北海道旅行&観光スポット【ii-hokkaido.com】 運営者Yoyoです。
北海道大学をはじめとする道内の大学受験に向けて、現地でどのような服装や靴を用意すればよいか不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
特に本州から来られる受験生や保護者の皆様にとって、2月や3月の札幌の気候は想像以上に厳しく、適切な準備ができるかどうかが当日のパフォーマンスを大きく左右します。
外は氷点下の寒さでも室内は汗ばむほど暑いという特有の環境や、雪道で転倒しないための靴選び、そして面接時のマナーやカバンなど、知っておくべきポイントはたくさんあります。
この記事では、私自身が地元で培った知識と経験をもとに、おしゃれよりも実用性と合格力を重視した、失敗しない服装選びのコツをわかりやすくお伝えします。
記事のポイント
- 外気温と室温の差に対応できる具体的なレイヤリング(重ね着)方法
- 雪道でも転ばず安心して歩くためのスノーブーツの選び方
- 女子受験生のスカート対策や面接時の服装マナーに関する正解
- 親御さんの待機中の服装や意外と見落としがちな持ち物リスト
北海道の大学受験における服装の基本戦略

- 失敗しないコートの選び方と機能
- インナーは温度調節を重視する
- 女子の服装はズボン推奨の理由
- 男子の服装は防寒インナーを活用
- 面接は制服か私服か迷う時の正解
北海道の冬、特に受験シーズンである2月下旬(前期日程)から3月中旬(後期日程)にかけては、単に「寒い」だけでなく「激しい温度差」との戦いになります。
札幌の気象データを見ると、2月の平均気温はマイナス3.1℃、最低気温はマイナス6℃を下回ることも珍しくありません(出典:気象庁『札幌(石狩地方) 平年値(年・月ごとの値)』)。
しかし、試験会場となる教室内は北海道特有の強力な暖房設備がフル稼働しており、室温が25℃を超えていることも多々あります。
この「外は極寒、中は熱帯」とも言える約30℃近い環境差を、自律神経の働きだけで乗り切るのは困難です。
試験中に「暑くて頭がボーッとする(のぼせ)」や「汗冷えによる風邪」を防ぐためには、防寒一辺倒ではなく、登山のような「体温調節機能(サーモレギュレーション)」を最優先した服装戦略が不可欠です。
失敗しないコートの選び方と機能

アウター(上着)は、試験会場までの移動中、容赦ない寒風と雪から体を守るための「シェルター(避難場所)」です。
北海道大学の札幌キャンパスは非常に広大で、正門から遠い学部棟までは雪道を20分以上歩くことも珍しくありません。
遮るもののない構内はビル風のように冷気が吹き抜けるため、ファッション性よりも「生存機能」を最優先に選ぶ必要があります。
腰まで隠れる「ミドル丈〜ロング丈」が鉄則
ショート丈のダウンジャケットは軽快で動きやすいですが、受験においては推奨できません。
腰や太ももが外気に露出していると、そこから急速に体温が奪われ、大動脈のある太ももが冷えることで全身の血液温度が下がってしまいます。
特にお尻や腰回りの冷えは、腎臓や膀胱を刺激し、試験中の頻尿(トイレ離席)のリスクに直結します。
たった一度のトイレ離席が、集中力を途切れさせ、合否を分けるタイムロスになりかねません。
このリスクを物理的に遮断するためにも、お尻がすっぽりと隠れる「ミドル丈」、あるいは膝上まである「ロング丈」のダウンコートや中綿入りコートを強くおすすめします。
「フード付き」と「表面素材」で雪を無力化する
北海道の冬、特に吹雪の日は、傘が役に立ちません。
風で壊れるリスクがある上、転倒した際に受け身が取れなくなるため、地元民はよほどの大雪でない限り傘をささず、フードを被って凌ぎます。
そのため、アウターには「大きめのフード」が必須です。
フードは雪除けだけでなく、横殴りの風から耳や首元を守る防風林の役割も果たします。
そして、最も注意してほしいのが「表面の素材」です。
避けるべき素材:ウール、メルトン、綿
ダッフルコートやピーコートなどのウール素材は、雪が付着しやすく、繊維の奥に入り込んで溶けると「水」になります。
水分を含んだコートは驚くほど重くなり、肩こりの原因になるだけでなく、試験中もなかなか乾かず、湿気で体温を奪い続けます。
正解は、雪をサッと手で払うだけで落ちる「ナイロン」や「ポリエステル」などのツルツルした化学繊維素材です。
撥水・防水加工が施されていれば完璧です。
会場(建物)に入る前に、玄関でパンパンと雪を払い落とせば、コートはドライなまま。
この一連の動作がスムーズにできるかどうかが、試験直前のストレスを大きく左右します。
色は「汚れが目立たない」ものを選ぶ
機能面以外で少しだけ気にしておきたいのが「色」です。
雪道はきれいな真っ白に見えますが、道路脇には泥を含んだ雪や、融雪剤が混ざったシャーベット状の雪が飛び散っています。
移動中にこれらが跳ねてコートに付着することも多いため、白やパステルカラーよりも、黒、紺、ダークグレー、カーキなどの汚れが目立ちにくい色を選ぶと、余計な心配をせずに済みます。
インナーは温度調節を重視する

