださいね。

滑らないレディース靴の選び方

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1月の北海道旅行で、私が「服装」よりも重要だと断言するのが「靴」です。これは何度でも言います(笑)。

なぜなら、寒さは着込めば耐えられますが、「転倒」は一瞬で旅行を終わらせてしまう大怪我(骨折や捻挫)につながるからです。

楽しいはずの旅行が、病院のベッドの上で終わる…なんてことになったら、悲しすぎますよね。

危険な北海道の「冬道」

冬の北海道の歩道は、本当に危険です。雪がそのまま積もっているフカフカの道は、実は安全なほう。一番怖いのは、一見すると安全そうな場所です。

  • 圧雪アイスバーン
    雪が多くの人に踏み固められて、氷のようにカチカチになった状態。非常に滑ります。
  • ブラックアイスバーン
    最も危険な状態。一見すると、ただのアスファルトが濡れているようにしか見えません。しかし実際は、薄い氷の膜が張っており、何の警戒もなしに足を踏み入れた瞬間に転倒します。横断歩道の白線の上や、バス停の乗り降り場所は特に危険です。

そこで、北海道用の靴(スノーブーツ)に求められる絶対条件は3つです。

滑らない靴 3つの絶対条件

  1. 完全な防水性
    雪が溶けた水たまり(べちゃ雪)は必ずありますし、函館のような湿雪エリアでは靴に雪が付着します。GORE-TEX(ゴアテックス)素材などで、靴の中が絶対に濡れないこと。染みないこと。「撥水」レベルでは不十分です。
  2. 高い防寒性
    地面は氷(-5℃以下)です。そこからの冷気を遮断するため、内側がボアやフリース、高機能中綿(シンサレートなど)になっている保温材入りのものが必須。ソール(靴底)が厚いことも重要です。
  3. 滑りにくい靴底
    これが命綱です。靴底が低温でも硬化しない特殊なゴム素材(ビブラムソールのアークティックグリップなど)で、地面を掴む「深い溝」があること。溝が浅いと、すぐに雪が詰まって平らな板と同じになってしまいます。

厳禁!1月の北海道でNGな靴

  • ヒール・パンプス・革靴
    論外です。自殺行為と言ってもいいくらい危険です。絶対にやめてください。
  • スニーカー (コンバース、VANSなど)
    靴底に溝がなくツルツルなので滑ります。防水性も保温性もゼロです。1分で足が濡れて凍傷になります。
  • UGG(アグ)スタイルのムートンブーツ
    これが一番多い失敗例かもしれません…。理由1 (防水性ゼロ):スエード素材は防水性がなく、スポンジのように雪の水分を吸ってびしょ濡れになります。理由2 (グリップ皆無):靴底が平らで溝が浅く、ツルツル路面では全くグリップしません。スケート靴と同じです。おしゃれで可愛いのですが、1月の北海道では「濡れる・滑る・凍る」の三拍子が揃った、最も危険な靴の一つになってしまいます。

最強の解決策「着脱式スパイク」

高機能なスノーブーツ(ノースフェイスのヌプシやソレルなどが有名ですね)でも、磨き上げられたブラックアイスバーンや、傾斜のある道(函館の坂道など)では滑ることがあります。

本当の安心を手に入れる最強の解決策は、「着脱式の滑り止め(スパイク)」です。これはゴムに金属のピンやチェーンが付いたもので、持っているブーツの上からガポッと装着します。これさえあれば、氷の上でもガッチリとグリップしてくれます。

北海道に着いてから、新千歳空港やJR駅のキオスク、コンビニでも数百円から売っているので、「現地で買う」のが一番賢いですよ!「滑るかも…」と不安に思いながら歩くストレスから解放されるので、これはマストバイアイテムだと思います。

滑らない靴の選び方については、「極寒の北海道の冬を快適に過ごす!女性のための防寒服装ガイド決定版」の記事でも詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

インナーはヒートテック極暖?

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靴の次、いえ、もしかしたら同じくらい大事なのが、肌に直接触れる「インナー(ベースレイヤー)」です。

ここで絶対に覚えてほしい、1月の北海道における服装の最大のルールがあります。

最大のルール:コットン(綿)は絶対に避ける

Tシャツ、肌着、靴下、そしてジーンズ。

素材に「綿100%」や「綿の割合が高い」ものが含まれるものは、1月の北海道では「危険物」だと考えてください。

なぜか?綿(コットン)は吸湿性には優れていますが、まったく乾きません(=保水性が高すぎる)

暖かい屋内(デパートや電車、バス)でかいた汗が、そのまま-5℃の屋外に出た瞬間、肌の表面で急速に冷やされて「凍り」ます。

これが登山で最も恐れられる「汗冷え」です。

濡れた肌着は、乾いた状態の何倍ものスピード(一説には20倍以上)で体温を奪っていき、低体温症の最短ルートになってしまいます。

1月の北海道では、おしゃれなコットンのTシャツは、命を危険にさらすアイテムになりかねないんです。

では何を選ぶべきか?

選ぶべきは「汗をかいても、すぐに乾く」素材、または「濡れても保温性を失わない」素材です。具体的には以下の2択ですね。

  • 吸湿速乾性に優れた「化学繊維」
    ユニクロの「ヒートテック」に代表される素材です。汗を素早く吸い上げて生地の外側に移動させ、拡散・蒸発させる機能があります。
  • 天然の高性能素材「メリノウール」
    登山家に愛用される素材です。ウールは濡れても保温性を保つ(熱を発生させる)性質があり、汗冷えしにくいのが最大の特徴。防臭性が高いのも旅行には嬉しいポイントです。

「ヒートテック極暖」VS「メリノウール」

「ヒートテックの極暖や超極暖は?」という質問も多いですね。これらは「発熱」機能に優れているので、札幌市内観光など、屋外と屋内の出入りが多い日にはとても有効です。短時間寒い外にいて、すぐ暖かい場所に入る、というのを繰り返すシーンですね。

ただし、さっぽろ雪まつりや旭山動物園、流氷ウォークなど、屋外に長時間滞在し続ける日は、汗をかく可能性も考慮し、「発熱」系よりも「吸湿速乾」に特化したアウトドアブランドのインナー(化繊)や、汗冷えしにくい「メリノウール」素材のものが、私としてはおすすめです。「発熱」し続けるインナーで汗をかきすぎると、結局それが冷えるリスクになるからです。

シーンによって使い分けるのがベストかなと思います。

コートはダウンが必須?ウールはダメ?

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アウター(一番外側に着るコート)は、北海道の「風」と「雪」から身を守る「鎧」です。

ここで機能を妥協すると、中のインナーやミッドレイヤー(中間着)がどれだけ優秀でも、旅の快適さがゼロになります。

結論から言うと、「ロング丈(お尻や太ももまで隠れる)のダウンコート」が最強です。

お尻が隠れるかどうかは、体感温度にものすごく影響します。

ショート丈のおしゃれダウンでは、腰回りがスースーして厳しいですね。

必須の仕様は「防風性」「防水性(または撥水性)」そして「保温材(ダウンや高機能中綿)」が入っていること。

「スキーウェア」や「スノーボードウェア」も、これらの条件をすべて満たすので非常に優秀な選択肢ですよ。

【警告】ファッション・ウールコートの禁止

これも、レディースの服装で非常によくある失敗です。トレンチコート、チェスターコート、Pコートといった、いわゆる「おしゃれな」ウールコートは、1月の北海道では絶対に通用しません。これは断言できます。

  • 理由1: 防風性がない
    ウール地は風をスースー通します。札幌のビル風や函館の海風(体感温度を-10℃近く下げます)が吹けば、内部の熱は一瞬で奪われます。
  • 理由2: 防水性がない (致命的)
    雪、特に函館の「湿雪」を吸い込んで重くなり、やがて凍結します。肩に積もった雪が溶けて染み込み、それが外気で凍るんです。

これらは「鎧」の役目をまったく果たしてくれません。1月の北海道では「コート」ではなく、「濡れて凍る布」になってしまうんです。本当に危険なので、メインアウターにするのは絶対にやめてください。

「おしゃれ」は、これらの技術的仕様(防風・防水・保温)を満たしたダウンコートの「デザイン」や「シルエット」で実現するものです。最近はアウトドアブランドでも、街着に使えるスタイリッシュなロングダウンがたくさんあります。機能をファッション性で妥協するのは、本当に危険なので気をつけてくださいね。

おしゃれと防寒を両立する重ね着

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「ダウンコート必須、ウールコートNG…じゃあ、おしゃれは諦めるしかないの?」

そんなことはありません!ここで「重ね着(レイヤリング)」の戦略が活きてきます。

1月の北海道の厄介なところは、屋外が-5℃なのに、屋内(ホテル、デパート、JR、地下街)は+25℃近くと、過剰なまでに暖房が効いていることです。

この温度差、なんと30℃!