多くの受験生、特に暖かい地域から来る方が陥りやすい最大の罠が、不安からくる「厚着のしすぎ」です。
特にインナー選びには注意が必要です。
「超極暖」や「2枚重ね」は避けるべき
「寒くて集中できなかったらどうしよう」という不安から、発熱量の高い極厚インナー(ユニクロの超極暖など)を選んだり、ヒートテックを2枚重ね着したりするケースが見られます。
しかし、これは危険な賭けです。
試験開始後に室内が暑くなったとしても、肌着を脱ぐことは不可能です。
逃げ場のない熱気で汗をかき、脳がオーバーヒートして思考力が鈍る可能性があります。
中間着(ミドルレイヤー)で調整弁を作る
温度調整の鍵を握るのは、インナーの上に着る「中間着」です。
ここでは以下のアイテムを推奨します。
- 前開きのフルジップパーカー
- カーディガン
- フリースジャケット
これらは「暑い」と感じた瞬間にファスナーやボタンを開けるだけで体温を逃がすことができます。
逆に、被りタイプのセーターやトレーナーは微調整が効かず、脱ぐときも動作が大きくなって周囲の迷惑になったり、静電気で髪が乱れたりするため、試験当日は避けるのが賢明です。
なお、北海道特有の室内と屋外の温度差対策については、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。
北海道の室内は暑い!冬観光で失敗しない服装と靴の正解完全ガイド
女子の服装はズボン推奨の理由

女子受験生の皆さんから非常によくある質問が「制服のスカートで行くべきか、私服のズボンで行くべきか」という点です。
結論から申し上げますと、一般入試(筆記試験のみ)においては、迷わず「私服のズボン(パンツスタイル)」をおすすめします。
スカートが招く「煙突効果」と冷え
スカートは構造上、裾から冷たい空気が入り込み、体温で温まった空気が逃げていく「煙突効果」が生じやすいため、断熱性が著しく低いです。
脚の冷えは生理痛の悪化や、寒さによる筋肉の緊張を招き、集中力を削ぐ大きな要因となります。
北海道の道立高校でも、防寒とジェンダーレスの観点から女子のスラックス制服導入が進んでおり、ズボンでの受験は全く不自然ではありません。
どうしてもスカートを履く場合の重装備
面接がある、あるいは個人のこだわりでスカートを着用する場合は、生半可な対策では通用しません。
スカート着用時の必須対策
- タイツ
一般的な30〜60デニールでは無力です。80デニール以上、できれば110デニール以上の「裏起毛タイツ」を選んでください。 - オーバーパンツ作戦
会場までの移動中は、スカートの下にジャージを履くか、スカートの上からスキーウェアのようなスノーパンツを履き、会場のトイレで脱ぐという方法も有効です。
女性の防寒対策については、こちらの記事も役立つはずです。
極寒の北海道の冬を快適に過ごす!女性のための防寒服装ガイド決定版
男子の服装は防寒インナーを活用