この極端な環境を快適に過ごすコツは、「脱ぎ着による温度調節」です。

そのために、服装を3つの層(レイヤー)に分けます。

  1. ベースレイヤー(第1層): 肌着
    「汗の管理」担当。(例:ヒートテック、メリノウール)
  2. ミッドレイヤー(第2層): 断熱・調整層
    「空気の層」を作って体温を保持する「保温」と、「温度調整」担当。(例:フリース、セーター、カーディガン)
  3. アウターレイヤー(第3層): 鎧
    「風・雪・水」から身を守る「防護」担当。(例:ダウンコート、スキーウェア)

この中で、おしゃれと防寒の両立の「鍵」を握るのが、第2層の「ミッドレイヤー」です。

「おしゃれ両立」戦略

考えてみてください。暖かいレストランやカフェ、お土産屋さんに入ったら、最強の「アウター(鎧)」は脱ぎますよね。つまり、屋内であなたの姿は「ミッドレイヤー+ボトムス」になるんです。

ここがおしゃれのしどころです!

「おしゃれ両立」戦略

  • アウター(第3層)は「道具」と割り切る
    機能性(防風・防水・保温)を最優先。無骨でも最強のロングダウンを選ぶ。色は黒やネイビーなら、どんな服にも合わせやすいです。
  • ミッドレイヤー(第2層)で「おしゃれ」する
    ここがあなたのファッションの見せ所!上質なウールのカーディガン、スタイリッシュなウルトラライトダウンベスト、デザイン性の高いフリース、お気に入りのニットなど。

この時、ミッドレイヤーは「前開き(フルジップやボタン)」のものを選ぶのが、本当に、本当に重要です。

かぶり式(プルオーバー)のセーターだと、暑い屋内で脱ぐのがすごく面倒(髪型も崩れますし)。でも、前開きのカーディガンやフリースなら、アウターと一緒にジッパーを開けるだけで、一瞬で体温調節が可能です。「ちょっと暑いな」と感じた瞬間に調節できることが、汗をかかないための秘訣です。

これで、「屋外では最強の防寒」と「屋内ではコートを脱ぐとスタイリッシュ」が完璧に両立できますよ!

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北海道1月の服装、レディース持ち物ガイド

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基本戦略がわかったところで、次は具体的な持ち物リストと、よくある「NGアイテム」について、Yoyo目線で詳しくチェックしていきますね。

これはもう、安全のためのブリーフィングです!

UGGやジーンズがNGな理由

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北海道旅行の初心者がやってしまいがちな「3大失敗アイテム」と呼ばれるのが「UGG」「ジーンズ」「ウールコート」です。

ウールコートとUGGについては、その危険性をお伝えしました。

では「ジーンズ(デニム)」はなぜダメなのか?もう一度、詳しく解説しますね。

ジーンズ(デニム)がNGな理由

理由は、「コットン(綿)厳禁」のルールとまったく同じです。デニムは100%コットンですよね。

  1. 屋外を歩くと、裾や太ももに雪が(特に湿雪が)付着します。
  2. 暖かい屋内に入ると、その雪が溶けてジーンズが湿ります。
  3. 再び氷点下の屋外に出ると、その湿ったデニム生地がバキバキに凍結します。

こうなると、凍ったジーンズはゴワゴワになって柔軟性を失い、歩きにくくなるだけでなく、内部のインナー(ヒートテックなど)から積極的に熱を奪う「冷却材」として機能し始めます…。おしゃれの定番アイテムですが、1月の北海道において、ジーンズはファッションアイテムではなく、危険物なんです。

帽子や手袋など必須の防寒小物

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アクセサリー(小物)は「おまけ」ではありません。

これらは、体温が逃げる「隙間」を埋めるための必須装備(アーマー)です。

コートやブーツが完璧でも、ここを疎かにすると、そこからどんどん体温が逃げていきます。

頭部(帽子)

必須です。体熱の多くは頭部から逃げると言われています。ニット帽やビーニーで、選ぶ条件はただ一つ、「耳が完全に隠れる」こと。耳たぶは毛細血管が集中していて、かつ脂肪が少ないため、凍傷になりやすい部位No.1ですよ。耳当て(イヤーマフ)でも良いですが、帽子と一体型が楽ですね。

首元(マフラー / ネックゲイター)

コートの襟と顎の間には、必ず「隙間」ができます。ここから体温が煙突のように逃げていきます。マフラーや、より機能的な「ネックゲイター(筒状の首巻き)」で、この隙間を完全に密閉してください。ネックゲイターなら、鼻や口まで覆うこともできるので、顔の防寒にも役立ちます。