男子受験生の場合、「自分は暑がりだから大丈夫」と油断しがちですが、それは大きな間違いです。
特に普段着用している学生服(学ランやブレザー)のズボンは、通気性を重視したポリエステル混紡素材が多く、北海道の極寒環境では「素足」に近いほど風を通します。
下半身が冷えると、腹痛や下痢を引き起こす原因にもなるため、男子こそ下半身の防寒対策を徹底する必要があります。
ジーンズ(デニム)は「冷却装置」になるため回避せよ
私服で受験する場合、普段履き慣れているジーンズを選びがちですが、真冬の北海道においては避けるのが無難です。
デニム生地(綿素材)は熱伝導率が高いため、外気温の影響をダイレクトに受け、まるで保冷剤のように冷たくなって太ももから体温を奪い続けます。
さらに最悪なのが、雪で濡れた場合です。
綿は吸水性が高く乾きにくいため、溶けた雪水を含んで重くなり、さらに凍結して「冷たい板」のようになってしまいます。
おすすめは、生地の織り目に空気を含んで保温層を作れる「コーデュロイパンツ」「厚手のチノパン」「ウールパンツ」です。
最近では、裏地がフリース素材になった暖パン(防風パンツ)も優秀ですが、教室内で暑すぎないか事前に試着して確認しておきましょう。
タイツ(スパッツ)は北海道男子の標準装備
「ももひき(タイツ)を履くのは恥ずかしい」と感じる年頃かもしれませんが、北海道では若い男性でも冬場にタイツを履くのは常識的なスタイルです。
プライドを捨てて、ズボンの下には必ず一枚履いてください。
インナータイツ選びのコツ
- 厚すぎないものを選ぶ
極厚タイプは室内で蒸れる原因になります。薄手のヒートテックタイツや、スポーツブランドのコンプレッションインナー(吸汗速乾性に優れている)が最適です。 - 静電気対策
制服のズボンと擦れてまとわりつくのが不快な場合は、柔軟剤を使って洗濯するか、静電気防止スプレーをかけておくと快適に過ごせます。
学生服の「首元の隙間」を埋める
最後に盲点となるのが首元です。
特に学ラン(詰め襟)は首元が大きく開いており、そこから冷気が入り込んで背中まで冷やしてしまいます。
移動中はマフラーやネックウォーマーで隙間を完全に塞ぎましょう。
マフラーは室内に入ったらすぐに外して体温調整ができるため、タートルネックを着込むよりも理にかなっています。
面接は制服か私服か迷う時の正解

医学部、歯学部、獣医学部、保健学科などで実施される面接試験では、筆記試験とは異なり、機能性よりも「TPO(時・場所・場合)」と「清潔感」が最優先されます。
しかし、北海道の極寒環境下で、本州の都市部と同じような薄着の正装を貫くのは現実的ではありません。
ここでは、マナーを守りつつ、寒さで震えずに面接に挑むための現実的なラインを解説します。
現役生は「制服」、既卒生は「ダークスーツ」が鉄則
現役高校生であれば、学校指定の「制服」が最も格式高い正装とみなされます。
普段着崩している方も、この日だけは第一ボタンまでしっかり留め、ネクタイやリボンを正しく着用してください。
既卒生(浪人生)の場合は、予備校生であっても私服は避け、「スーツ」を着用するのが基本ルールです。
色は黒、紺、ダークグレーなどの落ち着いたものを選び、リクルートスーツに準じたスタイルで臨みましょう。
インナーの「見え方」に注意
防寒のために下にヒートテックなどを着込む場合、ワイシャツやブラウスの首元からインナーが見えてしまうと非常にだらしなく見えます。
必ず「Vネック」や襟ぐりの広いタイプを選び、白いシャツの下から透けないベージュや白などを選ぶ配慮が必要です。
女子のスカート問題:タイツは黒でもOK?
面接において女子受験生を悩ませるのがスカートの寒さ対策です。
就職活動などでは「肌色のストッキング」がマナーとされることが多いですが、氷点下の北海道での大学入試において、そこまで厳格なルールを強いる面接官はいません。
結論として、黒のタイツ(80デニール程度)であれば、防寒対策として十分に許容範囲内です。
ただし、分厚すぎるリブタイツや柄物はカジュアルすぎるため避けましょう。
もしどうしても寒さが不安な場合や、よりフォーマルさを重視したい場合は、スラックスタイプの制服を選択するか、移動中だけスカートの下にジャージ等を履き、会場で脱ぐ方法をおすすめします。
合否を分ける?「靴の履き替え」というスマートな戦略
面接対策で最も重要なのが、ここでもやはり「靴」です。
制服やスーツに似合う革靴(ローファー)やパンプスで、ツルツルの雪道を歩くのは「自滅行為」に等しいです。
転倒して泥だらけになったり、怪我をして足を引きずって面接室に入ったりする方が、よほどマナー違反であり、自己管理能力を疑われてしまいます。
正解は、「会場まではスノーブーツで移動し、会場内で革靴・パンプスに履き替える」という『ダブル・フットウェア戦略』です。
スマートな履き替えオペレーション
- 持参するもの
面接用の靴(シューケースに入れる)、脱いだブーツを入れるための45Lゴミ袋や大きめのトートバッグ。 - 履き替える場所
建物の玄関ホール、ロビー、またはトイレや控室。面接室の直前で履き替えるのは避け、余裕を持って行いましょう。 - コートの扱い
建物に入る前に玄関の外で雪を払い、中に入ったらすぐに脱いで腕にかけます。マフラーや手袋もカバンにしまいます。
「荷物が増えて大変そう」と思うかもしれませんが、多くの受験生がこのスタイルで来ています。
この手間を惜しまず、安全とマナーの両方を確保できる判断力こそが、大学側が求める資質の一つと言えるかもしれません。
北海道の大学受験の服装で重要な靴と装備

- 滑らない靴やスノーブーツの条件
- 会場内での靴の履き替えについて
- 同伴する親の服装と防寒のコツ
- 時計や上履きなど小物の準備
- 3月の気候と失敗談から学ぶ対策
- まとめ:北海道の大学受験の服装チェックリスト
「北海道 大学受験 靴」という検索ワードで調べる方が非常に多いことからもわかるように、靴選びは合否に直結する最重要項目と言っても過言ではありません。
慣れない雪道で転倒して利き手を骨折したり、靴の中が濡れて不快な思いをしたまま試験を受けたりすることは絶対に避けるべきです。
ここでは、受験生を守るための足元の装備について深掘りします。
滑らない靴やスノーブーツの条件