手(手袋)

ここも重要です。「スマホ操作したいから」と素手でいるのは絶対にNG。選び方のポイントは2つ。

  • 保温性
    5本指に分かれた「グローブ」よりも、指がまとまっている「ミトン」の方が、指同士で熱を共有できるため、圧倒的に暖かいです。
  • 防水性
    雪を触ったり、転倒して手をついたりすることを想定し、防水性(スキー・スノーボード用など)が強く推奨されます。ニットの手袋は濡れて凍るのでNGです。
解決策:スマホ問題と2重グローブ

「ミトンだとスマホが操作できない!」と思いますよね。わかります。かといって、暖かいミトンを外し、素手を-5℃(旭川なら-20℃)の空気にさらすのは、数分で凍傷(フロストニップ)を引き起こす、非常に危険な行為です。

このジレンマを解決するのが「グローブのレイヤリングシステム」です。

  1. インナーグローブ
    薄手の「スマホ対応」ライナーグローブ(メリノウールか化繊)。これは屋外では常時着用しておきます。
  2. アウターグローブ
    防水・防寒性の高い「ミトン」。これをインナーの上から装着します。

スマホを使いたい時や、お財布からお金を出す時は、アウターのミトンだけを外します。インナーは着けたままなので、肌が外気に直接さらされることがありません。これが安全と快適さ、利便性を両立する唯一の方法かなと思います。

カイロ

日本の秘密兵器ですね。貼るタイプと貼らないタイプ、両方あると便利です。靴用(足の裏に貼るタイプ)も非常に有効です。

Yoyo的おすすめの「戦略的な配置」は、「貼るタイプ」のカイロを、「腰(背中側、腎臓のあたり)」または「お腹(丹田)」のベースレイヤーの上(※低温やけどを防ぐため、絶対に肌に直接貼らない!)に貼ること。

手先や足先(これも大事ですが)を温めるより、太い血管が通る「体幹」を直接温めるほうが、全身に温かい血液が回って、はるかに効率的に体が温まりますよ。

雪まつりなど屋外イベントの服装

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これは「都市観光」とはまったく別の、最も過酷なシチュエーションだと覚悟してください。

「さっぽろ雪まつり」の夜間ライトアップ鑑賞や、旭山動物園での「ペンギンの散歩」待ち、流氷ウォーク、然別湖コタンなど…

これらは、氷点下(旭川なら-20℃も)で1時間、2時間と「立ちっぱなし」になる状況です。

自分で動いて熱を発生させることができないのが、一番キツいんです。

このシナリオでは、「都市観光」用のおしゃれ装備(H3-5)は性能不足で失敗します

この日だけは、ファッション性(見た目)を完全に捨て、「生存」と「安全」にステータスを全振りしてください。

雪まつり・屋外イベント用 アップグレード装備例

  • ベースレイヤー
    「ヒートテック」を「超極暖」に、またはヘビーウェイト(厚手)のメリノウールに変更。上下とも。(タイツも必須)
  • ミッドレイヤー
    おしゃれカーディガンではなく、厚手の登山用フリース(ポーラテックなど)。さらにその上にダウンベストを着る「2重ミッドレイヤー」も有効です。
  • アウターレイヤー
    おしゃれロングダウンではなく、「スキーウェア」や「スノーボードウェア」を強く推奨。これらは、まさにこの環境(雪と寒さの中で長時間外にいる)のために設計されています。
  • ボトムス
    スキーパンツをベースレイヤーの上から直接履くのが最強です。これが無い場合は、裏起毛パンツ+ベースレイヤー+(あれば)オーバーパンツ、という3層構造。
  • アクセサリー
    フル装備。帽子、ネックゲイターに加え、顔を覆う「フェイスマスク(目出し帽)」、最強の「防水ミトン」、足元には「靴用カイロ」と「滑り止め」、そして体に貼るカイロ(腰とお腹に2枚)。

ここまでやれば、寒さを気にせずイベントを最後まで楽しむことができますよ!「北海道の冬服でおしゃれを楽しむ服装術!基本とおすすめを完全解説」の記事も参考にしてみてくださいね。

スカートはOK?ボトムスの選び方

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「ジーンズはNG」とお伝えしました。

じゃあ、ボトムスは何を履けばいいのか?

パンツスタイルの基本

基本は、「裏起毛(フリースラインド)のパンツ」「ウール混の厚手トラウザー」です。化学繊維の防風パンツ(シャカシャカするタイプ)も非常に優秀です。そして、その下には必ず「ベースレイヤー(サーマルレギンス)」を履いてください。この2層構造が基本です。

スカートを履く場合の条件

「スカートはダメですか?」という質問もいただきます。不可能ではありません。私も履きたくなる時ありますし(笑)。

ただし、それには厳しい条件があります。

  • ベースレイヤーとして、極めて厚手のフリース裏地付きタイツや、ウールタイツを着用すること。「超極暖」レギンスなどですね。
  • 風を通しにくい、ロング丈やマキシ丈のスカート(厚手のウールやコーデュロイなど)を選ぶこと。
  • アウターは、必ずお尻が隠れる「ロングダウン」であること。

ただし、パンツスタイルに比べて雪や風で足元(特にふくらはぎ)が冷えやすく、何より万が一「転倒」した時に、とっさに足が出にくかったり、肌が露出しやすかったりして危険度が増すので、個人的にはあまり推奨はしないかな…というのが正直なところです。特に、屋外イベントの日は絶対に避けるべきですね。

現地調達できるもの、NGなもの

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最後は、パッキング(荷造り)の戦略です。

防寒着はかさばるので、全部持っていくのは大変ですよね。

賢い旅のコツは、「現地で買うもの」と「絶対持っていくもの」を分けることです。

現地で「買うべき」もの(現地調達推奨)

  • 滑り止め(着脱式スパイク)
    これが最強。空港、駅、コンビニですぐ買えます。地元で買う必要は一切ありません。
  • カイロ
    どこでも手に入ります。荷物になるだけなので、現地で買いましょう。
  • ベースレイヤー(肌着)の追加
    札幌駅など主要駅にはユニクロがあります。ヒートテックが足りなくなっても安心。
現地での「購入をあてにすべきでない」もの
  • アウターコート(高機能ダウン)
  • 防寒スノーブーツ

これらの中核的な「技術装備」は、「現地で買えばいいや」という考えは非常に危険です。なぜなら、旅行者が集まるピークシーズン(1月!)に、あなたのサイズに合い、デザインが好みで、かつ北海道の厳寒期に必要な技術仕様(防水・防風・防滑)を満たすものに、すぐ出会える保証はどこにもないからです。

「いいのが見つからなかったから、持ってきたウールコートで我慢しよう…」というのが最悪のシナリオです。

戦略

  • 「技術装備」(コート、ブーツ)は、日本から完璧なものを準備して「持っていく」。
  • 「消耗品・追加品」(滑り止め、カイロ、肌着)は、「現地で買う」。

これが、最も賢明な物流戦略かなと思います。ちなみに、ロストバゲージ(荷物紛失)リスクを考えると、一番かさばる「スノーブーツ」はスーツケースに入れず、履いていく(または機内手荷物)のが、私のおすすめです。コートは圧縮袋で小さくできますからね!

持ち物全般については、「北海道観光旅行の持ち物・必需品ガイド(季節・男女別)」でも詳しくまとめているので、荷造りの最終チェックに使ってください。

北海道の1月、レディース服装を快適に

ここまで、北海道の1月の服装、特にレディース向けに気をつけるポイントを、かなり詳しく解説してきました。

長くなってしまいましたが、それだけ重要だということです!

最後に、もう一度だけ大事なことをおさらいしますね。

1月の北海道で失敗しないために

  • コットン(綿)製品(ジーンズ、綿の靴下、綿のTシャツ)を肌に近い場所(特にベースレイヤー)に着用しない。
  • 不適切な靴(ヒール、スニーカー、UGG、溝のないブーツ)を履かない。
  • メインアウターとして、ファッション・ウールコートに依存しない。
  • 肌の「隙間」(耳、首、手首)を外気に露出しない。

これらの「間違い」に共通するのは、見た目重視の「ファッション素材」を、機能性重視の「テクニカル素材」より優先してしまった、という点に尽きます。

1月の北海道は、地球上で最も美しく、同時に最も厳しい環境の一つです。準備は少し大変かもしれませんが、適切な知識と準備(=適切な素材の選択)さえすれば、寒さや転倒の不安なく、ダイヤモンドダストのきらめき、パウダースノーの感触、そして体の芯から温まる美味しい料理といった、比類ない体験があなたを待っています。

このガイドが、あなたの安全で快適、そしてスタイリッシュな旅の一助となることを心から願っています!

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