東京や大阪で履いている普通のスニーカー、革靴、ヒールのあるファッションブーツをそのまま北海道で履くのは自滅行為です。
マイナス気温下ではゴム底が硬化し、プラスチックのように滑りやすくなるからです。
受験のために用意すべきは、以下の4条件をクリアした「スノーブーツ(冬靴)」です。
合格のためのスノーブーツ4大要素
- 耐滑性(グリップ力)
靴底に深い溝(ラグ)があり、ガラス繊維やセラミック粒子などが配合された「冬用ソール」であること。 - 防水性
雪解け水やシャーベット状の雪が染み込まない「完全防水」または強力な撥水設計であること。 - 高さ(ハイト)
くるぶしが隠れる「ミドルカット以上」。除雪された雪山をまたぐ際などに、履き口から雪が入るのを防ぎます。 - 保温性
中綿(Thinsulate等)やボアライニングが入っており、冷たい地面からの底冷えを防げること。
推奨ブランドとモデル
具体的には、以下のブランドが信頼性が高くおすすめです。
- Columbia(コロンビア)「サップランド」
氷上でも驚異的なグリップ力を発揮するVibram Arctic Gripを採用しており、現在最強クラスの防滑性能を誇ります。 - SOREL(ソレル)「カリブー」など
防寒性能が高く、北海道での定番です。 - THE NORTH FACE(ノースフェイス)「ヌプシブーティ」
軽くて暖かいですが、ソールが雪道対応(Vibram ICE TREK等)になっているかを必ず確認してください。 - ワークマン「ケベック」シリーズ
コストパフォーマンスに優れています。数日間の滞在なら十分な性能です。
冬靴の選び方については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
北海道旅行で12月に選ぶべき靴とは?防寒と安全性のポイント解説
会場内での靴の履き替えについて

高機能なスノーブーツは、氷点下の屋外を歩くには最強の防具ですが、ひとたび暖房の効いた教室内に入ると、その高い保温性が仇となり「重い」「暑い」「蒸れる」という三重苦の拘束具に変わってしまいます。
足元の不快感や圧迫感は、長時間座り続ける試験において、じわじわと集中力を削ぐ大きな要因です。
なぜ「履き替え」が合格への近道なのか
想像してみてください。サウナのように暖かい教室内で、分厚い断熱材とボアに包まれたブーツを履き続ける状態を。
足元は汗ばみ、重たい靴に固定された足首は血流が滞り、リラックスとは程遠い状態になります。
そこでおすすめなのが、「会場まではスノーブーツ、自席ではリラックスできる靴」という『会場内履き替え作戦』です。
多くの現役北大生も実践していたこの方法は、物理的な快適さを確保するだけでなく、「いつもの履き慣れたスニーカー」で試験を受けることで、普段通りのメンタルを取り戻す心理的な効果も絶大です。
履き替え用シューズの選び方
- 履き慣れたスニーカー
普段の模試や勉強時に履いているものがベスト。 - 脱ぎ履きしやすい靴
スリッポンやクロックス(許可される場合)など、締め付けの少ないもの。 - ※注意
試験監督の巡回時に音が出にくい、ゴム底のものが推奨されます。
必須アイテム「45Lゴミ袋」のスマートな活用術
この作戦を成功させるための最重要アイテムが、脱いだスノーブーツを収納するための「大きめのビニール袋(45Lゴミ袋推奨)」です。
スノーブーツは非常に嵩張り、靴底は雪や泥で汚れています。
そのまま床に置くと、溶けた雪で自分の荷物や周りの床を水浸しにしてしまう恐れがあります。
具体的な手順は以下の通りです。
- 自席に着いたら、スノーブーツを脱ぎ、すぐに持参したゴミ袋に入れます。
- 袋の口をしっかりと縛り、水や臭いが漏れないようにします。
- 自分の椅子の下、または足元の邪魔にならないスペースにコンパクトに収納します。
この配慮ができるだけで、足元のスペースを有効に使え、周囲への迷惑も防げます。
万が一袋が破れた時のために、予備を含めて2〜3枚持参しておくと完璧です。
同伴する親の服装と防寒のコツ

受験生に付き添う保護者の皆様にとって、試験当日は「待ち時間」との戦いでもあります。
大学側で保護者控室(講堂や食堂など)が用意されることが多いですが、コロナ禍以降、常時換気のために窓が開いていて足元が冷え込むこともあれば、逆に人の熱気と暖房で汗ばむほど暑いこともあります。
保護者の方も受験生同様、「脱ぎ着しやすい重ね着(レイヤリング)」を基本とし、長時間座っていても疲れない服装を心がけましょう。
親御さんこそ「靴」だけは妥協しないでください
強調してもしきれないのが「親の靴選び」です。
「子供の付き添いだから、きちんとした格好で」と考え、本州から履いてきた革靴やパンプス、底のツルツルしたファッションブーツで雪道を歩くのは絶対にやめてください。
もし、試験会場に向かう途中や、お子様を待っている間に保護者の方が転倒して骨折し、救急車で運ばれるような事態になればどうなるでしょうか?
その情報は試験本部を通じてお子様に伝わる可能性があり、動揺したお子様は受験どころではなくなってしまいます。
「親が転ばないこと」は、子供のメンタルを守るための立派な受験サポートです。
避けるべき靴・選ぶべき靴
- NG(危険)
ピンヒール、裏がツルツルの革靴、防水機能のないムートンブーツ - OK(推奨)
靴底に深い溝がある冬用ブーツ、防水・防滑機能付きのサイドゴアブーツ
最近では、スーツやオフィスカジュアルにも合う、シンプルで上品なデザインの防滑ブーツ(コロンビアやノースフェイス、ソレルなど)がたくさん販売されています。
ご自身の安全のため、ひいてはお子様の合格のために、必ず冬用の靴を用意してください。
保護者控室で浮かない服装のTPO
「周りの親御さんはどんな服装なんだろう?」と気になる方も多いと思います。
基本的には、あまりにラフすぎる格好(ジャージやサンダルなど)でなければ問題ありませんが、多くの保護者は「きれいめカジュアル」から「オフィスカジュアル」程度の服装で来場されます。
- アウター
黒、紺、グレー、ベージュなどの落ち着いた色味のダウンコートやウールコート。 - トップス
温度調整しやすいカーディガンやアンサンブル、ニット。 - ボトムス
冷えにくいウールパンツや、裏起毛のパンツが快適です。スカートの場合は厚手のタイツが必須です。
長時間パイプ椅子に座って待機する可能性もあるため、シワになりにくく、締め付けの少ないリラックスできる素材を選ぶのが賢い選択です。
時計や上履きなど小物の準備

服装や靴に気を取られがちですが、当日のパフォーマンスを支える「小物」の準備も非常に重要です。
特に「時計」と「上履き」に関しては、本州の常識や高校入試の感覚でいると失敗する可能性があります。
ここでは、意外と盲点になりがちな必須アイテムについて解説します。
| アイテム | 必要性 | ポイント・注意点 |
|---|---|---|
| 腕時計 | 絶対必須 | 試験室に掛け時計がない、または座席によって非常に見にくい場合があります。 Apple Watch等のスマートウォッチや通信機能付きウェアラブル端末は使用禁止です。 電源を切っていても机の上に置くだけで「不正行為」とみなされ、即失格になるリスクがあります。 推奨:電池切れの心配が少ないソーラー腕時計か、予備の電池が入ったシンプルなアナログ時計。 |
| 上履き | 基本不要 | 「高校入試」では上履きが必須でしたが、北海道大学(札幌キャンパス)の多くの学部棟は土足(外靴)のまま入室して試験を受けます。 注意:函館キャンパス(水産学部)や、他大学の施設を借りる場合、または面接会場などでは上履きが必要になるケースもゼロではありません。 必ず最新の「受験票」および「受験者心得」の記載を最優先に確認してください。 |
| タオル | 推奨 | 雪が降っている中を歩くと、傘をさしていてもカバンや肩が濡れます。 濡れたまま試験を受けるのは不快なだけでなく、書類や解答用紙を濡らしてしまう恐れもあります。 ハンカチではなく、吸水性の高いフェイスタオルを1枚、すぐ取り出せる場所に持っておくと、濡れた髪や眼鏡、カバンをサッと拭けて非常に便利です。 |
眼鏡ユーザーへの重要アドバイス
普段眼鏡を使用している受験生は、「眼鏡の曇り止め」が必須です。
氷点下の屋外から暖かい室内に入った瞬間、眼鏡は真っ白に結露し、視界が完全に奪われます。
試験開始直前に眼鏡が曇って焦ることのないよう、強力な曇り止めジェルを塗っておくか、曇りにくいマスクを使用するなどの対策をしておきましょう。
コンタクトレンズの方も、乾燥対策として目薬を忘れずに。
3月の気候と失敗談から学ぶ対策

後期日程が行われる3月中旬は、暦の上では春ですが、札幌の現実はまだ冬の延長線上にあります。
日中はプラス気温になることもありますが、朝晩は依然として氷点下です。
そして、この時期特有の最も厄介な敵が「雪解けによる路面悪化」です。
「ザクザク雪」と「泥水」の恐怖
3月の道路は、溶けかけた雪がシャーベット状(ザクザク雪)になり、日中は交差点や歩道が大きな「泥水の水たまり」と化します。
夜になるとそれが再び凍りつき、デコボコのスケートリンクになります。
この時期に防水性のない靴で歩くことは、氷水の中に足を突っ込むのと同じです。
泥ハネでズボンの裾が汚れることも多いため、女性であればやはりスカートよりもパンツスタイル、あるいはロングブーツが推奨される理由がここにあります。
先輩たちの「失敗談」ケーススタディ
「自分は大丈夫」と思わずに、過去の受験生が実際に経験した失敗から学び、同じ轍を踏まないようにしましょう。
よくある失敗事例と教訓
- 【靴の水没】おしゃれなムートンブーツの悲劇
「暖かそうだからとUGGのムートンブーツで来たら、防水加工されていなくて雪解け水が染み込み、靴の中がスポンジのように水を吸ってしまいました。試験中ずっと足が濡れて冷たく、感覚がなくなるほどでした。」
教訓:ムートンブーツは防水・撥水加工が必須。不安ならゴアテックス等の完全防水ブーツを選ぶか、防水スプレーを念入りにかけること。 - 【転倒事故】スニーカーへの過信
「東京では雪の日もスニーカーで平気だったので油断しました。札幌駅前のツルツルの横断歩道で派手に転倒し、手首を捻挫。利き手でなくて良かったですが、痛みと恥ずかしさでメンタルがやられました。」
教訓:札幌の氷は本州の雪とは別物。「滑らない冬靴」への投資は、合格への必要経費です。 - 【オーバーヒート】極寒対策のやりすぎ
「親に脅されてヒートテックを2枚重ねし、さらに分厚いセーターを着て行ったら、教室の暖房が暑すぎて顔が真っ赤に。頭がボーッとして試験に集中できず、汗だくになりました。」
教訓:「大は小を兼ねる」は服装には当てはまりません。調整不可能な厚着は避け、脱ぎ着できる重ね着(レイヤリング)を徹底してください。
「北海道は寒い」という一面的な情報だけでなく、「外は寒く足元は悪いが、中は暑い」というリアルな多重環境を想定して準備を進めること。
この想像力の差が、当日のコンディション維持に直結します。
まとめ:北海道の大学受験の服装チェックリスト

最後に、北海道大学受験に向けた服装と装備のチェックリストをまとめました。
出発前の最終確認に役立ててください。
合格のための最終装備リスト
- 靴:防滑・防水・保温機能を備えたスノーブーツ(現地調達なら前々日に)
- アウター:フード付きのミドル~ロング丈のダウンまたは中綿コート
- トップス:前開きのパーカー、カーディガン、フリース(脱ぎ着重視)
- インナー:機能性インナー1枚(2枚重ね厳禁、綿素材は避ける)
- ボトムス:動きやすいズボン(女子も推奨)、スカートなら極厚タイツ必須
- 小物:手袋(必須)、マフラー、ニット帽、替えの靴下、腕時計(アナログ)
- その他:45Lゴミ袋(脱いだブーツやアウター収納用)、履き替え用の楽な靴
万全の準備は、試験当日の「心の余裕」に繋がります。
寒さや転倒の心配をゼロにして、皆さんがこれまでの努力を100%発揮できることを心から応援しています!
参考